時に漂い佇み
名の言葉の
剥離した
何かを
観て

吹く風の霊 纏わり付く概念、融解し
なにか寄り添いなにか抱擁されて吹く

ひたすらに、

 脈打つ肉体の悲鳴上げ
 魂の激痛 ....
水槽のところで約束をした
真昼のすん、とした感じ
色違いの飲み物を二人で飲み
明日も天気はあるのだと
なんとなく思えた
歩く速度で歩くように
わたしたちは笑う速度で笑う
許したこ ....
 田園のなかでブリッジミュートを鳴らしつづけていた男がうごきをとめ、
 河べに立ちながら永遠ともおもえる時のなかで鳥を眺めている
 かれが悲しみの澱みたいにおれには見える
 それはこの十年ものあ ....
 ホロウ・シカエルボクさんの詩について。氏の詩は長いです。そして起承転結もはっきりしていない。そのことが氏の不人気につながっていると思うのですが、ここは忍耐力を身に着けて、氏の詩を最後まで読んでみるべ .... 冷蔵庫が、さびしい。夜の代理をして、老いの歌を奏でている。かんのんびらきのドアーをひらけば、つめたい晩秋の風にサツマイモさえも干からびかけていて、もうとっくにその賞味期限は過ぎ去ってしまっている、おも ....  
 風の夜が来た

 しめ忘れたガラス戸から
 一枚の枯葉を伴って
 大胆に忍び込んで来た
 啜り泣きかけている女に
 熱く くちづけようと
 風の夜が来た

 思い切り 声をあ ....
風 一吹き、

風景の

すきとほり

あける荒涼の光景の、

わたし何想うことなく只集中し

風一吹きの感触包まれて白手伸ばす、

 一ふき風のふとどよめく感情

その内 ....
 かつて昭和記念公園でわたしは森忠明と歩いていた
 夏のあじけない夜でしかなかった
 わたしは師匠と話しながら
 東京都市の暑さのなかで
 これからの人生についてみじかい詩句をひねりだ ....
地下鉄の代理人
話をする
針葉樹の先にある
白墨が
フェンスを越えて
生活は届く
少し痩せた体の
影踏み
わたしが書く手帳には
青い空ばかりが
広がっていて
その高さにい ....
優しい崩壊がはじまっていた
あまりにも優しいので
感じるべき痛みを
感じることができない

あまりにも無垢な幻想が
あまりにも無垢なまま
此処を通りすぎることはできず
幾重にも折り畳ん ....
 さみしさがどうにもならないとき、口のなかで爆発する薄荷飴を数えて、
 ひとつの動作から、もうひとつの動作へと移ろう、おれは孤立者
 いままであったことのぜんぶ、経験のぜんぶを蔑すだけで、
 た ....
砂、で
こどもは城をつくる
世界に果てはなく
時間は無限にあり
はやくとしをとりたい、とすら願う
十年後に彼等はすべてが有限だとしるが
いまは有限という言葉の意味すらしらない
こども ....
開けてはいけない蓋
開かない蓋
開きそうで開かない蓋
固い蓋

瓶の中身は歪んで見える
瓶の外のわたしは歪んで映る
正常な精神と
健康な肉体と
よくわからない瓶の中身

綺麗 ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。

死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。

鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
 ....
   ワルツ



 青のつぶが昨日より
 すこしだけ小さい

 明日になれば 目に見えなくなって
 ひろく つめたく降るだろう
 そして

 濡れた道ばたで
 セミとコオロギ ....
仮定された
塩化ナトリウムの潮解性と
マッチをする黄リン

炭素をはんだごてした
フラーレン
機能性と海底ケーブルと飛行機

仮定された二つの箱の中で
鏡合わせに崩壊する2匹の猫 ....
 一雨ごと秋が
 次第に充ちて来る
 野道行く行く
 さらけ出す
 心一つは鋭きものと今更に知る

 (西山は しぐれするらし一陣の風渡りたり
  道端、草葉にやすむ糸蜻蛉)
 ....
白眼と白眼、バランス崩し
黒い輪郭に青白く輝く肌
何かに呼ばれるように
何かを呼びながら
無限に向かっていく
意識の光に充たされ

