G線上のアリアを聴きながら
過ぎた日の思い出に
想いを馳せる
君は今、何してる
コロナ禍の元
遥かソフィアの空の下で

君の視線を
懐かしく思い返す
君が差し出した
暖かな、一杯の ....
アルマイトの弁当箱には
頭の焼け焦げたメザシが
白い飯の上に載っていた
梅干しが隅に添えてある
崩れた厚焼き卵もあった
新聞紙に包まれた弁当は
開ける前から魚臭かった
あまりにも見栄えが ....
過ちはどこから
一滴でも王冠が生まれる
祝福が生まれる
歓声
うたが
はじまる





聖母は
吸音室の中で
腫れた乳房を持て余し
途方に暮れた

うたごえは聞 ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
  章魚の 小道に
  イデアの 紙吹雪く

  わたしは歯
  あなたは顎
  おおいかぶさる
  ぬるい 数

  おそい 雪
  わたしは峠
  あなたは蹄
  云 ....
そうやっていつも気づかないふりで逃げる
上手く逃げたと思っていても
いつかは対峙する時が来るものだ
ひとり
佇んでいたプールサイドは
夏の光に汚れて立つのがやっとだった
きみが
手のひら ....
 私は今だに電車通勤してる普通のお疲れモードの
おっさん会社員なので元気な若者に憧れているだけ
なのかもしれませんが、元気な若者 = アスリート
ではないことぐらいは知っていて、それでも、政治 ....
クッッッッッソ丁寧にくらしたい


広葉樹「直射日光だ~〜いすき♡♡」


花見客の中にサクラが混じってる


ダイイングメッセージまでも五七五


哀しいことを宝石として仕舞 ....
暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで

苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない

「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る

町の人たちのように
いつか苦 ....
今日ワクチン接種二回目
るんるん気分にはなれない

副反応予想は
発熱倦怠感

1回目はちまたの噂通り
接種した方の腕の痛み凄かった

予約した病院の看護婦さん
白衣の下着透けてた ....
{ルビその日こそ=ディーエス・イレ} {ルビたみの怒りの日=ディーエス・イラ}!
悪徳なるもの 全て裁かれ 炎の中!

我らは憩う かみの庭
食卓を囲み笑う 感謝の中
利権に血迷う 金の亡者 ....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった

僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう

自分の番地を持たない君とは友 ....
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら

いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか

永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
 ....
昨年のこと
とある詩のコンクールの審査を依頼されて
はい、はい。と気軽に引き受けた
どうせボランティアなんだから
身構えるほどの責任もないだろうし
兎にも角にも
年金詩人は暇だったのだ
 ....
{引用=追憶儀礼}
二人の時間はまだらに溶けて
いることすらも忘れてしまう
美しい他者 異なる種族
愛はアルビノ ひそやかな野性





{引用=お茶碗欠いたの}
月は隠れてR ....
恋に心の準備はないが惚れたあなたはどこへやら    自分をいい人間だと思ったことはない
   薄っぺらいし 騙し騙し 取り繕ってきた
   でも たまには僕の鼓動に合わせてくれないか
   と甘えている間に
   犬が餌を強請る。
 ....
文字を知りわが名初めてかみに書く
其れがログインIDと知らずに
本日のお品書き~日野菜漬~


  白飯をうれしがらせる日野菜漬


 漬物の中で一番うまいと頑なに信じている日野菜漬だが、残念ながらあまり知られていない。「いい酒は旅をしない」というが「 ....
本日のお品書き~ボルシチ~


 ボルシチや一階五十円二階千円


 一物二価とはまさにこのことだろう。べらぼうめ、たいめいけん。ということで、私は専ら1階の人である。

 たいめいけ ....
本日のお品書き~目玉焼き~


 得意料理?そうね目玉焼きかしら


 目玉焼き。それを初めて見たのは家の食卓でもなく、レストランでもなかった。見たのは食堂車。目の前の白い皿に、目玉が二つ ....
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
にくたらしい、
そんな奴のことはわすれて
今夜はスキヤキ、作ったるねん
でも、ちょこっと懐がさびしいから
肉なしでスキヤキしたろ

葱は買わんでもよろしいわ
ちょっとお隣さん、
スキヤ ....
そのとき私は十六歳で
まだ何も罪は犯していないと思っていた

電車に乗って席に座ろうとしても空いていなかったので
つり革をつかんだ
そして
向き合った席にいる人の姿に
私は驚いて
目が ....
誰も帰らない家が在った
十年ぶりに男が一人帰った
その家を壊す支度に
雑草に覆われ
壁は罅割れ色褪せ


繁栄の代償に
突然選ばれた家族
怒りは擦れ違う
日々が過ぎても
これで癒 ....
大好きな女と離島で暮らす
大嫌いな奴と仕事をする

愛情たっぷりの野菜を食べる
つまらないことでも悩むのだけれどもね

まあ確かにいいかなって
とても酷薄な人生のやり口だ

計画経済 ....
本日のお品書き~煮凝り~


 煮凝りや一途は愚かさにあらず


 それをどこで覚えたのか、いつ知ったのか、それが真実かどうかはわからないが、魚の料理法は「一焼き、二生(刺身)、三蒸し、四 ....
本日のデザート~楊梅(ヤマモモ)~


  楊梅やあまりにあしのはやき過去


 いつもの道を歩いていると、足元に楊梅の紅い実が落ちている。歩みを止めて見上げる。街路樹として使われることが ....
本日のお品書き~パスタ~


 食ひにゆく西洋うどんを空駆けて

 日本のパスタの夜明けは1984年である。それまではスパゲティといえば、ふにゃふにゃのナポリタン。ママーの茹でパスタにケチャ ....
そりゃあ
ガトーショコラのほうが
おいしいでしょう

もちろん
ザッハトルテのほうが
豪華でしょう

でも
毎日食べるとなると
チョコパイさ

値段も
パーティーパックを買え ....
福岡朔さんのおすすめリスト(620)
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恋に心の準備はないが惚れたあなたはどこへやら- 酔横伝統定型各 ...121-6-30
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