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 Last Goodbye
 ほころびは
 ほろびぢゃないよ
 よろこびさんありがとうって
 お伝えするため銀河であって
 いいのではないかしら
 流星のしずくとかけらを
 飲 ....
うすいろに光る午後の裏口まで
となり街の長い雨が
後ろ姿にくっついてくる
あなたの不在に慣れるより早く
引かれるカーテンは幕のようで
立ち尽くしていた気がする
いつまでもはじまらない舞台で ....
この詩は、題名のみならず、その形式や文体も、また、この詩に引用された詩句のうち、そのいくつかのものも、西脇順三郎によって訳された、T・S・エリオットの『荒地』に依拠して制作されたものである。西脇訳の『 .... 羽ばたいた鳥
空目指して

長い時に
風に舞い
円描く

やがて
枯葉は落ちて
かさり

冬を見渡す
しばれる朝に
日が昇る

手を叩いて
迎えよう
空気が肺に入って ....
愛を忘れた神殺しの
愛が
宙で宙ぶらりんになっている。

そうして
遠くて近い銀河の岸で
神殺しに殺された神は
宙ぶらりんの愛で生き返る。

自分に都合のいいだけの神なんて無いの
 ....
通りすぎていった雨にまだ濡れている。まだ舗装されたばかりの黒いアスファルトにもはやすっかりと晴れあがった青空が映りこんで、まるで曹灰長石(ラブラドライト)かなにかのようにその淡いみずいろを反射している .... Contents

I.  Those who seek me diligently find me.
II. You do not know what you are asking ....
日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる

冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ....
買ってから
どれくらい経つだろう
黒色の電気ケトル

購入時は白が欲しかった
でも、在庫がなくて
この、いかつい黒を選んだ

最近は、沈黙することが多い
スイッチを押しても応えない
 ....
トカゲは青銅の彫刻になりその内部の
雨の中のレントゲンが書いた手紙には
双子の少年の影だけが走り出して断崖をさまようと
魚の言葉で記されている

ノートは鉱石の心理それは
たとえば洞窟でい ....
粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ

牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った

焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた

火のそばが母の ....
リンネルの
浅いシャツ
荷台に腰かけて
夢見るように
夢を見ていた

わたしにはいつも
掴めるものが
用意されていた
時々それは
誰かの手や背中
時々それは
雲の切れ端 ....
{引用=

白い吐息に、

深山は十六夜の雪明り
影を踏む音も 粉雪にすわれ、


 人の気配など
ありようもない午の刻
新雪に足跡を残しては、
森をさまよい
 さまよい
  ....
「ソルト曜日」
不老不死の種を手に入れた
水鳩池のアヒルは
真四角を真正面に置いて
説教を止めない


「ラムネ曜日」
倒木を眺めている
鳥の背に雪が降る
左巻きの蛇の舌
傘より ....
+

 かわいい、
 やさしいことをしよう。

 朝焼けがすきだ。
 夕暮れのなかでお月さまを
 みつけることがすきだ。
 一度も開封されていない包丁の
 パッケージをみるのがすきだ ....
死にたいと
思う時もあるが
絶対に死ねないと
思うことにしよう
命は、生きたいのだ



雪が
つもった
翌日の午後に
日なたぼっこをする私。
お日さまぽかぽか


 ....
君はいつも
爛漫に羽ばたきたかった
拵えたかごの中での日常と
生活から差し込む思いやりでは
あと少し満足できなかった
行き急ぐのは
眠りを忘れた 太陽の咲く遠くまで
飛んでいきそうな予感 ....
{引用=

心を鞭打つ海風を欲する日
波音もきびしく鳴り
冬が眠りにつくまえに
 海をめざす


息を荒げ 山の稜線を進みます 


遠く人知れぬ
潮騒がむかえ
曇天の 色を ....
その日レマン湖畔の夕暮れは
満月を覆い隠していた
暗い鬱蒼とした雲の翳りが
静かな湖面を映し出していた
「みんなで1つずつ怪奇譚を書きましょうよ」
11月の侘しい夜
メアリーシュリ ....
 滋賀県に在住している私は、機会あって近江詩人会という団体が
毎月発行している詩誌「詩人学校」へ作品を発表しています。
 最初のうちは、他の人達の難解な作品も含めた詩作経験の違いに
戸惑い、 ....
+

 生きることをまるごとやめられるセカイって、どこにもないね。イブからはじまる命の連鎖で誰だって繋がっていられるから。



 うむ、うまない、しんだ、生きた、健康と戦争、いろいろな ....
+

8:27a.m.

 あゝ本日はお仕事の体験の日だ。まばらな食欲でごはんを食べてから駅まで歩く。車って、動いているだけぢゃないのだな。そこにもひとがいて、目的があって、朝の時間であるとほ ....



猿を動かすベンチを動かす舌を動かす指を動かす庭を動かす顔を動かす部屋を動かす地図を動かす幸福を動かす音楽を動かす間違いを動かす虚無を動かす数式を動かす偶然を動かす歌を動かす海岸を動かす意 ....
心を
傷つけられても
これは心の問題だ
心があるから苦しくなる
でもね
心が無ければ死んだようだ
いいえ
私には魂という命がある
この魂の ひみつには
誰もさわることはできない
こ ....
落ち葉
散った花びら


キャンバスに並べてみると美しい

失ったような気がしても
与えられているようだ


{引用=
楽曲は下記から聴けます
https://youtu.b ....
すこし悲しみのある朝

昨夜に知ったこと

少し期待していたこと

そんな想いはもう無いと思っていたけれど

朝目覚めて

胸にじわじわと広がる

少し滞る朝ごはんの支度
 ....
紫陽花は、雨の季節に、静かに生まれました。

ひと粒ひと粒、雨のしずくを、その葉と花びらに受けるたびに、紫陽花は、まるで涙でできた水のお城のように、透きとおって光りました。

ある、ひっそりと ....
わたしは痛い
愛を失うのが痛い
それでもあなたの幸せを願うよ
わたしは強いから
耐えられる

とこしえの愛をあなたに
わたしはまだ生きているよ

もし
わたしを一人の人間として
 ....
寂れた窓は動かないふりをし
ひたすら外に目を向けていた
季節の香は失われ
残酷なほどに生をむさぼり続けた
虫はいない
寂れた窓にとって
そういう喧噪ははなはだ懐かしく
色合いの違う風に吹 ....
耐えられないくらい辛い時。風景の一部になるんだ。夜の街の人波に紛れて。誰も私の事を知らない何処で。心拍も。呼吸も。止まって。存在していることが肯定されている気になれるまで。ずっと。彷徨う。さだめ。
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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