 柔らかな死の祝祭、
 死と再生の饗宴、
 虚無を ....
あの青い空の下に もう季節はかえらない

愛は贈るものではなくて
奪うものだという

君の十五才の陶器のくちびる
かわした言葉たちが ....
   蟻



 辛抱づよいのか
 気もそぞろなのか
 個性はどこにでもあるのだなぁ
 けれど 蟻よ
 それは どう見ても ただの小石だ

 次の時間
 木の葉の波でひと休みして ....
 波が かすかに鳴りながら
 ふともらした悔いのことばを
 嘲笑う

 そう 確かに
 人を愛したことを悔いるなんて
 つまらないことだった

 憶い出させてください

  ....
森は
木の集まりであり
気の集まりである

森は
陰の集まりであり
陽の集まりである

森は
沈黙の集まりであり
物語の集まりである

森は
生の集まりであり
死の集まりで ....
 捧げられたものと与えるものの区別がつかないままで、
 ぼくは語って、きみは答えた、のはぜんぶがぜんぶ正解じゃないから
 なにものともつかない悪夢を乗せて亡霊がインターステイツを走る
 あかとき ....
水音



おとがい

   言葉
挨拶  曖昧愛人
朝の意味  後残り半分
意味の不調  雨降る雪降る
裏社会の生活  家帰る途中で
駅東口順昭地区  色空間情報交換
親同士合併問題解決  音感知機能 ....
 讃えられるべきものが青春であるならば

 それは軌道をめぐって来る
 氷と塵の微小天体の様なものかもしれない

 海が のどかに凪いでしまわない内に
 美しい夢も
 ほっぺたゆ ....
クロッキー

 齧りかけの林檎をはじめて描いたのは、13
歳のクロッキーで、もう、20年も前のこと。
その後、デッサン、水彩画、詩の入ったポス
ターカラー仕上げ、油絵、完成した絵は一枚
だ ....
歴史的射文字でHOSHIを訪ねてみよう
 
 蠍座テルモ委員会が眼を通してみましたよ に対して丸をする
  万程度高い           評価基準を加味すれば    人物情報交換可能状態の ....
放課後、
人目をきにする、
体育館裏の日陰で、
男の子たちだけで、
こっそりたのしんだ、
女の子たちがしていた、
ゴムとびあそび、
てあそび、
あやとり、
そんな、
あおい花、
 ....
たゆたう
エメラルドに
我 足跡残し、

ここはヒビキのウチュウ
羞恥モガキ夢現れ暴かれ
鮮明なストーリーの内に
オノレのウチュウの罪跡

執拗浮かび上がり ユメに、

想わず斬 ....
ryinxさんのおすすめリスト(1145)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空と海- ひだかた ...自由詩523-9-23
肩幅- たもつ自由詩12+*23-9-23
feelin'_bad_blues- 中田満帆自由詩423-9-22
ホロウ・シカエルボク氏の詩について- 朧月夜散文(批評 ...5*23-9-22
海のゼリー- 本田憲嵩自由詩1123-9-21
風の日の夜- リリー自由詩4*23-9-21
一ふき風の- ひだかた ...自由詩1023-9-21
夏のよるべ- 中田満帆自由詩523-9-20
蒸発- たもつ自由詩5*23-9-20
優しい崩壊- 塔野夏子自由詩7*23-9-19
ムンクの星月夜- 中田満帆自由詩623-9-18
砂の城- 46U自由詩423-9-18
- 印あかり自由詩523-9-18
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-9-17
(みっつの青のこと)- soft_machine自由詩5*23-9-17
無題2- wc自由詩623-9-17
あき- リリー自由詩10*23-9-16
焔の舞台- ひだかた ...自由詩5+*23-9-16
あの青い空の下に・・・・・・- 藤原 実自由詩4*23-9-16
- soft_machine自由詩5+*23-9-15
潮騒- リリー自由詩8*23-9-14
森について- ホカチャ ...自由詩5*23-9-14
ぼくらが幽霊になるまで- 中田満帆自由詩5*23-9-13
令和5年9月13日(水)- みじんこ自由詩3*23-9-13
ピラミッド/隠室- アラガイ ...自由詩11+*23-9-12
箒星- リリー自由詩5+*23-9-12
齧りかけの林檎_(散文詩にしてみました_6)- AB(な ...自由詩523-9-12
壁画- アラガイ ...自由詩5*23-9-11
せいしゅん- 本田憲嵩自由詩1023-9-11
夜想73- ひだかた ...自由詩4+23-9-11

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