外は一面の雨跡、うっすら
わたしの脳髄、拘束され
記憶の光景、次々再生する
なんだろう?
ピーナッツを頬張りながら
無限の広大に震えしずまり
夜、概観
心音の響きに 耳、 ....
なにもない
だれもいない
凍結した
大雪原の
真ん中で
まわりの山々の雪崩レル
脳髄貫く 巨大な響キ、
どぉんどぉん どぉんどぉん
立ち尽くす
少年、
雪降る ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ
思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ
....
あけるよる
べろんとかがやくたいようの
まなざしにとけ
のまれゆく
ししゃふるししゃふるひかりのうみ
およいでおぼれてすっぽんぽん
むきみでうちゅうをわたっていく
さいはてのちにていみう ....
白い巨人、大股で
光の天空、過ります
ゆっくり流れ
両手を開き
夢の形象、生動し
この世界は形象で充ち溢れ
僕らはそれらを嬉々と読み取る
この世の未知なる顕れに
次々時の輪郭、浮き ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々
わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る
人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という
意識失い
光 ....
詩作の為にパソコンのキーを
右手だけで打っていたら
右手が腱鞘炎になったみたいで
右手首が全体的に腫れて痛い
昨日は詩作が出来なかった
今朝は夜中の二時に起き出して
銀行の口座に振り込 ....
とおくのびていく
声、
ういういしくかなしい
静かさの相貌を帯び
わたしは失なわれた
ふるさとを想う
ふるえながらふるえながら
明日のことは
誰にもわからないから
....
だいこんを抜く
よく太って近年にない出来映えだ
ぢの痛みを我慢しつつ植えつけたから
ご褒美なのかもしれない
この冬は
だいこん、たまねぎ、そらまめ、茎ブロッコリーが
畑で育つ
いつも ....
開け放たれた窓から
少しずつの午後が入ってくる
空港は徐々に丸みを帯びて
羽の重みに耐えかねた蝶が
不時着をしている
机の上には生まれたての雲
いくつか家の事などを済ま ....
荒々しい
牙、剥き出す
夜の闇に
わたしは待っている、
再び閃光走るその時を
たましいに沸き立つ、
イメージを
竣立し輝く岩峰を
荒々しい
牙、剥き出す
この夜の闇に
....
意味が剥離して
淫靡な亀裂、
多淫な破裂、
花咲く陽光の丘に
記憶の忘れ物
じぶん、行方不明
深い眠りに
意識は跳躍し
眠りのなかに
覚醒する
聖なる次元、
巌の輝き、
直 ....
頑なな寒さ、訪れ
肉の冷徹、巌の如く
今日は曇天にて
その裸体を曝す一本の立ち木、
通り沿いに在り
擦れ違う人、背を丸め
街の電飾、青く一層輝き
私の意識は今、明晰にして
季節 ....
二〇二二年九月一日 「フィリップ・ホセ・ファーマー」
ぼくの大好きなフィリップ・ホセ・ファーマーの本が Amazon のネット古書店で、1円とか2円で売っている。なかには数千円のものもある ....
休みやすみしつつ倦怠感と闘いながら
洗い物と米研ぎを済ませて、ご飯を炊いた
後は卵を一個茹でて、茹で玉子にして
レトルトのカレーを温めるだけだ
今夜の夕食は、茹で卵乗せカレーだ
昨日、使 ....
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す
荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る
ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ....
つまらない日記に過ぎないが、少し。
かねてよりアウトドア用品をかなり買い込んでいたのだが、まだいくつかとりあえず必要なものがあったので某店に行くことにしていた。しかし、妻が善光寺に行かないかと誘 ....
さっきから暫し
詩的な夢想をしてみた
イメージの世界で遊んでいた
詩を書いて満ち足りた感覚があった
昨日まで使っていた電子決済が
今朝は使えなかった
だから紙巻タバコも氷もコーラも
....
青みがかった朝の空
毅然と独り、浜辺に立つ
群れる者達、エゴイズム
逃れ、打ち寄せるイメージの波
浮かぶ宇宙の漆黒は
思考の光に照らされて
眩む映像、生動の渦
....
トイレにいったついでに
(勿論、手は洗ったよ)
台所によって
今朝から水に漬けてある電気釜の内釜に
こびりついたもち米を爪でかき取って
石鹸で洗ってから温水で洗い流す
倦怠感が増してきたの ....
久々に晴れた夕、
庭先に赤々と
一筋の光跡伸び
沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
落とす燃える死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
鬩ぎ合う剥がれ始めた境の残像、
闇と光の配 ....
ダウン症児の息子をどっこいしょ、と
支援学校のバスに乗せてから
家に戻り、テレビを点ける
連続テレビ小説『舞いあがれ!』で
ナガサクヒロミが娘を想う名演に
涙ぐみ・・妻に言う
「こ ....
光の朝に天高く
突き抜けた青をトンビが舞う
東京郊外にトンビ、飛ぶ!
あの、
高々と大きくのんびりと
旋回しながら舞い飛ぶ姿、
記憶の底から間違いなく
朝の輝きを光源を
よ ....
部屋の中は相変わらず寒い
風呂を沸かして入ったけど
さして温かくならなかった
今日の夕食は豚バラの茹で豚だ
夜遅くに台所で調理をすると
近所迷惑になるので
おかずだけ先に作った
後は焼肉 ....
冷たい風、
心を吹き抜ける
ミッキーマウス、
笑ってら
過ぎ去る時の感傷と苦痛、
年の瀬に乗せ
今夜は暖ったまるんだ、
あなたの声に包まれ
優しく激しく、
熱は肉を抱 ....
おじいさんの毛糸帽子、
先っちょの球が揺れ
寒さに震える頭が傾ぎ
白い髭に霜降り模様
時の最中を彷徨って
十二月の一日、
青く瞬く街の電飾、
帰郷するには早すぎる
哀悼する ....
部屋はかなり寒い
氷入りのコーラを飲みながら
シケモクに順番に火をつけて
吸っていたけど
最後の一本を
吸いきってしまったので
明日用に買っておいた
新しいフォルテの封を
切ってしまっ ....
夕べに小雨、
待ち人あらわれず
肉は冷え切り
床に伏し
深い眠りに
底は抜け
聖なる宇宙の
内よりぽっかり
今宵限りと
銀河をわたり
輝く恒星のうた
耳澄まし ....
朝に雨、やみ
空気、冷気を孕み
熱持つ体、気だるい一歩
人々は駅へと集積し
多淫な花々は身を隠し
岬の断崖に打ち寄せる高波、
泡立つ潮の激したうねり、
通勤快速内の無言の厚化 ....
ネオン管に伐りまかれ
純粋にとり込まれた艀や汀
ほんとうには離れるつもりないんでしょ
こころから落ちてくゆるひらの
退屈さ
におい感じた
猫のように
丁寧にたたもうと
手荒くまるめ ....
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