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煌々と満月、只 白く

向かいの家、明かり消え眠りにつき
隣家の玄関、僅か灯火 薄黄に開き

煌々と満月、すべて浮き照らす超然
突き抜け
上昇し沈み込む、
限りなく際限なく

熱に貫かれ 声、
発せるということの
奇跡
歌、うたえることの
有り難さ

意味 以前に 声の言葉の響き在り、

わたしはひたす ....
静かに沸き立つ
底知れぬ欲望在り、
身震いしながら
受容する僕は
未だ生半可な途上の者

内面の旅程は外界のそれと呼応し
水晶の面を滑りながら内部を見通す

日が沈み隣家の明かりが灯 ....
血走った眼に
いろんな色、
ぶつかり合い
弾け飛ぶ

走る閃光、
轟く雷鳴

私は知らなかった
この世界、怒りの様相
憑依する、諸霊のイカズチ
あらゆる色彩の遊離と切迫

わ ....
滲むように昇る
朝の陽、

なにものも犯せぬ
この世界、

此処に留まる
此処がすべて

此処に入る、深々と

魂、歌に放ちながら
言ノ葉、声に散らしながら

この奇跡を、 ....
波のたゆたい、
子供らの戯れ、

火炎の虚空に踊る天使たち

僕ら肩を組み、
渡り廊下踏み外し
水溜まりに落ちる、

映る鈍色の空 揺れ動き

星は無し、漆黒の聖書
凍結した青 ....
森の緑、
躍り揺れ

吹き荒れる風
慟哭する世界

稲妻の烈火
爆発する雷鳴

力動の破線、
時の間隙引き裂き

この荒涼、この寂寥
いよいよ動かず

赤々と花、
咲く ....
毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において

歌 鳴る、歌 鳴り響く

波押し寄せ盛り上がり波頭創り
必ず砕け消えゆく現を貫くもの、

毎朝、太陽を仰ぎ熱、感じるたび
 ....
茫洋として
掴みどころのない
この現の相貌に
いつ亀裂入っていくか
それをひたすら待っている

南米ペルーの段々畑
マチュピチュの傍にて
三メートルに成長する
ジャイアントコーンを
 ....
すべての欲望から
逸脱し溢れてゆく声
すべての欲望を
手なずけ暖か哀しい声



言ノ葉 散らし響かせ

言葉、最初は
歌 だったんだよ

と、

音響 声に委ね証し。
 ....
とおくのびていく
声、
ういういしくかなしく

しずかさの相貌を帯び

わたしは待機し
ふるさとを想う

ふるえながらふるえながら

明日のことは
誰にもわからないから

 ....
雨が
少しばかり
降った夕、

円に閉じ込められ
濡れそぼった
喧騒の街が

内側から
破裂しそうに
なりながら

青に黄金に
風は吹き
吹き続け

一日の針を
進め ....
溌剌と
朝の風、
ひんやり受け
ふわり進む

陽の光に照り輝く
公園の緑、生い茂る葉に
排気ガスの白煙もんわり
車列は続く、街道の奥まで
陽の光の下歩く僕、
騒音と静かさの狭間を
 ....
現実は、
当然あるものでも不可知なものでもなく

掴み取られるものだ、

知覚と思考で あるいは 直観で。

そしてその営みは続くのだ、

死ぬまで肉体滅ぶまで

その手前、かろ ....
朝に目覚めて
濡れ光るアスファルト、
無数の影、映し

傘、さしたり ささなかったり

遠く近い山並み、蒼く連なり

冷たい風吹くなか
人、忙しい営みに生き
人、愛し愛され裏切り裏 ....
ひらかれる
わたしの意識
ひろびろひろびろ
かぎりなく異界の感触
内から内底から湧くように

