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第十位 ネコ
すりぬけて 君はいつでも 孤高の天使
気のない素振り 耳だけ向けて
第九位 キリン
見くだすのは 背もプライドも 高いから
寝るときくらい 横になれば?
第八位 アザ ....
この部屋の外を知らずに咲く花へ異国の水を注ぐ夕刻
蝶の背に針を刺すのを嫌がれば夜の間に逃げてしまうよ
不安だけ夢の中から持ち帰る見開いた目に焦げる黄昏
触れられるために生 ....
五月の彙報
月光のはしゃぐ五月の階段の途中できみとすれ違うだけ
降り注ぐ色とりどりの花々がきみを優しく包み込む通夜
未熟だと知ればけもののねむりから飛び立つひ ....
先長く後ろ短き時一つ春の朧の言うに及ばず
地の水と空の水とが出会う日を見つめる涙ひとりの涙
ふりむけば道は草木に沈みゆく路なき路と手をつなぐ径
木蓮と鳥が同じに見える子の笑みと踊りに降り ....
未来機械、発明しました。何に使うかはいま思案中です。
赤いマントでメキシカン・ドリアを食べるルクセンブルクの怪人
白い壁に白い花咲く 誰に見つけて欲しくなかったのだろう
....
こらえても ゆがむくちびる ふるふるふる
うるみ零れる おかっぱの髪
パパあげる 玄関先で 待ちわびて
握り続けた シワシワの春
負けないぞー きいろい声は どこいった
頭ならべて ....
一行で勝負しようぜ僕たちの愛する言葉がグーチョキパーで
駅前でカップチーノを飲み干して横山剣からギャラを受け取る
君は何故毎年秋に亡くなるの、紅葉だからよ、 ....
Pという響きが街に鳴り渡りきみとぼくとが出会えない午後
M、そしてTに別れを告げ得ぬまま今夜すべての歩道は暗い
思い出せなくて七日が過ぎましたEではじまる星の名前の/
れ ....
かごめかごめ籠の中へと残されてさくらはひとり散っていきます
口惜しく散って逝くならあわれむも花いさぎよく嫉妬するのみ
たとえばと、たとえるものを探しても見つけられない春の終わりを
....
この腕が
止まり木なのだと
いうあなた
飛び去る小鳥を
捕まえもせず
今はもう
止まり木なんて
いらないの
憩う日々より
愛が欲しくて
止まり木を
差し出す相手を
間違 ....
一度だけ夜を飛べない夜がある冷えた灯りのはばたきの道
降り来る火誰がおまえを責めようか燃えくずれつつ書きとめる日々
しあわせを感じたとたんしあわせは遠く ....
「触れていい?」
聞かずに触れる
おもむろに
あなたの足の
爪先の薔薇
眠れずに夜明けの足音聞きながら ナビの無い道 行く勇気だす
遠ざかる眩しき季節はもうこない 淡々とこなす 日常のわび
幼子の笑いし無垢の声を聞き 少しの安堵を灯して ....
運命を
装い恋に
落ちた振り
落ちた時点で
運命だと知る
返歌
運命と
信じる君の
その笑顔
見つめて気付く
運命の恋
運命は
偶然 ....
いつまでも鳴らないチャイムがあるとして今ぼくたちがいる長い放課後
約束を守れば破ることができないのバイバイ昨日のぼくら
ばらまいたマイナス+ ....
春の夜の
朧な月を仰ぎつつ
草露を踏む
真白い素足
その翠、春は終わってしまったの素数のページを少女はひらく
やわらかな春雨が去り残る青、桃のリボンで包みましょうか
白襟のリクルートスーツたくましく南にむかう汽車を待ってる
あの山 ....
な
ん
だっ
て てる
なんだっ まがっ た に
てこう のむまっすぐ ....
{引用=その靴は履かないけれど捨てられないロボットの足音が聞こえる}
バイテクで創った人魚抱きかかえ海へ駆け落ちロボットの恋
風俗に生身の女消え果ててロボット小指を切り ....
春風がごうごうぴゅーとやってきた激しいような優しいような
雨降りの急行列車に花びらが季節はゆっくりゆっくり過ぎて
北からの夜行列車はトンネル出すれ違ったよ桜前線
....
便箋の字面に溶けた君の息 獣のかおり 熱っぽくって
和尚の目に浮世のひかり瞬く夜ナナナナナーナおれは彼女を
黒猫は媚薬を舐めてしなやかにふたりと海を飛び越えてゆく
「こんな事してあれ ....
駅蕎麦で向かいに立った君もまたこれからきっと戦うのですね
道で会う思い残さぬ君とでもしてる笑顔にたくましさもらう
音のない会社で煎れるコーヒーの豆の香りで朝は始まる
小さき ....
粒入りのオレンジジュース飲みながらもうやめようと思う煙草は
目を伏せて下唇を噛み締める航海はまだ始まったばかり
ハンガリー舞曲聴きつつ描く絵の少女はとわに止まったままで
....
桜散る 楊枝にさした羊羹をぷらぷらさせてベランダに春
弱さから生まれる強さを信じたら銀河鉄道追いかけて飛べ
美容院の鏡の濡れた世界にて髪と桜の競うように散る
高みから ....
温もりが恋しい夜は君の名を3回呼ぶと魔法がかかる
ゆびさきで思い出すのはやわらかい春の午後とか君のくちびる
ストロベリーみたいな憂鬱(隠してる)心そっと触れて欲しくて
目を閉じて夢の ....
取り込まれなかった洗濯物 母はどこかへ去りぬあのサンダルで
訪ねるは別れし母の助手席で行方知れずのしりとりの先
残された下着の匂い もう母は赤子抱えぬ立派な女
がらくた館で働くメイドの手帳には「明日はジャックの頭をいれる」
「人間の飼い方」というテキストをじっくりと読む講義内容
先生をやってる貴方の永遠の夏休みにピリオドを打つ ....
「いつか見た 景色のよう」と うそをつく
桜の前には 恋の墓標を
願わくば 桜の下にて 恋、捨てる
カケラも残すな 春の嵐に
祖母の眼に 桜 ....
美しき朝は私を切り取って 人影落とす一人のベッド
殺人をできるくらいに好きな人がいてすべての人が愛しい
雨は止み立ち直れよといわれても 涙ただれてまだ恋焦がる
朝の頭痛知っていながら ....
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