いつだって留守電のままの息子たち声が聴けない寂しさは闇

バス降りる園児の声がよく響く日本の未来君らに託す

牡蠣フライフワッと揚がる瞬間に別れを告げたあなたを捨てた

赤い薔薇悪いイメー ....
泣き虫に大きな壁が立ちはだかった


途方もなく続いている道
下手をすれば踏み誤ってしまいそうで
たったの一歩がなんとも重いこと

行くしかない
行くしかないのだと歯を食いしばる
わたしの 遥か上空 ....
街には朱色の

とげがひとつ刺さり

血には白い

ラインが通っている

じっとしている

ビルディングから

神のふりして見つめている


人を思う顔

食べ物と一 ....
寝すぎちまった朝に
晴れわたってる空に
妙な幸福を感じながら
一杯のコーヒーが
いつになく苦い

僕にとって見慣れた風景が
貴方にとっては新鮮なものだと
当たり前のことを
思いやった ....
虚ろな瞳をした、縫い包みの少女。力無
く、窓辺に凭れて。部屋のドアを開いて
入って来た少年は両手にかかえ、胸の蓋
を開いた暗闇の燭台に、マッチの灯をと
もしてそっと、窓辺に戻す。

窓外に ....
逃げようにも何処にも行けないことを知った日

此処にとどまり静かに深く考えてみるべきではないかと今更ながらに解った

私は何も考えてはいなかったようだ

自分を観察する事を怠っていた ....
一度話した言葉を自分に禁じていく
だからどんどん話せなくなっていく
言葉がなければ
話したいことも失われる
何故禁じたのかはもう判らない
静かな日々が。

楽器が弾ければよかった
言葉 ....
胡桃の光をきいたかい
眼球を照らす胞子を
やわらかい言葉の浮かぶ土間を
流れの保たない漆喰に
バウンドし
チリンと匙を叩き
ザクロの茶碗に綿埃のる

加湿器が動いてる
光ってるオレン ....
どうして
いい人は
急ぐように逝ってしまうの?

あたしの中には
まだ 父が住んでいて
いつも 問題が起こると
はなしかけている

ときどき 緊急事態のときは
夢に出てきてくれる
 ....
風のない

真夜中の静寂

僕は立ち止り

遠く遠く

広がる星空を見上げた


どこまでも続く日々の途中

いまここにいる自分

いつか

隣でほほ笑む誰かに

 ....
インターネットでチケットの予約をすると
やがてキャバレーがあったというボードウォークで、
やってくるネジを待っていると
やがて持ち合わせのリュックをしょって
沖縄に向かう船に乗りながら
 ....
利き手はいつも間違えない

から
なかったことにする癖はひりひりする

汗が一筋流れる間
  自動ドアを抜けるまで
     1分間が白く、 過ぎる


利き手はいつも
鼓動の先 ....
彼女は意地が悪かった
金襴羽織りに唐笠さして
しだれ髪ゆらゆら猫の尾っぽ
だけど嘘はつかなかったよ

紅殻格子の道行に
大和屋さんで金米糖
桜桃の口に星ふくむ

風吹き上げる満月宵は
障子に隠れて指 ....
季節の変わり目は
不思議と あいまいで、
みあきた建物たちの 
街色は、いつもの 
寡黙のまま

昨日とのくべつのない 
今日を数えながらも、
オリオンをあとにしたら
きみを探し ....
{引用=
夜に
もう成長しないどころか
ますます退化をする体を抱えて
たくさんの書物と一緒に
帰宅をすると道すがらの
運動場には
テニスの練習をする
少女の姿があった
テニスウェアで ....
きみの乳首がかたくしこり

ぼくのペニスがじっとりと腫れる

ぼくたちは海の底で

生きることだけを考えていた

あらゆるセックスを愉しもう

気味のわるい生物が旋回していた

 ....
あなたのこと捨てたわ

ごめんなさい


それはあり得ない

きみがぼくを

捨てられるわけがない


だって

拾ってないんだから
「再発は再出発のことだよ。」と笑った母のわたしは娘。 {引用=もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい}

