「スカッとしたい!」
ただそれだけのこと
年上同僚と上司からの絶え間ない
ツートップなセクハラ発言
尻はなでくりまわされ
後輩はクレームばかり持ち帰るから
年々増えていくお ....
春の雨が降る
アスファルトが匂いたつ
雨があがる
すこし唐突に星が散っている
湿気が鼻にかさなっている
風が目のまえを撫でては消える
きのう
エロい夜だっ ....
もっと聞かせて もっと紡いで あなたの言葉の 深みを旅したい
梅の花 香りと共に 消えていく あなたの声は もう聴けなくて
「お帰りなさい」と 声が聞こえる 僕の居場所は ....
週末、定期的に届く招待状はまるで
光年先の異星からやって来る奇妙な使者のよう
青い光
目視を拒まれた、
太陽と月の錬金術
十六夜の月を鏡に、
くちびるには薄い紅 ....
・国語
休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで
「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない
・算数
「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
生きること
死ぬこと
どっちもおなじくらい
こわいことよね
耳を澄ましたら
遠くの声が聞こえたわ
こちらはすこし寒いですって
その冷たい空気がほしいの
それでもそちらへはい ....
水まくら ゴムの内から ノックする 気ままな水に 又知らん振(ぷ)り
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった
息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
今日もまた音楽を聴きながら朝の身支度をする 九十年代末に流行ったUnderWorldというテクノバンドのBorn Slippy(NUxx)という曲が流れている 「Second Toughest In ....
地球と太陽の
その絶妙な位置関係は
引き合うチカラで出来ている
俺とおまえのそれが
この宇宙の法則のうちにないのは
いったいなぜだろう
俺たちに働いているチカラ ....
蝉時雨の光。七色の雨が降り注ぐ街にて、潜水艦が飛行する夜。
寝静まった住人が起きだし、徘徊する街にて。夢を壊さないようにぼくらは
足音を立てずにこっそり歩き続けた。赤い風船が飛ぶ、夜。
窓から窓 ....
夕方はカラスが泣く
夜は犬が泣く
家ではきみが幸せで
家族とスキー旅行の計画をたて
休みには妹とブランチの約束をする
カラスも犬も昔から
ひとりごとなど言わない ....
にんげんの主食はにんげんです
人を食って生き延びています
にんげんはにんげんを探し
食うために挑んでいきます
たまに気に入って
持ち歩いたり
数回に分けて食べたりします
飽きたら ....
忘れようと 強く強く思うのに
思い出にさえ 笑われる日々
君がもし 覚えていないと言うのなら
忘れてしまえよ 今日の記念日
大切な あなたの生まれた日でさえも
....
夜
車を走らせていると路面には
頭から脳漿を垂れ流した犬が
しんでいるのをよけつつ
あたらしい仕事を探そうかなどと
ニールヤングを聞く
ちょうどいい音楽だ
ちょうどいい音楽なのに
「h ....
あなたの言葉だけが
今の私の支え
あなたの声が
何度も
私の頭の中をよぎってる
あなたのしてくれたことが
私の誰にも言えない秘密の思い出
笑うなら 笑えばいいさ 好きなだけ そうできるだけの お前であれば
悪いのは 上司だ会社だ世の中だ それならお前は 何故そこにいる
月がいやにはんぶんで
藍のそらのそこが白かった
それはやけにぎらついていて
たったひとつの天体のごとだった
放りだされたにんげんは
この世にふたりといなかった
アナルセックスいがい
か ....
泣かぬなら 泣かせてやるのが 男だろ
背中でなど 何も語れぬ 四十五の俺
いつからか 雪が白だと 言えなくなった
モザイク
ボクと君のたった一つの出逢い
甘いものが好きなボクと苦いものが好きな君の
小さな大喧嘩
都会の真ん中の小さな看板の喫茶店の店主は
甘苦いマンゴージュースを僕らの間に差し ....
いやになっちゃうわ
恋人と別れた後の帰宅途中
立ち寄ったブックストアで買い漁る
ファッション雑誌と少女漫画
恋占いの本だけ
あいだで隠すようにして
花が咲き散らばる
そんな一面な ....
殺される夢を見た。幼い頃から、形を変えて五度くらい殺されたことがある。夢の印象は強烈だ。それに、夢を見ている間はものすごく必死なので、時間が経っても中々忘ることができない。時折、なんとなく思い出した ....
隣のね あの子の名前は 『友達』よ
苦しみから
楽しみ
楽しみから
慈しみ
笑顔から
始まる。
優しさから
感謝で終わる。
意地悪は大嫌い
楽しく素直に
真剣に
喜んで
敬って
常にサプライズ
い ....
古い学童保育の前で
私が気付いた影は
小さな二つだった
ちょっと気の強そうな背の高い子と
その影を踏んで歩く、少し小さめの子
見覚えのある景色に微笑みながら
私は、 ....
振り返れば忘れ物
前を向いても忘れ物
そこかしこに何かを落としてきてる気がしてしまう
あぁ 子供の頃は
母の手を握って歩けばよかったのに
あぁ 子供の頃は
歩きつか ....
まよなかにしっぽをゆらすくろねこは星をつってはすいそうで飼う
私のかいた詩が
読んでくれた人の心に
ちゃんと届いたかな
やっぱり、詩をかくのは難しいな
だけど、何でだろう、かいたあとはすごくスッキリするんだ
だから、やめられ ....
立春と節分分ける風邪の夜 大吉目指し水まくら漕ぐ
片手ナベに
この世の終わりみたいな白い牛乳いれて
つきっきりで温める
ナベの内側にふくふくと泡が立つ頃
みじかい瞬間の想いを終了させる
いれたココアのせいで
白は濃く染まる
自分のためだ ....
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