すべてのおすすめ
雪解けを 待ち侘びている 下草の 息吹伝わり 春を感じる

雪深き 森の{ルビ静寂=しじま}に 深々と 降り積もるのは {ルビ凍解=いてど}けの音
南町二丁目電話ボックスでさらってくれる人を待ってる



ガキ大将なんて嬉しいものじゃない道具で殺せるジャイアンのこと


死ぬ星が一番光る 遠吠えを聞いた僕らのつく嘘みたく


 ....
漠然と自問自答が煮詰まれば頭がなぞるチェーンステッチ

ひとりでは出せない答え 明け方に鳥はどうして西へゆくのか
ケータイの震えをピッと指で止め、いつもの声にからだ温もる


「何してた?」「月を見ていた」五百キロ離れた二人を結ぶ光を


電話だと君の声が近すぎて星座をつなぐ孤独に気づく

 ....
夕やけは待ってくれない ももいろのしゃぼんだまさえ待ってくれない

夜のため太陽を消す しんとする ろうそくの火ももうすぐ消える



モンゴルのむこうのむこうの太陽が地平線に恋をしている ....
見せ掛けの愛の言葉を吐き出して煙草の煙が凍りつく夜 無垢ということばをきみはエンジェルの首とたとへる一月も冬


戦場に突如飛来す少女その名前を問わばサイレンが鳴る


ラララララきみが歌えばきみの歌、土足でだれのメロディー奪う?

 ....
手のひらを組んで祈りのかたちなら無人の廃虚に風だけが舞う


街中にひかりあふれてもう星は絵本のなかでまたたくばかり


羽根はもう風にさらわれ剥き出しの骨をひろげるだけの桜木


 ....
引き出しのなかでちいさな人が読むおおきな人のつくる天体





鱗粉を撒く蝶々を姉が追いその鱗粉を舐める妹


珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめん ....
息絶えてセキセイインコは止まり木を滑り落ちたりかそけき音で

遊ぶことお喋りすること謡うこと好きなだけせよ次のいのちで

空の籠を片付けている 傍らに軽ろき羽毛が風に吹かるる
掴まえた手をすり抜けて残るのは切なさ募る涙の滴

咲いたかな 口癖の君待っててよ春が開けば教えてあげる

栄光の日々を時間がさらっていく岸辺に刺さるシャベルは黙る

黄昏の衣を纏い走り去る ....
守るべき君主はいない 少年の夏を照らした城下町にも

高い波蹴飛ばし歩く夕暮れにあによめとなるひとは手を振る

好きな娘の前では翼を折り畳む 仲間が傍を通り過ぎてく

受賞式当日なにもない ....
どれくらい寒がりかって?靴下は履いてお風呂に入ってるけど


高校生二年の僕とすれ違う冬の深夜のゆめのさかみち


爪はなぜあるのだろうかマニキュアを薬指だけ塗って出かける


薔薇 ....
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い「もう帰ろうよ」「行かないでよ」 ねぇ

死してなほ国歌と定めし売女を罵った兄 頬の引き攣れ




抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす 書くこと以上の理由を ....
古里の小高き丘の菩提寺に

