おれが部屋で一人
ファミコンだったり
ファミコンじゃなかったりするもので
ぼんやりと遊んでいる
午後

ファミコンだったりするものは
とっくの昔に壊れかけていて
コントローラーのBボタ ....
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
プラナリア飼ってるから見においでよっていわれて
霧雨の国道まで出てタクシー停めて
途中でコンビニ寄ってハーゲンダッツ買って
ゆうこの部屋に着いたのが金曜の夜中で
今は日曜日の六時半をちょっと回 ....
雨が降っています。
粉のような雨が、とても幻想的です。

クソみてぇに切羽詰まって、喚きそうになりながら。
俺は留年しないように、勉強している。
「テストなんか要らねぇ」っつっても、学校は要 ....
耳元で
指に巻かれた髪が
音もなくほどかれるとき

少しの沈黙が欲しくても

あなたは
何事もなかったように話をつづけて
僕は
一語を味わうゆとりもなくて

また
その髪が
 ....
理由なんて
明日考えよう

今 ぼくが
ここから
一歩を進めることが
できるのなら

理由なんて
なくてもいいのだから

疑うのなら
明日疑おう

今日の自分を
今日だけ ....
詩人は
寂しい

詩人の
友人は

もっと
寂しい
天使ってさぁ


背中に羽生えてんの
ずるくない?
手があんの
ずるくない?


俺なんざぁ
手が羽なのによ。
報告、報告、報告、報告
報告!
大ほーこーく!
今日、バカ男、空を飛んだよ!
背中から赤いつばさが生えてさ
こうっ、すいーっ、すいーって
つばさは白いほうがイカスよなーとか
うー ....
 「森のゲリラ宮沢賢治」という本の中で、西成彦は、宮沢賢治の創作スタンスとして「注文」を受けると言う在り方が「キーワード」だと述べている。
前回、井上陽水の「ワカンナイ」でも、「雨ニモマケズ」の「心 ....
あなたを誘って

映画でも観たいけれど

観たい映画がないんだ


あなたを誘って

食事に行きたいけれど

誘いたい店がないんだ


俺は自分がいやだと

何だかんだ ....


結局 カネか カネなのか
いろいろなモンダイのほとんどは
なんだかんだいっても
カネで解決できちゃったりするじゃん




それを言っちゃあ おしまいだよ



 ....
3丁目の交差点で事故があったらしい
信号無視による無謀な運転のための事故だったらしい
ひどい現場で車はクチャクチャになっていたらしい
すぐにレスキュー隊が来て救出作業を行ったらしい
そしてすぐ ....
練習試合を見に行った
監督も居ないようなチームで
遊び目的のメンバーが
夕方になると集まっている

サッカーの
ゴールキーパーなんて
やりたくない

そんな顔し ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
沈めば沈むほど明るい場所へ近づいてゆくの
暗闇をかきわけてわたしは沈んでゆく
頭の中で囁く声は


拳銃不法所持で学生二人が捕まった


「死ねよ。」「死んじまえ。」
囁く声が聞こえるが
今は死にたくない


拳銃が目の前にあったら
余興程度のノリで引き ....
前回は、日本と韓国 と題したクセに、
韓国の話ばっかりになってしまった。

今の時点で二年半、今年の九月で3年目を迎える海外生活。
しかもずっとボストンの田舎。来年はここを出るぞ、NYだNY。 ....
私たちはいつまでも春の光を浴びて輝いていたい
白梅をそういう顔をして私たちを眺めている

そんなことはけっして適わないことだけど
緋毛氈に座りにぎやかな白梅を眺め
屈託なく笑いおしゃべり ....
(葬儀におけるエコロジー)

もし ぼくが死んだら
土葬にしてくれ

小さな命たちに
ご馳走してやりたいんだ

もし 火葬にするなら
ミディアムレアに焼いてくれ

エネルギーを
 ....
まずは詩を読んでください。

  君の手をにぎる


君の手をにぎる
一生懸命話しかけても
君は空の話ばかりする


君の手をにぎる
君は空を眺めているのに
まだうつ ....
携帯電話で話しながら

「近くのはずなんだけど、、、わかるようにスッキップしてみて」
と言われて正直にスキップする僕は
どうしょうもないバカだ

そんな僕を見て
君が笑ってくれ ....
蝶よ、飛べ。

人の手の届かぬ高みまで、

鳥どもの眼の届かぬ彼方まで、

蝶よ、飛べ、

飛び続けろ。
悪いけど
ボクは君を食べる
自分が生きるために

ありがとう

君は誰を食べる?
君が生きるために

ボクはピラミッドの
中間あたり

日々
美味しいものを
食べている
 ....
人間は 空を飛べないわけじゃない 空の色が 気に食わないだけ。 その女の人は、ずいぶんと寡黙な人で
その寡黙さが
しきりに語りかけてくるのを
熱心に聞いていた

薄い手のひらでくるまれた
さらに繊細な指先は
紙袋のひもに引き伸ばされて
青く静止して ....
頬張るチェリー
唇のダークピンク
触ってやさしく
問われれば
答えは
いつもイエス
(回転=人間魚雷、桜花=ロケット特攻機)


さくら さくら
日本の やさしさ

散れ 散れ さくら
回転する桜花

流されて さくら
ドブの中

腐って さくら
ヘドロとな ....
あしもとから 垂直にたちのぼる
無数の、泡
音もなく こわれてゆくもの

スピード、ゆくえ、

( とめるてだては、ないわ )

からだをかたむけても
もう おいつかない
はじけ ....
もう子供じゃないから
無心にがんばるなんて
できない
ピアノも
何時間弾いたって
大して上手くならないことを
知ってしまったから
弾かない
誰かを
愛すれば愛するほど
虚しくなるか ....
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