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春はそう、不誠実にも始まってリセットボタンに手が出る日曜
不意に鳴る着信音は君からで、春が終われば設定消さなきゃ
口笛をエプリルフールに吹いてみる、嘘としておくひとつの別れ
さよ ....
花びらが、ひとつふたつと去っていく、梅がしりぞき舞台は春に
起きぬけに「おやすみなさい」言う君へ春といっしょに僕も近づく
青空のパレット鮮やか黄緑にうすもも混ぜて春色の君
そう ....
太陽に撃たれてしまった今日という夏が私を浄化していく
反乱の白い日傘を青に塗りわたしと空が同化する夏
「その花を頂きます」と来る予告、たぶん夏には盗まれている
風鈴の ....
すみません、僕はいなかったらしいです。探さないでよ見つけないでよ
最後までみつけれらないかくれんぼ、ひとりで帰るにちようの午後
あの星と、この星にいるあなたとは関係ないのを証明し ....
そう、それはイバラの森と言われても人間として扱われるなら
待ったのは誰も知らない駅でした君も先ほど通過している
泥沼でもがけよもがけと君は言う吾はペンギンの羽も持たない
その夜に予 ....
暑いよね、暑いですよねと会話する二人は何故かつきあっている
予報なく気づかずに降る五月雨も君を迎えに行けるのならば
傘をさす理由をなくし歩いてる濡れてもそれで満足なの ....
かごめかごめ籠の中へと残されてさくらはひとり散っていきます
口惜しく散って逝くならあわれむも花いさぎよく嫉妬するのみ
たとえばと、たとえるものを探しても見つけられない春の終わりを
....
その翠、春は終わってしまったの素数のページを少女はひらく
やわらかな春雨が去り残る青、桃のリボンで包みましょうか
白襟のリクルートスーツたくましく南にむかう汽車を待ってる
あの山 ....
駅蕎麦で向かいに立った君もまたこれからきっと戦うのですね
道で会う思い残さぬ君とでもしてる笑顔にたくましさもらう
音のない会社で煎れるコーヒーの豆の香りで朝は始まる
小さき ....