ヨーグルト膝にこぼして舐める朝
空虚なら電子レンジに塩胡椒
飛行船沈んでしまえと眉毛剃る
君の名を一日10回紙に書く
ジンクスを慈しむふり女の子
九月には新幹線で会い ....
誰でもよかった
苛苛してたから
つい
カッとなったから
その瞬間
悪魔が入ってきたから
どうしても
泣き止まなかったから
この先
不安になったから
自然の摂理な ....
あのひとは
とうとう
「すき」
とは言わなかった
すき
が大切なことと考えるひとだったのか
それとも
舗装された道路は
どこまでもつづく
中央線
見つめて
音楽は
....
みんな ただの ばかだ。
がらすだまをみずからぶちわる
ばかだ。
あたしは ひくひく なくしかない。
ひくひく ひくひく
したっぱらに ちからははいらない。
ぼろぼろ ぼろぼろ
がらすだまは おちて
....
私はスッと退きました
嬉しいような
恥ずかしいような
変な気持ちが身体中に広がりました
夢月も壁から唇を話すと
ゴハンを落としながら言いました
「紅香って
もしかして俺に惚 ....
何年か前、東京に遊びに行った時、靖国神社に行った。
友達と、てくてく歩いて、神社の敷地内に入った。
年配の方が目立った。
敷地内には、たくさんの記念碑があった。
教育勅語の立て看板があった ....
夜間歩行 夜間歩行
昔ほどの新鮮さを無くし
ただ暗い夜道を歩くだけの行為に成り下がった
愛が全てだと信じていたあの頃は
夜道の全てが新鮮だった
金が全てだと思う人間に成り下がった
最早煙草 ....
長い陽も沈むよう
医院の外灯が付いて
傘の影が三つにひらく
バス停にひとり
何も捉えぬ目で
車道の先に見た夢も
呆気なく流れて
ちっぽけで哀れな足を
ざぶざぶと濡らす
雨粒は ....
この夏が始まる頃に
僕にはわかっていたんだ
僕には二度と
夏がやってこないだろうということを
僕は知っていたんだ
だから僕は
すべてをほうりだしたいと思いながらも
すべてを見届けるために ....
ねぇ
呼び止める声は口にならない
君の背中を静かに見送った
陽炎は左右に揺れるだけ
移り変わる心模様
バス停までの道を遅らせてくれないか?
君の一歩後ろを歩く
....
キミはキミで幸せになる。
ぼくはぼくでしあわせになる。
スコンと落ちた銀の針、君の名前を呼んでも怖くはないよ
ぼくはぼくのなまえをうしなったりしないからきっとまたきこえるね
キミを呼ぶ ....
溢水の、細胞ははがれやすさに
幾度となく さざ波は
ついて はなれ
たい
鶴がいなくなった
あとと、折紙
錯綜するりんかい線が と
自由自在に満たされた溢水の頭上
絵 帆 ....
こんばんは わたし
こんばんは あなた
窓の外で
覗いてるのはだれ
漂うさざ波の天井
青い空に白い雲の天井の
部屋
明かりを消せば
月明かり ....
俺はサボテン
とげとげのサボテン
人が触れたら 刺してしまう
乱暴な サボテン
誰でもいいから このとげ
全部 抜いてくれ
スタートしよう、
なんて
いわれたものだから
おもわずしろいテープを切ってしまった
はしりきったあとの
そうしつかんには
いつまでたっても慣れない
しろいテープを切っ ....
メールまつ この一秒が 愛しくて
からっぽの 心にささる バラエティ
ため息が あなたの記憶を 舞い戻す
とろとろと まどろむまぶたに あなたの夢
目が覚め ....
動物プランクトンの一種に、ブデロイドワムシという半透明の虫みたいな動物がいて、この子たちはとてもすごいのよ。この子たちはね、セックスをしないの。ていうか、メスしかいないからセックスできないのね。それま ....
あぁわたし
うっかりしてました
あなたを好きになってしまいました
うっかりしてました
あなたに愛を打ち明けてしまいました
うっかりしてました
あなたのキスを鵜呑みにしてしまいま ....
なりひびくたびにきみのことばかり きみのことばかりかんがえてしまう まだすきだ
きみのこえをわすれてしまいたいのに きらいなきみのこえばかりずっとこころからはずれてくれない どうにかして
なきたく ....
TEXT.エベレ-ス徒 縞目の宇宙.lip ト ripな
枢機ノkiss兎、鳥一派視(yu)ル赤目no.奇数リアの
画架の斜交イ.イゼる乳白の河ール℃製な
刹那の銀貨.up二満チル素数.p OP ....
さあ喜べ、虹だ虹だ
わたしたちの求めていた虹が
ついに流れはじめたのだ
信号機、青になるまで待つ彼と、青になるまで待てない私。
おねえさん? いつの間に私「オンナノコ」卒業していったのだろう
間違いの電話で話す数十秒 小さな機械で繋がる他人
塵も積もれば山となる。
一円だって 大切 なんです。
切り貼りの貼りの部分でくたばる依代
喉から手が出るほど近い火星
葉脈から抜いた腕どっちの青だ
別れ話の窓辺に砂州が現れ始めていた
鞠のような雲、雲のような都で落ち合う
鳥 ....
やわらかな
風が吹いている
丘の上の
さようなら
たくさんの公園と
澄んだ小川と
空き地と
苺の庭と
カブトムシと
サッカーボールと
さようなら
そう ....
意欲は どこから わいてくる
自信を持つと わいてくる
自信を貰うのは
他人様
お蔭様 お蔭様
ひにくなことに
自信を奪われるのも
他人様
続いてほほえましいニュースです
今日、O市P区Aヶ丘のI幼稚園へ
サンタクロースがおっぱいのプレゼントにやってきました
一人一人におっぱいが手渡されると、園児たちは大喜びで
かけまわったり、重 ....
月の夢いちめんに辰砂のさばく
そぞろ歌くちびるにカステラの月
眠りの木ヘビの毒ふたつめの夢
月の下ひづめ鳴く声をきかせて
こころをたぐりよせる
うでを磨いて
影絵のように
いくらでも
二次元では
ふたり
美しく描ける
君のかたちと
私のかたち
重ねれば
叶わない望みも
遂げられた
気がした
....
鮮やかな青春の残像が鋭く深く、私の理性の隙間に入り込む
紺色のオブラートに包まれたそれは
誰も触れることの無い呼吸を営み
現在の全てを拒絶する
何故の存在で、その奇妙な横顔を垣間見せるのか
....
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