丸五のとんかつ
藤枝梅安の妹
RCサクセションとホールアンドオーツ
大人レゴのタイタニック
大きなハードルと小さなハードル
西村賢太はタクシーで死んだ
アガサクリスティの最後の小説
 ....
ねえ
このクリスマスのイルミネーションを
江戸時代の隠れキリシタンが見たら
どう思うのかしら

そうだな
複雑な心境だと思うな

そうよね
でもきっと喜んでいるわよ
だって神社やお ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
 ....
ゆれる 梢があって
旋回する 翼があって

時に 空を見ていると
無性に 突き立てたくなる
動けるものを
動けなくするため

叫びたくなる 裂けるほど
ちぎられた 雲があって
焦が ....
はむはむはむはむはむは……
はむはむはむはむはむはむはむはむ
はむっ

人間ぃがいのほにゅうるいと
意志の疎通をしたいいいいぃぃぃ

小刻みに揺れるおヒゲ

濡れた黒い実みたいなお目 ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが

ある日突然
高級ケーキに化けたのには
本当に驚かされた

いつもは
結構おいしく食べてはいるが

唾液の出が少ない時は

 ....
  
       

君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付けながら恍惚と匍匐する

堕胎した言葉の数々を
霧の森の果てる處に埋めに行く

生まれよう ....
昨日は三時頃に昼食を食べたので
夕方に洗い物をした時に
水に漬けておいた時間が短すぎて
炊飯器の内釜にこびりついた米を
かき取ることが出来なかった

それで米を炊くことは諦めて
八時に車 ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ

思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ

 ....
去年の年末に
急に
母がご飯を食べられなくなった

入院して退院してご飯だけは食べられるようになった

みんなに迷惑をかけたくないからと自然に弱って死ぬのを決めた日に父にすき焼きを作っても ....
十二月三日 日曜
天氣 晴
起床 六時三〇分
就床 九時二七分

今日は日曜だけれど父が太田へ集會に行かれるし私も亦學校へ来なければならないので何時もの様に起きた
朝食前に妹のシヤツ・ズロ ....
魔女はパーティーをする
おとこもおんなも関係なく
みんな赤い靴をはいて
死ぬまで輪になって踊る
叫ぶような歌声
かなしい歓び

輪のそとは
危険だから
出ていけない

手を離さな ....
有刺鉄線をナイロン弦に張りかえて
ビヤン、ビヤンと音を奏でる
音を聴いて目覚めた鳥が飛び立った
丘の向こうの仲間に知らせる
警笛ではない、静かな寿ぎ

地下室ではテーブルを囲んで作戦を立て ....
詩作の為にパソコンのキーを
右手だけで打っていたら
右手が腱鞘炎になったみたいで
右手首が全体的に腫れて痛い
昨日は詩作が出来なかった

今朝は夜中の二時に起き出して
銀行の口座に振り込 ....
だいこんを抜く
よく太って近年にない出来映えだ
ぢの痛みを我慢しつつ植えつけたから
ご褒美なのかもしれない

この冬は
だいこん、たまねぎ、そらまめ、茎ブロッコリーが
畑で育つ
いつも ....
誰も代わることのできない人よ
ルーレットはすでに回っています
ざぶん! と酒樽に入ったあの日の飲み会のように
決意をもって、ゆきませう

もう迷わない
もう退がらない (如何なる日にも肩を ....
ネオン管に伐りまかれ
純粋にとり込まれた艀や汀
ほんとうには離れるつもりないんでしょ
こころから落ちてくゆるひらの
退屈さ
におい感じた
猫のように

丁寧にたたもうと
手荒くまるめ ....
水につけておいた
電気釜の内釜と玉子焼き器と茶碗を洗う
内釜の底にへばりついている
もち米を爪でかき取る
それらを石鹸で洗って
温水で洗い流す

洗い物はそこまでで一旦、止めて
部屋に ....
あのね

コットンのセーターが好きなの

でもね もう秋も終わるからね

冬が来るからね

コットンは冬には温かくないからね

もう 着ないの

妻がね

コットン ....
逢っても逢わなくても
どっちでもいいときに
それでも逢ってしまうのが

恋愛依存性。



心には鉄の扉が閉まっている、
だれにもみせない牢獄である。



 ....
ち、に濁点を打ちたいけれど
だ、ぢ、づ、で、ど、の
だ行の打ち方をすっかり忘れていた
ち、を打って、濁点を打って
ち゛にすればいいのか
でも、そんな打ち方だと
縦書きだったら
ち、と濁点 ....
詩は
美しさの中に
狂気を孕んでいる
まるで
思春期の頃の様に
それは
繰り返される
遊戯の様にも
思われる

私は
詩を愛しているが
私にとって詩は
永遠に妾として
 ....
俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっかで生きて死ぬ

俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっかで生きていく

俺はお前を殺さんで
ほんまによかった
お前はどっ ....
カードを切っているのは
何も考えたくないから

手触りだけで
ひと時真っ白になれる

占いなんて嫌い

数字や絵に意味を持たせたら
世界が終ろうとするだけ
食器棚の上段、隅っこに
夏眠まっ只中なるマグカップ

君の目覚める季節には
また、キスでも致しませんか?
ギターは弾くもので
集めるものではなかったはずが
リサイクルショップと
ネットオークションで
経済的に気軽に集めてしまった

置き場所に困ったら
リサイクルショップがレンタル倉庫
物欲 ....
ばあちゃんたちは
生きていく生きていく
長生きは楽じゃない!もう死にたい!といいながら
生きていく生きていく
医者通いしながら
施設に通いながら
生きていく生きていく
毎日テレビを見なが ....
赤レンガ塀を背にしてキスを待つ



三日月へハシゴで登る魔女と鷹



五月雨の落ちる速さで刺され恋



静けさにつつまれる眼をみつめ合う



なぁ夢 ....
暗い地平から
せりあがって来る
あなたのたましいを吹き抜ける風

夜風には匂いがある
夜風には匂いがある

それは静かな心の諦め
誰かを愛した心の残り火
最愛の人には届かなかった
 ....
{引用=
「……僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの{ルビ幸=さいわい}のためならば僕のからだなんか百ぺん{ルビ灼=や}いてもかまわない。」
「うん。僕だってそうだ。」{注=『新編 銀河鉄 ....
46Uさんのおすすめリスト(511)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
年の瀬2022- はだいろ自由詩122-12-30
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焼きそば- atsuchan69自由詩13*22-12-22
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女學生日記_四十二- TAT散文(批評 ...122-12-11
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ナイロン弦に- XIAO自由詩5*22-12-11
「冬の日は暮れてゆく」- ジム・プ ...自由詩3*22-12-8
続_ち、に濁点- たま自由詩11*22-12-8
ざぶん- 服部 剛自由詩122-12-2
猫のように- soft_machine自由詩222-11-29
「俺の家のゆうげ」- ジム・プ ...自由詩3*22-11-28
コットンのセーターが好きなの- ダンテ  ...自由詩122-11-17
世界を綺麗と云いきるくちびる- 秋葉竹自由詩122-11-3
ち、に濁点- たま自由詩522-10-25
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ほんまによかった- 奥畑 梨 ...自由詩422-10-16
ランスロット- ガト自由詩2*22-8-3
マグカップ- クーヘン自由詩4*22-7-27
リレキギター- イオン自由詩1*22-6-25
ばあちゃんたち- ホカチャ ...自由詩10*22-6-25
花はるか- 秋葉竹川柳322-6-20
初恋- ひだかた ...自由詩522-4-11
ジョバンニへの応え- りゅうさ ...自由詩422-4-7

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