あなたのために
本木はじめ

Pという響きが街に鳴り渡りきみとぼくとが出会えない午後


M、そしてTに別れを告げ得ぬまま今夜すべての歩道は暗い


思い出せなくて七日が過ぎましたEではじまる星の名前の/


れいぞうこCはと、とわに、少女またかんせつてきに出会える日まで


Lゆびを回転木馬の首すぢにそっと這わせて太陽の沖


めいおうせい略すMTめい、姉と妹たちの輪郭を詩す


Fはるる不思議な歌を口ずさむために森から帰ってこない


Kは在る。そんざいかんを/阻むものすべてのおきてをくつがえすため


S遠外えんがいえんがいえんがいえんがい


くるみ、きみはゆうめいなゴーストだった 明日生き返るまで


電話はすぐこわれるよほらこわれたこうそうびるの地上


どうでもいいよそんなことは ニッチもサッチもいかないって、イッチはどこ




実在と非・実在にくのうするあなたのために用意した斧





短歌 あなたのために Copyright 本木はじめ 2006-04-15 20:55:48
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