白い顔の女の人が錯乱している

赤い唇で錯乱している

ぼくは可哀相にと思って

少し離れた場所から見ていたんです



目が合ってはいけないから

ぼくはぼくの眼球 ....
臨界点に到達する前に
呼吸を荒げた影が囲う
優しい箱庭に
わたし 今日もだまされながら
小銭を投げ入れ続けている

あまりに夜の香りがするの
目をつむりながらログオフする
そのシャツの ....
君に歌って欲しいんだ
君の歌
君は歌うことしかできないけど、それでいいんだ

絶望の空から聴こえる氷のような音楽
それだけが真実でそれだけを聴いて生きていた
それ以外なんか無いと思う
あ ....
秋の風がふとく吹いた

東京のしたの方に台風はあった

商店街は黄金いろで

人間の顔をしたひとびとが

ふとい風に吹かれて

黄金いろになじんでいるのだった


親を大切に ....
私たちは独房だ
私たちはセルロースの
薄い被膜で隔てたままの

私たちが抱き合ったり
やわらかな場所
探し当てたり

セル
私たちは独房だ
世界は私を番号で呼ぶ
間違いではなく
 ....
僕らの声がまだメロディであったころ

あの日の伴奏は誰であったか

幾度かの恥知らずな転調を繰り返し

レコードの針を追いかけてくるくるおどけた

胸の蓄音機が鳴らすあの、雰囲気が
 ....
橋脚から電車へと流れる塵
蘇我行き

小さな標識は高速湾岸線
撓んだ架線の下に4つのとぼけた窓
行政書士の事務所だとわかる
やがて昼間の蛍光灯から左の英会話へ

手のひらには
ずっと ....
洗い物をしていると

流しの窓を雨が叩いた

蛇口から流れる水

あなたへの想い

床に水たまりをつくる
気付けば漕いでた
ブランコ ぶうらん
始まり無い終わりも無い
背景
満月
ブランコ ぶうらん
逆上がり浮腫む半身
くの字の両脚激しく痺れ
血が巡らずに鼻から出血
ぶうらん ポタリ  ....
静かにひっそりと歌う歌があるのなら
私は
明るく大胆に歌いたい

涙を流しながら悲しく歌う歌があるのなら
私は
涙を流しながらも楽しく歌いたい




どうせならたった一 ....
酒で意識が蕩けていく瞬間
わたしが何を想うかは知らない(誰も知らない)
男友達の顎の下の陰であったり
女友達の腕の白さであったり
簡単には片付かない酔うままの気分で
わたしはよるをはかりもし ....
孤独でもないのに

孤独のふりをして

俺いまカフェで暖められています


○○さん、裏切られましたね、あいつら○○さんに、感謝ってないんですかね、

そんなんないやろ、でも、裏切ら ....
つまらない同情で
一歩踏み出すきっかけ
失ったままぼくは
ここに突っ立ったままだ

本当は勇気がなくて
動けなかったことを
何かのせいにして
えらそぶってみて

空に雲がひとつもな ....
小さなことを愛せたら

小さなものを愛せたら

もっと世界はきれいに廻るだろうか


いや、



大きなものも

小さなものも

ほんとは天秤にかけたらつりあってし ....
なぜ君に関係したものにしたんだろう


だから忘れられない


明け方はうっすら寒くて


冬はたしかに存在することに震える
砂の中に手を入れて
指の上に残った一粒の小さな出会い
偶然って不思議だよね
存在すら知らずに過ぎてしまう事が多いのに
僕の前に現れてくれて
感謝しています
何も出来ない僕だけど
君の心の ....
揺れてる心
定まらないようで定まっている
進みたい方向はあるのに
躊躇しているだけ

悲しみで染まった心
鋼の扉の中に縮こまった
小さな欠片に形を変える

小さな窓から聞こえる
月 ....
風は強く吹きすぎて退屈
窓を閉じて知った静止状態
想い過ぎてしまわぬように
隣部屋のテレビを許す


クールビューティー
壊してやりたい好奇心
いけないことだよ、と
呟いたその唇を道 ....
別れって
失う事ばかりじゃなくて
得る事だってあるんだね
一人の時に作った土台は
現実で生きる力になった
逃げ場が無かったからね
それは君も実感しただろ?
何も分からないくせに
精一杯 ....
中途半端な
自分自身のため息に
なんだかわらえた
正午まえ

