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漆黒の円に
閉ざされていた街が
内側から
破裂する時、

光を眼差す魂
戦いを放棄し
己の行為を愛する、
ひたすら
雨曇切れて覗く青
前行く女のまぁるい尻
優しい柔らかな進化の残り香
残された時はもうそんなに
長くはないよと風の精霊
私という魂を吹き抜ける

土に埋もれた狂人の顔
その赤裸々な闇の独 ....
溢れてくる
無数の円、
次々と次々と

その内の一つ、
次第に大きく巨大に
純白に侵され満たされ

接触する、
何かに
ナニカに

風景破壊し瞬間の光景、

閃き開示し
 ....
ふと訪れる
静かさに
ひたりながら
透明な呪いの声
深く深く沈み入る

時間の流れ、止まり
閃く瞬間の、広がり

沈黙の世代の息子にて
夢見がちな覚醒意識で
自らの思考発声出来る ....
深い森の沈黙、
わたしのララバイ

見えないものが
見えるものを
支え創って居る
その感覚、浮き立ち




漆黒の対角線 交差し
すべての形態 否定し
ただ生き延びた黄色い ....
物質と非物質の間で
艶めく貴女は、
到来した明澄な夜
より深い層、
表面に輝き浮き出させ
色と形、その調和統一
互い呼応し支え合い溶かして
色は形と成り形は色と成り

そうして、
 ....
抜けた白髪が
人差し指に
引っ掛かり

もつれる時、

森は唸りをあげ
不安定な心を抉る、
汗ばむ手のひら
崩れる砕氷

青い天空は熱風吹き込み
その豊かな乳房を揺 ....
漆黒の闇に
浮かび上がる
白い顔、
透き通る眼差しで
宙を見据え
同時に、
内面へ沈み込む
異様な威容

深く深く光の残響の許、

その輪郭 保たれ
魂の現 表し語り

表 ....
波打つ光の残響、
雪原遠く聳える雪峰、
憧憬は誘い予感は流出する

見えるもの見えないもの
重なり合い遠く近く
未知に臨む魂に
深い森の一処
音叉の共鳴、
伝導する
それは透明な
時を飛び交う蜜蜂たち
霊性が導く通路に従い
花から花へ
雄しべから雌しべへ
ひたすら蜜を吸い受粉させ
循環させるこの世界を

道端の花園、小宇宙

わたし 目醒めた意 ....
霞んだ滲んだ奥底から

仄かに姿を現すもの

深い 深い
海の底にいるように

無音のうねり

無音の瞬間



生と死の狭間に立たされて



未だ肉の生命は躍り
 ....
トーキョー あるいは地獄
不協和音の連弾
太陽の上昇
騒ぎあかした疲労の夜明け、
異邦の声の感触 未だ濃密に

朝に眠り夕に目覚めたあの頃、
地獄突き抜け
何処までだって自分は走れると ....
力動、漆黒に碧く
ぽつんとひとり、
取り残され


「これからオレの半径五メートル以内に近づくな!」
いつもの坂道上る登校途中、
手を繋いでいた五歳年上の兄 
突然、手を切り離し私に言 ....
曇天、厚い雲が切れ
ひろがるひろがる
光の青、
降り続いた雨の
雨滴 葉群れに輝き、
もんわり街を覆う熱に
滴り落ち蒸発し

