すべてのおすすめ
忘れ物思い出し歩を返し言う
独りごと人に聞かれし居しかも

凍る朝素足に草鞋の修行僧
声あげ行くに襟正したり

断絶と言わるる代に独り居の姑に
電話をすれば風邪ひき

家の建つ前 ....
セブン、ローソン、ファミマと渡ってついに君は「ハンバーグが食べたい」小学生かよ


へたくそだった「業」たくさん書いたけど虫がたくさんいると思ってダメだ


卵の殻に閉じ込めて ....
猫の毛並誉めて帰りの客の背に
急に舞いきし小雪がかかる

じみな服着る吾れに娘が口紅を
つけよと はたに寄りきてぞ言ふ

すっきりとせざる胸うち雪となる
気配の空に雲低くたる

 ....
{ルビ静寂=しじま}からもの憂き雨が貫けど
  破れる夢もない熱帯夜



曼珠沙華かさなる闇に{ルビ咲乱=さくらん}す
  狂おしいまま抱く情に似て



熱き夜に悶える ....
単純に奇声を上げて喜こべる
子等に渇きし心ほぐるる

ねぎらいの言葉を明日はかけるべく
目覚時計の ねじを巻きつつ

奴凧吹かるるさまに幼子が
犬を追い行く 梅雨の晴れ間を

苔庭に ....
木の芽煮る 香を家中に満たしめて
仄な気息に浸る一時

柚の香のたつ厨辺に春の雪
硝子戸越しに舞い上がりゆく

咎むること胸にある日は釘までも
せんなきことに吾が服を裂く

雨の音聞 ....
ひと知れず眠り深まる硝子傷なさけに託した夢の数だけ


鋭さは傷つかぬこと自らが裂いたものにも怯えること無く


いつくしみ囲いを厭わぬいばら織り潤んで消える虹のひとひら


 ....
台湾坊主荒れ狂ふニュース報ぜらる
吾家の前に鳩は遊ぶに

しきたりに鰯匂はせ豆まきて
平和を祈り節分祝ふ

待望の雨はほこりの匂いまで
室に運びて心和めり

みがきゆく茶碗の白さに  ....
風ノ葉 

こころには 
埋まることなきすき間あり 
葉の揺る茶屋に 
独り佇む 



椀 

{ルビ空=から}の{ルビ椀=わん}
ひかりのにじむ 
底のまるみに 

 ....
ためらはず さしかけられて傘に入り
片身ぬらせし君が気になる

足悪き子雀来たり 今朝もまた
待つ身となりて エサをまきたり

枯葉踏む犬の{ルビ足音=あおと}はリズミカル
夕づく公園を ....
隣屋の塀にはびこる つたの青
さみだれに色 尚つやめきし

散歩にと さいそくにくる愛犬の
うったえる瞳に 重き腰あぐ
単純もよきときあると自らと
慰むるとき 時雨の音する


ふれ合いし手の冷たさは言はずして
春雪消ゆる早きを語る

尋ねきし人は留守にて山茶花の
散り敷く庭に一人ごちする

我が裡 ....
日日に緑深まる狭庭辺に今朝は蛙の鳴き声がする

さきほども小雨降りいた表通り人の声して雀飛び交う

グリーグのペール・ギュントを聴きつつも紫陽花の絵をじっと見るとき

また鳩が一声 ....
  「アリュール」

{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て


  「ブラック」

黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
 ....
洗濯機の渦に心を巻き込みて
しみつく澱も洗い流せり

長雨のやみたるあとに松葉ボタン
閉ざせし心も開くがに咲く

娘が生けし菊に顔寄せ深深と
秋の香かげば夏も惜しまる

二十世紀 ....
ほこりせしゴムの鉢をば雨に打たせ
ついでに心もなどと思えり

梅雨明けの豊かになりし賀茂川の
水しわに照る夏陽が眩し

云ひわけの言葉聞くとき掌に
猫のまばたく感触も知る

忘れたき ....
カラヤンのレコード買いきて おもむろに
娘灯を消して聞くがよしと言う

萬緑を濡らして夕立過ぎゆくに
近江の里の深き静もり

緑濃き萩の道もいく曲りか
蓮の花咲く池に出にけり
     ....
  