 雪をかむりて立ちあらむ

 {ルビ墓石=いし}に刻まれし名のありて

 生きた証の名のありて

 香華の絶ゆるなかれとぞ

 過ぎし時をぞ思いたり
 ....
思い出の中に存在し続ける鏡台のまえ立ち並ぶ瓶

香水をつけたことすらないころに描いた香りを飴にみつける

花もよう飴をなめててよみがえる憧れの味安っぽい味

大人ってつまらないよね。なんだ ....
「すきなものなんでもくえ」のそのあとに全会一致で来たパンケーキ

見ないよう聞かないようにききみみをたてた向こうの話題が吾に

「ほらおまえ「ちいさいですね」って言えよ」「えー、おまえいけ」  ....
重ねたる肌の温もり忘れえず また来るメールの長き行間

あても無く歩く裏道 影二つ今宵の宿は摩天楼下

指間よりこぼれし乳房引き寄せて しばし動かず 二日目の雨

上り詰めシーツに横たうひ ....
饒舌な彼女の隣りで頬に手を当てて頷く 君に恋した

ティーカップの淵をクルクル撫でている細き指先 俺は恋した

「ぽっちゃりとした唇がきらいなの」尖らす唇 君に恋した

「ばかみたい」そっ ....
全体を凍てつくされた冬の森めぐりあえない君とは遠く

ちら と目が合った気がしたその刹那巻き起こる風紛れ込むきみ

お互いを知っているのに永遠に言葉を交わすこともできない

粉雪がとけるこ ....
かつてこの瞳の奥に刻まれしひとを想えば暮れゆく夕陽


岐路そして岐路、岐路、無数の岐路がありしばらく雪にみとれる窓辺


在る。ことでとわにみらいはうつつゆめ描くと同時にほろびてゆくわ
 ....
飛び出した十一名に爆風を叩きつけつつジャイロ飛び立つ

「ベトナムの借りは返す」と白き歯をむき出す片目の黒きサージャン

初めての実戦を終え嘔吐する殺人者 殺人者我の代償

我もまた死して ....
21st century modern描く未来も変えられぬまま

旧き良き未来予想をまだ僕ら続けているよさよならアトム

うずたかく積み上げられた未来から目を背けつつ大人になった
人生を白か黒かで割り切つた十九の肩に散る花はなし

旅立ちに泣く人もなく大空を舞う飛行機を見つめおりたり

太陽に向かひて飛行する期待 半周を経てコスタリカに立つ

冗談のやうに支給のグロ ....
樹木鳴らし吹き抜けてゆく狂風に深夜目覚めるいまさらの孤独

海鳴りのとどろ聴へり魂を貫く声に窓開け放つ

畏みて畏みてなお願わくば我が生涯に苦難与へよ

ひとひとり生れ出でたる悲しみの叫び ....
未来には何が起こるかわからないだから希望を捨てないで済む 砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と


花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁


泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛


耳鳴りの(雨 ....
歌うことその覚悟した男だけ出せる音だけここだけにある

走ってく早めに命散ることを願うみたいに叫びを歌う

耳の奥鳴り止まぬ鐘もう誰か止めろって打つの止めろって

海と雨そして女が産み出し ....
想像もつかない未来がきたとしてそれでも言葉は消えないだろう

できるだけ近づくことを目的に携帯電話が進化していく

消耗を減らす進歩が未来でも無駄を愛する癖が消えない

一瞬も止まることな ....
伝わらぬ想いは水に成り果ててかたち失くした器かなでる




しあわせの過ぎる時刻もわからずに待てど狂えど来ぬものは来ぬ




冬空の鉄は緑に手は鈍に雪か ....
ルナクさんの短歌おすすめリスト(715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬から春へ- 朱華短歌2*06-1-29
短歌を書くときは書くことの十倍の文字を考えている- ピッピ短歌1306-1-27
こたえ- 一代 歩短歌8+*06-1-27
星座をつなぐ- まほし短歌6*06-1-24
ふゆ、大人になりたくなくて、とかいのよる- miky短歌806-1-21
愛のカタチ- 比呂正紀短歌2*06-1-19
修羅場- 本木はじ ...短歌606-1-15
遭難- 本木はじ ...短歌806-1-13
【mix&remix】かみさまのサディスム- ピッピ短歌1006-1-11
ことりとおちた- 比呂正紀短歌7*06-1-10
Fairy- 花水木短歌3*06-1-10
選ばれし歌- 吉岡孝次短歌5*06-1-9
群青日和- 本木はじ ...短歌1106-1-8
【MIX&REMIX】白日夢- 一代 歩短歌8+*06-1-6
長詠- 比呂正紀短歌3*06-1-6
飴をなめるおとな- 一代 歩短歌5+*05-12-31
ファミレス- 一代 歩短歌3*05-12-30
逢瀬の月- 草風短歌105-12-30
恋の瞬間- 比呂正紀短歌8*05-12-30
シロ- 一代 歩短歌4*05-12-29
七十五分の一秒- 本木はじ ...短歌505-12-25
傭兵時代_Ⅱ- 比呂正紀短歌3*05-12-24
過去未来- 一代 歩短歌4*05-12-24
傭兵時代_Ⅰ- 比呂正紀短歌4*05-12-23
悼みて詠う- 比呂正紀短歌3*05-12-22
mirai- 一代 歩短歌3*05-12-22
マイム- ソマリ短歌10*05-12-21
CARTAIN_CALL2日目- 一代 歩短歌2+*05-12-21
未来について- 一代 歩短歌3*05-12-19
しあわせと冬- 木立 悟短歌705-12-16

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