霊性帯び現れる在るもの在るもの

まどろみの
覚醒のさなか
わたしは実に平静だ

 ....
主旋律だけ辿り響かせ
垂直に時 輪切りにし

断面に 瞬間、開ける

この瞬間の輪輪輪輪
連なり眩暈して、
時 新たに生成され

星一つ見えない濃密な夜空の時に
叫んでみても何一つ ....
寄せる波、返す波

うねり唸り、

瞬間 瞬間が生成し
時間 瞬間より成り

只、瞬間の持続のみ 在り。
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を晒して

いずれすべてが終わり
いずれすべてが始まり

刻まれる時に僕らは抗いながら
ただ奥まり静かに見守っている

裂け開く瞬間という恩 ....
寄せ来る哀しみ噛み締め
天空と大地の律動と呼応、

耳 澄ませ

五感さえ確かに在るなら
次の次元に突き抜けて

思考、感情、意志 制御し

更なる次元に突き抜け
伝達の
言語の
壁となり迫る
この春の夜、
向かい家の橙の灯り
暖かな光放ち 心和らげ
言語溶かす、言語溶ける

円形の円やかな
喉仏、震わせ
改め放つ

言葉、

魂 篭 ....
真白く波打ち
降って来る
後から後から
降って来る
もう無数の花びら
降って来る

葉桜に近付く桜の大樹、
夜通し自らの実り散らし
花は花びら 時の空隙埋め
ひたすら花吹雪舞わせ続 ....
南方より吹き荒れる風に
灰の雲たち トグロ巻き
揺れなびく 樹木の群れ

而して、然り

不動の糸杉 帰属先欠き
泰然と独り 深緑の壁、

築き、響かせ、天を突き
ゆだねあかす
ときのながれに
ずんとしずみ
ふんといきる

その場に座り込み
明けた空 臨めば
今日も無力、
と書いてある
脱力して
ふぅと息吐き
なんていうことない
落ち葉の ....
軽やかな青、
白雲の残影に流し込まれ
この朝の始まりを告げる

僕はてくてく歩く歩く、
あちこちに
白い、赤い、紫の
花たち 咲き誇り
この春の豊穣な世界
輝き出る光に
明けて、開 ....
脆くも崩れる
未来、
ただ恐怖だけ
在り、

古い夢に目覚めて

終わり 始まり
結び付く地点、

僕たち、始める きっときっと、新たに
濃密な青を流し込み
暮れゆく空を
眼差し見つめながら
僕は想う

この夕べに舞う天使たちを
この世界の奥深く躍動する神々を

でも、僕は
貴女たちに達していない
未だ全く
ただそ ....
曇天のど真ん中、
あははと笑う
お爺さん
を見た

大きな眼 ギョロッと
大きな鼻 クワッと

迫る、セマル
漆黒のウネリ

コンビニの脇で
ホットコーヒー片手に

ひとり ....
里は何処だ?
此処は何処だ?

内の暗い闇、
ふと 揺らぐ
病みながら高揚し
ゆっくり燃えて



外は内から現れ
内は外に在り
内なる貴女は
外なる貴女
高貴な残酷な、 ....
じんじん 痛む眼だ、今日は

曇天に陽射し 明るみ
時はチクタクチクタク

神経障害にて冷え切る肉、手のひら
手袋被せうずくまる、道の途中

澄んで綺麗な女の人、通り過ぎ
眼を奪われ ....
ナンモナイデスさんのひだかたけしさんおすすめリスト(1896)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今宵、満月- ひだかた ...自由詩523-4-8
夜想42- ひだかた ...自由詩9*23-4-8
柔らかな硬さ- ひだかた ...自由詩5*23-4-8
イカズチ- ひだかた ...自由詩7*23-4-7
夜想41- ひだかた ...自由詩523-4-7
夜想40- ひだかた ...自由詩323-4-6
自然- ひだかた ...自由詩323-4-6
夜想39- ひだかた ...自由詩423-4-5
手相- ひだかた ...自由詩4*23-4-5
Songs_Of__Surrender_*- ひだかた ...自由詩3*23-4-4
帰郷(改訂)- ひだかた ...自由詩7*23-4-4
宇宙の秒針2- ひだかた ...自由詩8*23-4-3
今日の命- ひだかた ...自由詩5*23-4-3
リアル- ひだかた ...自由詩3*23-4-2
記憶の奥- ひだかた ...自由詩523-4-2
夜想38- ひだかた ...自由詩623-4-1
瞬間- ひだかた ...自由詩323-4-1
時間- ひだかた ...自由詩6*23-3-31
時と恩寵- ひだかた ...自由詩3*23-3-31
次元- ひだかた ...自由詩5*23-3-30
言葉- ひだかた ...自由詩6*23-3-30
花吹雪- ひだかた ...自由詩6*23-3-30
糸杉- ひだかた ...自由詩423-3-29
深く大きな森の前にて(改訂)- ひだかた ...自由詩423-3-29
この朝に- ひだかた ...自由詩323-3-29
古い夢- ひだかた ...自由詩3*23-3-28
天使たちよ、神々よ~この夕べに(改訂)- ひだかた ...自由詩4*23-3-28
ラザルス*- ひだかた ...自由詩4*23-3-27
貴女- ひだかた ...自由詩3*23-3-27
異邦の人- ひだかた ...自由詩423-3-27

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