晴れわたっている
水色の空へと上昇してゆく
虹のシャボン玉
大きな瞳を
くりっとした
ななめうえを見つめている
半透明に澄みきった
カラコンは
そよ風をより確実に転送させるために装着し ....
感触のよろめき息して

ミッキーマウス 笑う
ウルトラQ 渦巻き

沈黙の花束の贈られて

表層に居る かなしみ
ふるえ揺れ ふるえ滲み

節足動物の蠢いて

宙空の少年 踊り ....
他人の人生を
私には
どうしてやることも出来ない。
その人のほほ笑みを
思うことしか出来ない



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように

しらんだ冬の
おっとりとした、
 ....
 入場券だけ一枚買って
 立ち入ってみたプラットホーム

 あなたが好きな場所だと
 教えてくれた
 京都駅の新幹線のプラットホーム

 鉄道駅でもここにいる
 人たちの雰囲気、
  ....
君なのか 魚
遠い背中で
ゆっくり破裂してるのは

君なのか 空
花嫁を舟に列べ
沈むまで漕がせ

溶けるほど雨が打つ
細かな痛み
飽くことなく
雲を刷く夕べ

君なのか
 ....
この夜陰、

切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り

解き放たれ しずか、

待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と

立ち上がり あざやか、

沈黙 ....
この夜陰、

楽音の揺らぎ響き
無 掻き混ぜ

ふと また
在り、

泰然と

しずまりしずかさ
の 異様、
脈動し硬直する肉

再び 装飾なき鋭角の楽音、求め

ジ ....
凍り付く 空にかざした薄ガラス

ぽつ、ぽつり 浮かんで
じわり、じわ 滲む
淡色の灯


昨夏着られなかったままの
新品の浴衣の布地

それとも十年ぶりに焼いた
パウンドケーキ ....
 或る日 小高い丘の草の間で
 空まで貫く
 甲高い叫び声がしたのです

   「七十番と八十六番と九十八番が
    逃げたっ!」
 牧場の牛舎から飛んで出た
 ファームのマスター ....
暗闇に
仄白く輝き
ぽっと浮かぶ
子供の顔の
輪郭を辿る線、
揺らぎ動き
闇に染まり
漆黒に溶ける

ティトゥス、
オマエという
存在の名
無を貫き覚醒し
存在という
永遠 ....
僕たちの距離が
この夜にさめざめと横たわる
月の光に傷つけられながら

この夜はあまりにも澄みわたるので
とめどない放射冷却――僕たちの
距離もまた冷えびえとして

けれど見つめている ....
 冬空の 街で消えゆく 虹を見る
 束ねた髪が七色の女
うきあがって
あざやかに
りんかく
ひびかせ
すみわたる

それは其処に聳え立つ
弓形の翼ひろげ黒々と
遠い地平は何処の国?
背景の純白の空にて無
捏ね上げ練り上げる様
生動し瞬 ....
あゝあおぞら

ひろがったね
またあえたね

途 行けば

ひらり花びら、
赤々と地に舞い落ちる

わたし ハッと

立ち止まり、

掴まえる この一瞬

あゝあおぞら ....
得たから
失う
けれど
得たことが嬉しい
私の命もそうだ



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
 
 大阪南港から三人でタクシーに乗りました。
 あたしと後輩の女の子が後部座席で
 かしましかったですね。
 助手席に居る貴男のことを
 「アクの強いじゃが芋」だなんて
 茶化して笑いま ....
名無し人
名を取り戻す

時に

巨像 海に沈める

流れるように
刻み込むように

今の住み処
破壊し
新た 創り出し

巨像 海に沈める

流れるように、
刻み込 ....
 道端には新雪のふかふかな布団。
 そこに顔面から身を投げて
 飛び込み死んだふりする中学生。
 ムクリと立ち上がって
 顔と体中の粉雪を払い落とす
 その子の微笑み。

