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この白い小部屋に
あるもの、あるもの

すべて名を失い
無意味と化し
ただ、
在る という意味実感

再び浮き彫りになる今宵、

微睡みの覚醒した意識に
感情というもの露わになり ....
凝視スル眼、

踊る人を

凝視スル眼、

叫ぶ人を


両手ひろげ おおきく大きく
躍り跳躍し 力動する脚、


凝視スル眼 蹴り上げ

すると、意味は退散し

無 ....
わたしはあなたの響き
あなたはわたしの響き
わたしはあなたの映り
あなたはわたしの映り

私たち、響き合い映り合い

わたしはあなたの中に在り
あなたはわたしの中に在り

無数に無 ....
朝に桜並木を通るたび
垂れ下がる何本かの枝に
無数育つ花芽を観る

今朝に花芽はもう目一杯、
膨らみ茶黄色に揺れながら
花開くその時に備えている

沈黙のうちに生成し
盛り上がる命の ....
円 生まれる 円 生まれ

何度も反復繰り返し

赤、青、紫、黄

生まれ

雨の日も風の日も
不安も恐怖も喜びも
肩組みも連帯も孤独も

生まれ生まれる
円 延々と炎々と
 ....
私は泉、私は湧出口
ふかいふかい不甲斐ない井戸

見たこともない、観ているじゃないか

雪のなか舞っていた孔雀
弾け開く桜の花芽となる

人、それぞれ泉
人、湧出口そのもの


 ....
ぱたり すとんと
死者、生者
落ちる 昇る
 交わる
分かれ 離れ
すとん ぱたりと



雨降りの日に
少学校まで迎えに来た
母親、置き去りに

おまえはびしょ濡れ

 ....
混沌と矛盾の蒼い山並み
格子模様の双曲線
詰め込まれた円と正方形


火のなか踊る子供たち
燃えながら躍る子供達
火のなか踊る子供たち


氷柱が束になり押し寄せ
理解を超えた遥 ....
零れ落ちるように
溢れ零れるように

うつくしい
おぼろ月の
天空に輝く

この夜陰、

今日の努め 顧みて

要らない言葉と要る言葉
選り分け 心平静に保ち

我 在り  ....
きらきらしているね

草花が葉群れが赤が緑が
陽のひかり浴び辺り一面
微細に照り輝きそれぞれに
揺らぎきらきら光と色たち

草花が葉群れが緑が赤が

生きているんだね
絶えず死と入 ....
あゝこの夜陰、

なんて白々 
あかるい満月、
天に貼り付き

向かいの家の
橙灯りも点り

なぜか懐かしい心持ち

くるくる廻る氷音が
グラスに響き
微かに蠢きながら
遠 ....
今宵、

この肉体 
時に
悲鳴上げ

対角線、交差し
粉砕される幾何学模様

内と外、逆転し
外は内 内は外

私 世界に注ぎ込まれる。
その
メロディラインに
沿って
はっきり
きっぱり
目覚めていく

記憶の奥底
過去のことは
個人の・歴史の
罪荷を背負い
ただたましいだけに
降りしきる
雨に濡れ
あつく ....
まるで異界の響き聴くように
進む時間、縦割りにし
その瞬間 切断面、

あらわになる

夜、

意志の未知の意味 
ふと 炙り出され
浮き上がる、

ピカソがボウイ*が次々と
 ....
朝の歩道沿いの桜並木、
垂れ伸びた枝の此処彼処
赤らみ膨らむ無数の芽、
じわりじんわり時を待つ

老婆が立ち止まりそれを見ている
ぶつぶつ宙に言葉放ち
じっと動かず凝視して

この六 ....
ぽっかり
穴、あいて
雨、降り

なんの
深みもなく
なんの
形もなく

無限のたゆたい
無限のひろがり

風に吹かれ
風に吹かれて、



黒い円のなかに黒い円が在 ....
霊性の滴り、夢の底
貴女は間近傍に居て
輝く星辰を眼差して
爆発し続ける星辰を
渦巻く宇宙の生動を

  *

砲弾が飛び交う地に
今、幼子の血は流れ
積み重なった小さな骸が
絶 ....
うねっている
うなっている

熱、失われ
熱、貫かれ

うがっている
うつしている

研ぎ澄まして、研ぎ澄まされて

映さなきゃ 分からない、

)わたし あなたに
)あな ....
抜けるような
美しさを保ったまま
時が経過する
微かに
貴女の息遣い
振る舞われる
原色の舞い
忘れさられて
過ぎ越して
上昇する
下降する
深く高く高く深く
もう一つの次元、 ....
意味脱落し
あるもの只在る 
直観し、

感覚世界の限界点に立つ。

死は深淵 ではもはやナイ、
それは移行の境界
苦しまなければ苦痛さえなければ

軽いフットワークにて
日々を ....
燃え立つ
オレンジに
黒々と縁取り

垂直に降る音群
声艶めき伸び広がり
深い青の世界に浮き立つ

私は他人、己を外から観ている  

時空からはみ出て
蓋然性を蹴散らし
異常 ....
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間を見い出し
貴女がそばに駆けて来るまで

希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
一瞬に開 ....
造形、
崩れながら
保たれ

無意味の感触
無意味という感触

やさしくするどくこどくに
声の旋律のリズムのビート

在るもの内面の震動
熱溢れて熱抱き締め

だきしめられ
 ....
しにたいシニタイ

ばかり言うから

死ねば

と返してしまった朝、

ぽっかり
うちゅう
あけている
  
独り、歩む途
この冷える夜に
彼岸花咲き誇る、

土手に白鷺降り立ち
用水路たどりすすむ
のっそりのそり進む

この冷える夜に 
咲き誇る彼岸花群れ

白鷺、脇に息づき進み

 ....
言葉 与え、



存るものの

りんかく 

とろかし

存在

浮き立たせ

うた うたい
歌 歌い
ひびき ひびかせ
響き 響かせ

相変わらず、

 ....
あるもの ふしぎ

神秘ではない
端的に 在る

のだから、

在る本 在るマスク 在るコップ
在る木 在るあなた 在るわたし

内的体験として
それら浮き立ち在る

本とい ....
砂漠の天空に
荒涼と輝く太陽、

孤絶 私を殺すなと

喉を震わせ
声 発しながら

渦巻く無機物に恐怖
吐き出し 切り

到来する 微睡みの覚醒の内、

肉に熱、
貫かれ ....
揺れる三角、
楽しげに

春かぜ

網戸から、
流れ込む

踊りませう
躍りませう

時の歌声に、
沸き立つ想い

冬の冷気、
暮れ流れ

伸びる直線、
季節を区切 ....
円のなかに円が在り
私が今、円かに
落ち着き払う

この夜陰、

無数無限に静かさ定着して
在るもの鳴るもの、
ただ静まり返り

あり

異邦の

声、言葉、歌 突き刺さる ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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葛藤- ひだかた ...自由詩3*23-3-9
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夜想31〇言葉の奥へ億へ- ひだかた ...自由詩223-3-7
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夜想30- ひだかた ...自由詩3*23-3-6
桜並木- ひだかた ...自由詩823-3-6
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夜想29- ひだかた ...自由詩223-3-3
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Fog(改訂)- ひだかた ...自由詩323-3-3
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春かぜ- ひだかた ...自由詩4*23-2-28
夜想25_〇行き着く場所から- ひだかた ...自由詩423-2-27

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