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感覚する、
風の通り道、雨の匂い
そのたび新しい自分がいて
ぼくは大きく両手を広げる
この広大な地球の上で
この肉体を抱えながら
笑っている泣いている
すべて愛しい日常些事
一つ一つ噛 ....
眼が在り映り凝視し続ける眼に
脳裏の戦場の消えない殺し合いか
眼前の草むらの裸の子供たちの激しい絡み合いか

展開され焼き付けられるその光景

草むらの草いきれも
左足にぐるぐる巻かれた ....
その快楽の後始末を
おまえは引き受けなければならない

日常は続いていく
荷を背負って

永遠は開けるだろうか

いつ?
今にも!

ただ、見えなくなった眼だけがある

永遠 ....
在ることの
謎に触れたとき
ウォーターと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

ウォーターを
感じて、感じて
独り大地を
舞い踊る
 ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが爆発して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物かが流動し ....
青だ
眩暈するような青空が
地震の翌日に広がって
雄大な弧を描き
流れていくいわし雲
金木犀の大木が
あまやかな匂いを散布して
のどかな秋の日を彩ります

街の機械工場の昼飯時
サ ....
犬が吠えている
熱する陽射し
蟻たちが隊列を組む
したたる汗

動かない空気
ぼうと
天を仰ぎ見る
眩めく視界
どよめく一日

過ぎゆく時の間に間に
救われない思いを浮かべる
 ....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶の余韻が響く

)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ ....
哀しみのステップ踏みながら
いずれ遠ざかり消えてゆく
大きな爪痕をこの界に残し
大きな爪痕をあの界に携え
途方に暮れて消えてゆく

)自分は場違いだって気がするかい?
)自分は意味のない ....
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心

青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で

世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く

ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ....
ひっきりなしにしゃべっている
ひっきりなしにしゃべっている

沈黙の間が恐いのか
それは確実にやって来る

それは傍らに忍び寄り
それは傍らに息づいて
沈黙の間を押し広げ
未知なる問 ....
かなしみは
雨降るなかに
浮き上がり
泣いているのは
誰なのか
こころの奥処で震えている
遠く遥かな心象を
雨が静かに消していく

冷たい雨は降り続け
街はけぶり霞んでいき
救わ ....
あまたの声が木霊する
陽炎のように消えゆく前に
それらの声を抱きしめる

遠い地平と波打つ黄金

わたしは彼らと交わった
消えゆく前に、消えゆく前に
もう一度だけ抱きしめて

黄金 ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で
(金木犀が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)

遠くで鐘 ....
哀しい象の群れ
午前中夢を見た

恋を踏み潰せ
心の中のアッフリカ
雨降る夜に
孤独を曝し
けぶる地平へと
走っていく
滾る思いを
冷雨に濡らし 

救われないと分かっていながら
逃れられないと分かっていながら
夜闇のなかを走っていく
ひたすらに、 ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
光が満ちる
のどけき午後
突き抜ける青
天高く

涼やかな風、一吹き

もう秋ですね
もう秋ですか

ちょっと驚く
僕の脳裡に
軽快なロックンロールが鳴り響く

やわらかな ....
西の空はコバルトブルーの残照だった
東の空には大きな満月が赤々と昇り
この地には不適応な僕が未だ息して
途方に暮れた名無しのまま
遠い記憶の余韻に包まれる

光、宇宙から放射され
万物、 ....
秋口が開き
無辺の静かさ、響く
赤々と彼岸花咲く土手の向こうから
手招きするように
ゆっくりと、ゆっくりと

)もうはっきりとは
)思い出せない過去がある
)色褪せながらジリジリと
 ....
降り止まない雨が
心の奥底に言葉を溢れさせ
魂の隙間から
零れ落ちるような光滴たち
無数に煌めき散逸する
終わらない旅路の果てに
訪れるもの一つ
想い描けないなら
何億もの地上の眼を掃 ....
通りすぎる街並みには
金木犀が甘い香を放ち
賑やかだった蝉の鳴き声は
示し合わせたかのように静まり返り
秋が熱した夏の背を押しやって
青く青く立っていた

あゝまた来たのだな
わたしは ....
青白く痩せた君から放たれていたもの
僕はいつも怯え痺れた
じぶんという核が剥き出されて
漆黒の宇宙に放擲されていくように
残された肉身が断崖絶壁を何処までも墜落していくように

途方もなく ....
日がな一日
謎は謎として在り続け
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺動し
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
予感 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
外界があるのに
自分だけに関わり
ひたすら孤独な創造作業をしていかなければならない
彼方から打ち寄せてきた世界を
創造して 創造して
内的な孤独に没頭する
宇宙の闇の時間、
宇宙の真夜中 ....
西の空が晴れた夕暮れには
宵の明星が黄金に輝き
地上から仰ぎ見るそれは
宇宙の高貴を惜しみなく放つ

この星に生まれ
過ごした日々は
ただただ眩暈
余りに早く遠去かり
余りに遠く奥ま ....
雨が降る
夜更けの街に
濡れていく
ひたすらの闇
広がって
向かいの家に
点る灯り
故郷のように
懐かしく
忙しく動く人影が
家族の居場所を
教えている

ひたすらに
広が ....
静けさ 揺れる
にわかな雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては散開し
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ  ....
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく

)境界線を越えたなら
)きっと合図するからと
)しろくはかなくそう言った
)ちいさないのちにあふれる涙

あめがふり ....
ナンモナイデスさんのひだかたけしさんおすすめリスト(1896)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の通り道、雨の匂い- ひだかた ...自由詩7*21-10-17
潜行- ひだかた ...自由詩421-10-16
半月- ひだかた ...自由詩321-10-14
ウォーター- ひだかた ...自由詩14*21-10-12
どよめき(改訂)- ひだかた ...自由詩521-10-10
地震の翌日に- ひだかた ...自由詩421-10-8
熱射- ひだかた ...自由詩421-10-6
残響- ひだかた ...自由詩621-10-5
フェイド・アウト- ひだかた ...自由詩421-10-3
鬱と青- ひだかた ...自由詩12*21-10-3
TVピープル- ひだかた ...自由詩421-10-2
夜のスケッチ- ひだかた ...自由詩921-9-30
抱きしめて- ひだかた ...自由詩621-9-29
遠くで鐘が鳴っている- ひだかた ...自由詩521-9-28
朝の呪文- ひだかた ...自由詩8*21-9-27
DNA- ひだかた ...自由詩821-9-25
記憶の光景~去りゆく夏の日に- ひだかた ...自由詩721-9-23
光の午後とロックンロール- ひだかた ...自由詩521-9-22
ゴール- ひだかた ...自由詩5*21-9-20
秋口- ひだかた ...自由詩421-9-19
湧出- ひだかた ...自由詩821-9-18
この秋、神明_新たな始まり- ひだかた ...自由詩721-9-16
ジャンプ- ひだかた ...自由詩421-9-14
真っ白な一日- ひだかた ...自由詩721-9-14
露呈- ひだかた ...自由詩621-9-11
プロセス- ひだかた ...自由詩8*21-9-9
黄金- ひだかた ...自由詩521-9-6
雨降る夜に- ひだかた ...自由詩5*21-9-5
造形流- ひだかた ...自由詩521-9-3
ちいさないのちの歌- ひだかた ...自由詩421-9-2

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