   「いつか奇跡」

霧雨の向こうに遠い日の日記 差し出した手が迷い濡れてく

影送り透けて遠のく僕たちの眩ばゆいほどにピュアな夏の日

吹くはずのない甘い ....
雨の中 傘もささずに浮遊する 地下駐車場の黒猫の目

ストレスが主食なんだと君は言う ツナ缶なんか合うかもしれない

感情のはけ口さえも見付からず「フルリレロ」と闇に唱えた

アリゾナの砂 ....
穏やかな日々の陰からはみだした恋という名のあてなき手紙


忘れたい忘れよう忘れられるのか君に恋がるる熱き自分を
 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
教室に忘れたものをとりに行く黄ばんだカーテン揺らす微風


曇り空の中を飛んでく飛行機の風を切る音つばさの光


港にて海からびゅんびゅん吹いてくる潮風あびて髪の毛ギシギシ


扇風 ....
一面に広がる三つ葉のその中に
必ずあるさ君の幸せ


白摘の花編み飾る冠に
想いを隠し頭に載せる


幸せを探したあの日
夕暮れの色に染まらぬ僕らの心


四つの葉見つけた時の ....
「反対の階段下で待っています」
あなたの胸に蝶々が降りる



右耳に雫が一つ落ちるから、ワインのコルクは赤く染まる


幸せを謳う詩ならどこまでも響くものだと信じてたけど


 ....
君思ふわが名流るる滝つ瀬の
   はやき心をたれか止むらむ

紅の色に夏の葉かくす{ルビ山躑躅=やまつつじ}
   いでやかなしき人をぞみゆる

こころありや宵待草にあさつゆを
   ....
夕陽の堕つる彼方に昨日問ふわれと埃かぶりし母のオルガン

澄み渡る空に浮かびし虹を見る子らの顔には虹の跡なし

われ乗せて北へ走らむ夜汽車にて車窓に顔つけ頬を冷さむ
夏の野は沈黙の果てみつめあう
    だけのくちづけ唇に蝶


じっとして壊れないよう忍び寄る
    白い羽には光だけ射し


言葉などもはやいらない君をつれ
    夏の丘へと逃 ....
まぼろしか白夜の夢に君を抱く 鼓動ひととき重なりて、泣く

時を打つ鐘の音色も{ルビ夜=よ}の色も白くまどろみ繰り返す「恋」

白夜なら大地もぬくもり忘れずにいるから今宵は許しあお ....
空高く猫背を気にして君を待つ約束の無い公園通り

枕抱き眠りにつく初夏の宵 夢に見るのは君の曲線

色男ため息ついて開かせる女の心と財布の紐を

カラオケで悲しい曲を歌ってはそれよりマシと ....
疾走す十六の夏が跳ね上げる飛沫に眩み光に濡れて

夢よりも大事なものもきっと夢何追エバイイ遣る瀬ないまま

迷うのは間違っているからじゃない 信じたいのはたったそれだけ

傷つけるばかりの ....
ルナクさんの短歌おすすめリスト(715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
20P_「短歌2」より_昭和四十六年- むさこ短歌11*07-6-18
OokiieeDookiieee!!- ピッピ短歌407-6-17
19P_「短歌2」より_昭和四十六年- むさこ短歌6*07-6-17
熱帯夜- Rin K短歌24*07-6-17
18P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-6-14
17P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-6-13
◆硝子傷- 千波 一 ...短歌8*07-6-13
16P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-6-12
〜金沢小品集〜__- 服部 剛短歌12*07-6-12
15P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-6-11
平成19年6月9日土曜日_17:45- むさこ短歌12*07-6-10
14P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-6-9
ペール・ギュントの朝- 生田 稔短歌8*07-6-9
パルファム- Rin K短歌32*07-6-9
11P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-6-8
9P_「短歌2」より- むさこ短歌11*07-6-6
7P_「短歌2」より_〜_昭和四十年頃- むさこ短歌13*07-6-4
■共同作品■_カゲロウと花- Rin K短歌26*07-6-3
こぼれおちるもの(其の四)- 快晴短歌5*07-6-2
そっと泣いた日- さち短歌11*07-6-2
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
「風、と共に去りぬ」- ソティロ短歌8*07-6-1
clover- 秋桜短歌8*07-5-31
あさきゆめみし、知らない街で- 士狼(銀)短歌8*07-5-30
恋夏草(れんげそう)_______■古語の宴参加作品■- Rin K短歌28*07-5-28
母のオルガン- 村木正成短歌707-5-26
沈黙と蝶- 石瀬琳々短歌14*07-5-25
白夜- Rin K短歌22*07-5-24
こぼれおちるもの(其の一)- 快晴短歌4*07-5-23
ミセイネン_1999- Rin K短歌18*07-5-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24