背中の窓に
耳をすませば
いそがしそうな
鳥のこえ

わたしは
いっそう可笑しくなって
シャツのボタンを
 ....
インダストリー あなたはかよわい

朝つゆを映し 虫の動作を録音し
脳ブロック積み上げる快楽

ピカピカにみがいて
荒々しくけずって
求める声のうつろ

傘の骨ならかめばくだける ....
 螺旋階段
  駆け下りる
 律義に刻むビート
  残響
   今も鼓膜に
ハナビ

すりおろしワサビ
くらい灰色のハナビ
どうにか
光りが反転すれば   (携帯電話がつーん)

どのみちこどもたち
懐中電灯持って駆けぬけていく
乱反射            ....
不安

心の中に
ほとほとと溜まって
もうすぐ
溢れ出して
しまいそう



どす黒い
それは
決壊とともに
いとも
たやすく
私を侵食
するだろう



 ....
今日会えました
夢の中で

忘れかけてたのに
ひょっこり現れ
心丸ごと
ごっそり持っていかれました

なぜか泣きながら橋を早足で歩いてる

前方に居るあなたの元へ向かって
気付い ....
「つよいかぜのうしろでうまれたちいさなあわがいます。
 あのこはけさそらへとのぼっていくゆめをみたそうです。」


 きえていくあわをとおくにみながらのぼってゆくのです


 生 ....
言葉に割れる岩道の
ひとつひとつがまたたき並び
空の底へと落ちてゆく
出せずに裂いた手紙のように


曇のほとり
ひとり祈り
この手を焼く火が
この手のみであれ
 ....
愛がやるせないときは
夢を見ればいい
夢がやりきれないときは
音楽を聴けばいい
音楽に疲れてしまったら
女の子に
カワイイ女の子に電話してみようか
愛がやるせないときは
 ....
  妻の腹 しわにはさまれ 蚊がもがく
秋さびし 猫の声にも 堅くなり
俺は放とうとする
微かな 狭間は
巡られていないのだろうかと 部屋に
投げ捨てようとする 自分ではないものを 

黄緑色の 抱こうとしてきたもので立つ
風景をそんなふうに 
響きを 立ち ....
豊嶋祐匠さんのおすすめリスト(735)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白い顔の女- はな自由詩209-9-20
融和する嘘- ゆるこ自由詩609-9-19
キャンパスを塗り潰す赤は神の色- ゆりあ自由詩509-9-19
秋の風- 吉岡ペペ ...自由詩909-9-19
セル- umineko自由詩7*09-9-19
ギター- tutty自由詩309-9-18
ペットボトル- しべ自由詩209-9-18
- ty自由詩109-9-18
空中ブランコ- ゴースト ...自由詩4*09-9-17
うた- とわ自由詩409-9-17
酔えもせず- あぐり自由詩5*09-9-17
孤独のカフェ- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-17
いっぽ- 水中原動 ...自由詩109-9-17
不器用に、廻る- 森未自由詩3*09-9-17
パスワード- アイバ  ...自由詩409-9-16
ありがとう。- 加羅自由詩1*09-9-16
揺れるこころ- りんりん自由詩109-9-15
典型的な病- 中原 那 ...自由詩209-9-15
必要な別れ- 加羅自由詩1*09-9-15
雲の運びかた- 千波 一 ...自由詩4*09-9-15
生産ラバーズ- pikopiko自由詩209-9-15
- 長谷川智 ...自由詩1+*09-9-15
何も成し遂げず大人になる- さわ田マ ...自由詩209-9-15
なにもみえない- まさたか自由詩109-9-15
睡眠薬ガ欲シイ- くゆら自由詩309-9-14
終わる世界- e.mei自由詩2109-9-14
手のひらから- 木立 悟自由詩509-9-14
左耳- フミタケ自由詩7*09-9-14
夏の終わり- 西尾川柳109-9-13
自分の外から- 番田 自由詩109-9-13

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