 今年の山 ....
そっと触れたフイルム
息を漏らせば
歪むモノクローム

濁りはじめた瞳に
顕れるのだから
風の露光不足
硝子性の画角
色を引き摺る喚声が

割れてしまうのだから
影の自己記録に
 ....
足付かない水底の異様
ひろがり
平常心、喪失し
たちすくむ


胚種の成長そのもの、
宇宙の諸事象の流れ

その力動、巨大に透きとおり
細やか層状の響きの交錯
形成され練り上げら ....
●コップに入れた吉田くんを●空気が乾燥した日に●風通しのよい部屋に二日のあいだ放置しておくと●蒸発して半分になっていた●これは●吉田くんが●常温でも空気中に蒸発する性質があるからである●コ .... なんにもない
もうなんにもない
これ以上なんにもない

あらわれた あらわれる、

沈黙の豊穣
響きの含蓄

たもたれる間、
たもたれる魔、

つらぬかれ

開く瞬間
無 ....
バターの日
強ばった手足に蜜を塗り
小鳥たちに愛を与える

ナイフ、なにも
切らないでいられるうちは
美しく澄んでいて

でもわたしたちには生活がある
パンもバターも熊の夢も ....
ひとり山道を歩いていると大蛞蝓に遭った
私は呼吸も荒い中、足を止め
元気ですか――と、声掛けした
彼は特に気にするでもなく、じっとしていて
じっとしていることが最大の防御ですと言わんばかりに
 ....
朝に、

流動する微細に
粘りつく
巨大な
極彩色の
おもちゃ箱

ひっくり返す

アパートの部屋、外に出れば

無意味の大河流れ
時間を引き裂き響かせ

そらはあいかわ ....
更新される混沌の時に
今、新たに生きて

ジャイアントコーン、
噛み砕き
味わい

歪む脳髄に耐えながら

溢れる言葉、
掬い拾い集め

無 波打つ響き

耳 澄ます この ....
揺れる三角
貫入する線

ねりあげくずれ
のびゆくむげん
色のひびきに
うらがえり

懐かし
すきとおる
揺れる三角
陥入する線

私は知らない
未知の意味

増殖する ....
細い角があった
磨かれたひろい螺旋
立つ者の額にも尖る

薄い翼があった
連続する空間への
感情の無理解を愧じる

持ちあがった身が
鳥の群れとなり羽ばたく
指をおった乾いた窓が
 ....
漆黒に青銅の響き、在り
ぽっかり開いた穴、広がり

忘却される在ることの去来
ワダチ確かに途上に刻まれ
不断に崩れ落ちる祈念の海

私たち、常に途上の人
叩き漂いエンジン吹かし
憑依 ....
ちぇりこ。さんのおすすめリスト(951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もう一つの地球(ほし)より- 本田憲嵩自由詩323-1-21
越えて超えて- ひだかた ...自由詩4*23-1-21
※五行歌「思うことしか出来ない」- こしごえ自由詩4*23-1-21
美しく雪が降る- 山人自由詩10*23-1-21
- リリー自由詩7*23-1-20
幻のなか- soft_machine自由詩123-1-20
夜想12- ひだかた ...自由詩423-1-20
夜想11- ひだかた ...自由詩323-1-19
つま先の先- 三月雨自由詩4*23-1-19
森の中の女の子- リリー自由詩2*23-1-19
ティトゥス*- ひだかた ...自由詩423-1-19
夜の距離- 塔野夏子自由詩2*23-1-19
_虹- リリー短歌5*23-1-18
存在と霊性- ひだかた ...自由詩423-1-18
あおぞら- ひだかた ...自由詩623-1-18
※五行歌「得たから失う」- こしごえ自由詩3*23-1-18
ステージ男- リリー自由詩123-1-17
巨像- ひだかた ...自由詩423-1-17
雪女の娘- リリー自由詩1*23-1-17
エンドロール- soft_machine自由詩223-1-16
未知- ひだかた ...自由詩4*23-1-16
FEEL_LIKE_MAKIN’LOVE_。- 田中宏輔自由詩10*23-1-16
夜想10- ひだかた ...自由詩423-1-14
バターの日- はるな自由詩623-1-14
蛞蝓と私- 山人自由詩7*23-1-14
おもちゃ箱- ひだかた ...自由詩923-1-13
夜想9- ひだかた ...自由詩423-1-12
むのことば- ひだかた ...自由詩423-1-12
ある画- soft_machine自由詩323-1-12
途上の人- ひだかた ...自由詩323-1-11

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