ヘビたち
だいたい
ヒマそうにしてた

トカゲたち
枝の上で手足をブランとして
うとうと心地よさそう

ワニは
奥の方で
少し緊張してこっち見てた

水槽の中で岩とガラスの間に ....
わたしが消えた場所
わたしが立ち止まってる場所

家族の様子を
窓の外から見てる

生きてたことを
無かったことに

初期装備でまた
砂舞う荒野に

発熱する前の寒気
人 ....
横断歩道の上の白線は
決して真っ白であったためしがありません。
必ず、幾多の轍が、靴の踏み跡が刻印されています。
もしも、真っ白な白線がひかれていたなら
ぼくは、その上を這って渡りましょ ....
ガレージのシトロエンに火を入れる
ダウンタウンの高層が切れて
海の気配がする
カーラジオから溢れる愛と宣伝。その反転
銀河のハッピーセットを買って
rocketshipに乗ろう
あの胃 ....
飛び立っていく音響の群れ
ぶちまけられ飛散する色彩たち
対象欠いて踊る躍る、
貫通する直線に引き裂かれながら
深まり自立していく思考

虹の双曲線の巨大な異様
わたしの眼は何処に行った? ....
タイムマシーンみたいな夜の覚醒
ふんわりした羽布団のその感触
また逢いたい人の柔らかな熱

利己主義の反対、利他主義
愛を注いでアイを注いで
資本主義、
何が飛び出すか分からないぞ
市 ....
小雨/降り出しそうにみえては降らない
安穏とした曇り空にはテレビをニュース番組に切り替える
何か重大な事件でも起きてるんじゃないかと
僕の煩悩に燻る炎に油脂を注ぐのだ
そんなときには夜の街 ....
平行線がある
それは、
見えない地平線だ
彼は言う、
此処が全てだと

死は霧のなか、
死は厳粛な移行、

愛する扉は開いている
凍結した大地はひび割れ
流され行く氷山の上の肉体 ....
 幾つものブイが並び浮かんだ沖合、幾つものカラフルなパラソルが立ち並んだ岸辺。その中間に、畳二枚ほどの広さの休憩台がある。金属パイプの支柱に、木でできた幾枚もの細長い板を張って造られた空間。その空間の .... この光の灯火
弾け跳ねる肌色の
水しぶき

言葉、世に響き放ち
言葉、世と絡み合い
言葉、世を力動させ

定着した意味、堀り崩し
トタン屋根の猫、鳴き躍る
もつれ合い床転がる郷愁の ....
すべて逃れ去っていく
すべて過ぎ去っていく
なかで、
けっして忘れられないモノ
けっして忘れてはならないモノ

  *

誰もが
それぞれの
限界と可能性、
抱え生きている
そ ....
「今日の貨物も 重そうだな」
「ああ 空の雲も 重そうだな」

凍り付く森の枝先 すり抜けて 
貨物列車がゆく
港の駅まで たんたたんと

コンテナの奥はガラスの水槽です 
銀の平原を ....
 眠りをさますのは
 グラスのピアノ
 窓のカタコト
 外気が漏れている
 天井が笑っている

 風に去られ
 人目からも外され
 膨らんでゆく実をあたたかに想う

 たったひと粒 ....
手荷物を運んでいる途中
手荷物の無い手で触って欲しい、と人に言われ
代わりに国鉄時代の記念切符をあげた
質感が気に入ったようで
喜んで人は去っていった
遠くから連れてきた犬を飼い
笑っ ....
総武線が僕を運ぶ
大きな川をいくつも越える
すばらしいスピードで、チーバ君のあごのあたりに
たいへん多くの人生を乗せて、突撃
(hello!)

ホームに滑り込む勢いそのままに、
僕は階 ....
色あせた政治家のポスター
が見つめる こうえんからまっすぐにのびていた道は
とうきょう行の 一方通行で
希望だった
このどうしようもない こうえんの周りで
くすぶっているはずじゃない わたし ....
天空、ぼうと青く
葉桜、ゆらゆらの揺れ
子供、両手委ねひろげて

緩やかな風に向かい

走り出す、走り出す
僕の心はイチゴ模様
街へ世界へ溢れる愛惜

天空に火を放ち、葉桜むしゃむ ....
   1

水門の釣り人たちがいる
その長い長い棹を振りまわしながら
おのが鯉のぼりのように
まるで浮遊している
座布団の上に立っているかのようだ

   2

ついぞ一度も
 ....
人は変わる
かなしみか、よろこびか

雲の形が変わるように
誰かの声も変わる
その声で呼ばれても
きっと気が付かないだろう

わたしもまた
変わってしまった
にくしみか、いとおしさ ....
1.
夜の陽だまりに
昼間見つけておいた
幽霊の足が咲いていました
窓辺で奇妙な咳をする
子どもの背中は丸くなる

(月のドーナツを齧ったのは
(わたしです
(歯型がぴったり ....
  