親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、 ....
気づいたときには 独りぼっちで いつの間にか 慣れていく

優しさだけに引き寄せられて 何も見えなくて五感が鈍る

本物 なんて見分けられずに 指の隙間からこぼれおちる


良い人 悪い ....
五月の空を銀の気球が低く屋根瓦を掠めて
ありゃあ避妊サックの夢想のように見えますな!
ゆくりと気ままに、何処となし危なっかしくふらふらと
乗っているのは飛行服の方が本田征次郎
何とか云う触媒方 ....
 
 
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
ああっ、そういえば昨日だったんだよね

意図的に忘れてた訳じゃないし
これって何なんだろうね

「どうしてなんだよ!」
面と向って尋ねられたとしたら何て答えるべきかな

えっとさあ…
 ....
 
 
掌をふたつ合わせて手に入れた
祈りを今日の命に変えて
 
 
ずっと同じテンポで動いていた
ゼンマイ仕掛けのからくり人形

左右によろけながらゆっくり進み
段差にぶつかって静かに転んだ

床に落ちたシンバルが音を立てていた

誰か僕のゼンマイを巻 ....
五番目の銀の天使が笑ったよ。くちぶえ スキップ 春のあしおと 僕の銀色の船は、雨の海を北上し、
目的地の虹の入り江にたどり着いたところだ


虹の入り江は、とても綺麗に湾曲している入り江だ。


ここは本当に美しい月の名所で
地球にいた頃から ....
東京にくると

かつて7年住んだとこだからか

いまだに成長してる都市だからか

なんだか照れくさい

いまもいつもそうだ

でも夜になると

ぼくは金魚になって

水槽の色彩に泳ぎだすようだ

友人 ....
なんて合理的なんだろう

空も 海も 動物も 植物も 道端に転がっている石でさえ

今そこにあるべき姿でしか存在していない

必要なことしかしていない


人間だけだ 不合理なのは
 ....
あのころの私は
手編みの
マフラーを
編みだし

時間を忘れて
一編み 一編み

時を忘れて
編んだ あの頃

学生服に似合う
あのマフラーは
今は 私のもの

そして  ....
豊嶋祐匠さんのおすすめリスト(735)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寂しさは闇- 夏川ゆう短歌610-2-23
もう泣き虫なんて呼ばせない- 窓枠携帯写真+ ...7*10-2-23
東京- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-21
神様の慣性- within自由詩9*10-2-21
夜明け- 服部 剛自由詩210-2-20
一所懸命- 蒲生万寿自由詩210-2-20
一度話した言葉- キムラタ ...自由詩310-2-20
ひざし- しべ自由詩210-2-20
父とあたし- 森の猫自由詩11*10-2-20
静寂の果て- ヒロシ自由詩3*10-2-20
- 番田 自由詩110-2-20
先生の教科書を盗った日- 佐藤真夏自由詩3*10-2-19
乙女金襴- 自由詩110-2-19
冬のさくら- 月乃助自由詩17*10-2-19
私たちの、絶え間ない変化- 真島正人自由詩4*10-2-19
深海- 吉岡ペペ ...自由詩4+10-2-19
捨てる- 自由詩110-2-19
- ことり ...短歌510-2-18
本当のことを知りたい- 瑠王自由詩12*10-2-18
愛されかたの知りかた- 愛心自由詩4*10-2-17
お空を旅する- salco自由詩1*10-2-17
手紙- たもつ自由詩2510-2-16
りあるていなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-2-16
祈りと命- 小川 葉短歌310-2-16
ゼンマイ- 1486 106自由詩2*10-2-16
あしおと- ことり ...短歌510-2-15
月面航海記(虹の入り江)- 楽恵自由詩14*10-2-15
TOKIO- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-2-15
合理的な世界- 甲斐シン ...自由詩310-2-14
マフラー- 鈴鈴自由詩3*10-2-14

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