この世、今
光の青に包まれ
地から空へ 光
クレシェ ....
空間のなかの構成されていない物体たち*

言語による意味規定される以前の

ただひたすら在るもの在るもの

その立ち上がる実在感 

ばらばらと在り  

なのに調和し

全体 ....
荒れる粗い音響の渦、
ひたすら待つことの静かさ、
湾曲する漆黒の力動、

遥かな地平を凝視し

私は知らない、
言語の意味の向こうを
私は躍る、
微睡みの覚醒のなか

抽象を離れ ....
ひらひらはらはら
舞うように余韻響かせ
形態から色彩 逃れ出る

うっすら薄い絹糸のループ
基点失い漂う色彩達の輪舞

夢の奥に横たう
もう一つの現実に
私たち達するならば

色 ....
嘗て
青 増す紫陽花の

青一色 濃密に

曇天の許、

雨に濡れ 静か在り。
雨滴、落ち続ける
軒先から
規則正しく
リズミカルに

この部屋の、向かいの家の、
取り壊されたまぼろ実家の、
軒先から 重なり次々
透明な音響かせ

そうしていつか
それら、
 ....
透明な呪いの声、
今夜も響く
真ん中へ均衡へと
自在に躍り木霊しながら

血液の流れ、
心臓の鼓動、
神経の空洞、

共感と反感 司り

あなたの顔に触れる
あなたという柔らか ....
美しい稲妻
割れ裂ける空
ぱっくりと紫に
蕾が花開くように

解き明かされる自らの本性、
哀しいほど透き通る歓喜に

  *

その日、
川から上がった河童
街まで遊びに来て
 ....
夜闇に
街道走る車、 
スロースピード
向かいの家、
明かり灯らず
ここしばらく

肉の苦に
よろめく私、
氷 噛み砕き
(ひたすら
噛み砕き)

アパート二階、
208号 ....
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る

魂の故郷を静観する
無防備剥き出し日々の飛躍
意識の壁を打ち壊して

廃墟を抱え彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と ....
河の流れ、刻々
変わることなく大海に注ぎ
時の流れ、刻々
途絶えることなく生を死に還し

黄昏の街に佇み
天涯孤独のこの身、
静か観て沈潜し
深々と眠る己の霊性、
街に照り返す新緑の ....
さっきまでエアコン
入れてたのに

夜風 また
涼しく

網戸にし

数多病んだ肉体精神
はぁと深々ため息つき
耐えながら

相変わらず

夜闇の静かさ響き
安らぎ感受す ....
月の光 白銀
垂直に落ち伸び
形態と色彩、
この上なく曖昧に
なりながら
境界 保たれ
在るもの、
輪郭浮き立ち
深みの畔にて
自在に移動し

飛び立つ様に
在る者と在る者、
 ....
凝集の一点、
新緑の照り返し

忍び寄る青い闇に
天真爛漫を失わず、

光を眼差し深みに沈む
おかえりなさい おかえりなさい

旅先から帰って来たばかりの僕に
いきなり届く声の響、

おかえりなさい
おかえりなさい

夕に傾き燃え上がった太陽が
一日の最後を焼き尽くし
暗紫 ....
涼やかな夜風、
網戸から流れ来て

私は病んだ肉体の苦、
抱え耐えながら

己を委ね預ける

流れ来て触れ包む、
風の優しさに精霊に

内なる魂 ふと目醒め燃え立ち
道端の草が
不思議に綺麗な花、
咲かせたよ

白くて卵形の
小さな花 無数

僕は思わず立ち止まり
見入ってしまったんだ、
不思議に綺麗な花の群れ

なんて謎に満ちた存在だろう
 ....
ナンモナイデスさんのひだかたけしさんおすすめリスト(1896)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歴史の終わり- ひだかた ...自由詩223-6-20
曇り後晴れ- ひだかた ...自由詩4*23-6-19
接触- ひだかた ...自由詩2*23-6-18
夜想62- ひだかた ...自由詩3*23-6-18
ララバイ- ひだかた ...自由詩2*23-6-18
月の光- ひだかた ...自由詩3*23-6-17
外観- ひだかた ...自由詩2*23-6-17
白い顔- ひだかた ...自由詩2*23-6-16
深い森の一処- ひだかた ...自由詩223-6-16
霊性と媒体- ひだかた ...自由詩323-6-15
コンタクト2- ひだかた ...自由詩423-6-14
夜想61- ひだかた ...自由詩3*23-6-13
復讐- ひだかた ...自由詩2*23-6-13
刹那ユートピア- ひだかた ...自由詩323-6-13
夜想60- ひだかた ...自由詩323-6-12
レコード- ひだかた ...自由詩323-6-12
もう一つの現にて- ひだかた ...自由詩4*23-6-11
紫陽花- ひだかた ...自由詩3*23-6-11
雨滴のうた- ひだかた ...自由詩423-6-11
夜想59*- ひだかた ...自由詩223-6-10
その日、- ひだかた ...自由詩2*23-6-10
アパート二階、208号室- ひだかた ...自由詩5*23-6-9
シャウト(改訂)- ひだかた ...自由詩2*23-6-9
家路- ひだかた ...自由詩2*23-6-8
夜風2- ひだかた ...自由詩5*23-6-7
月の光_白銀- ひだかた ...自由詩223-6-7
夜に- ひだかた ...自由詩223-6-7
おかえりなさい2*- ひだかた ...自由詩2*23-6-6
夜風- ひだかた ...自由詩3*23-6-5
道端に咲き誇る- ひだかた ...自由詩3*23-6-5

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