まひるの
やさしい風が吹くころに
きらきら
ふりそそぐあたたかい
はるのひかり

あたらしい
一年が始まります

すこし
わくわくする
ひかりの舞踏が視えます
 ....
 いくら きみをひきよせようとしても
きみは {ルビ水面=みなも}に浮かぶ果実のように
 ぼくのほうには ちっとも戻ってこなかった
むしろ かたをすかして 遠く
 さらに遠くへと きみは ....
海は薄く
曇り空
祖父の白目のよう

  *

憂鬱 ぬれたシャツ
窓ガラス 溺れる目
切れた唇から飛び降りた
ことばが膝に刺さって赤く咲いている

クジラがしゃべったみたい
 ....
  

『鏡よ、鏡?』

尋ねつづけたあの女は
実は
《その》衝撃の前日まで
《世界で一番美しい女性》であったし

その、

気も狂うような事実を告げられた日も
実は
《世 ....
突き抜け
上昇し沈み込む、
限りなく際限なく

熱に貫かれ 声、
発せるということの
奇跡
歌、うたえることの
有り難さ

意味 以前に 声の言葉の響き在り、

わたしはひたす ....
色褪せたアリスのレンジアクセサリー
ソフトでもなく鉱石には遠く
アハッ


雨のなか、走ってきたよ

出された水をぐっと飲み込んで

プロポーズした

でもきみは

窓の外は目まぐるしく動いているから

せめてわたしたちはこのま ....
翼はあげないよ
と鳥がいった

人は進化の頂点ではないし、そもそも退化かもしれないので

と考えている間にも世の中は刻々と変化する
美味しく生きよう

昼前は肌寒かった
ごろごろしな ....
 その日の空は画用紙に、水彩絵の具の青を薄めに溶いてから
 ほんの少し白を混ぜて丁寧に塗った様な色だった。
 山裾を走る県道の側に建つ総合病院で、予約の外来診療を終えた僕は
 急な傾斜が緩やかに ....
寄せる波、返す波

うねり唸り、

瞬間 瞬間が生成し
時間 瞬間より成り

只、瞬間の持続のみ 在り。
ryinxさんのおすすめリスト(1145)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
爬虫類館- 日朗歩野自由詩2*23-4-25
神のいたずら- mizunomadoka自由詩423-4-24
白線。- 田中宏輔自由詩13*23-4-24
死から始まる- mizunomadoka自由詩223-4-23
ノンセンス3- ひだかた ...自由詩7*23-4-23
あの日のこと- ひだかた ...自由詩10*23-4-22
溜息橋- アラガイ ...自由詩10*23-4-21
平行線- ひだかた ...自由詩6*23-4-19
反射光。- 田中宏輔自由詩14*23-4-17
痕跡- ひだかた ...自由詩6*23-4-16
ノンセンス- ひだかた ...自由詩6*23-4-13
水_槽_列_車- 松岡宮自由詩15*23-4-12
ひと粒の- soft_machine自由詩3*23-4-12
手荷物- たもつ自由詩12*23-4-12
This_is_the_Chuo-Sobu_Line_tra ...- fujisaki自由詩523-4-11
いちごシロップ- fujisaki自由詩223-4-11
命の大地- ひだかた ...自由詩7*23-4-11
旧水門の星より- 本田憲嵩自由詩4*23-4-11
光る虫- やまうち ...自由詩223-4-11
Ghost/Leg- ちぇりこ ...自由詩1123-4-11
はるのひかり- 秋葉竹自由詩223-4-11
水面に浮かぶ果実のように_____- 田中宏輔自由詩12*23-4-10
影の居場所- ただのみ ...自由詩4*23-4-9
黒の女王- 秋葉竹自由詩223-4-8
夜想42- ひだかた ...自由詩9*23-4-8
回復力- 足立らど ...短歌323-4-5
RAIN_SONG。- 田中宏輔自由詩15*23-4-3
日曜日は、春だった。- 空丸自由詩923-4-2
白椿- リリー自由詩9*23-4-2
時間- ひだかた ...自由詩6*23-3-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39