お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です

私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ....
 
月夜にしか会わないこと

愛してるとは言わないこと


そして、キスすること


 
「寝ても覚めても」は衝撃だった。
新宿で、朝9時からの回を見た。
それまで、その年のベストはもう、「きみの鳥はうたえる」で決まりだと、
思い込んでいた。
でも、ぶっ飛んだ。
恋をするというこ ....
 
雪がふらないから

雪だるまにさえなれず

春になっても、とけることができません


 
冬の入口で
RENの骨を拾った
十六年のいのちだった
夏毛のまま
逝ってしまったRENの
体温が残るこの手が淋しくて
白い子犬を抱いた

DANSKE、と名付けた

も吉と歩いたあ ....
誰より上手く騙したつもり 早くひとりになりたそう


ハンドルネーム手ぬぐい一つ 前を隠さず顔隠す


恥ずかしいのは行為じゃなくて 自分と特定されること


猶予と往くか余裕と往く ....
休み増えても給料歩合 酒は増えても出かけない


端からなにも無かったくせに 失くしたものと想いたい


よどむ曇天どんより映す 病める瞳になにを読む


下手なエレキと下手な詩吟と ....
宵に呼ばれて寄れば良い酒 酔ってよろけた夜の路


魚も鍋も奉行がさばく アクをすくって膳こらす


熟した柿はむかずに啜れ 女むかずにゃ啜れない


周回遅れ時代と競う 若さ失くし ....
今日をもちまして、
体力の限界・・・(ここで涙)・・・
風俗遊びから、引退をいたします。
今まで本当に・・・


それで本当にジェネリックの
バイアグラも捨てましたよ。
はい・・・ ....
真夜中に音がする
引き出しからだ
起きてそっと確かめる
羅紗バサミの刃が開いている
力を持て余していたのか
鈍く光り出番を待っている
シャキリシャキリと
衰えていない音

亡き父は
 ....
人間の3つの美徳を挙げるならば
柔和 誠実 ほほえみ

人間に3つの悪徳があるとしたら
傲慢 打算 ぼくみたいな飲兵衛

偶数が好き
奇数は不安定だから

きみもぼくも奇数月 ....
山口冨士夫のクロコダイルのライブDVDを見た
妻と娘は実家へ行っているので、爆音で
2008年のライブだけれど、
僕は確か、この日のライブを見ていたのだと思う

途中まで、あれ、僕の見たのは ....
さやかに聞いた
竹の花が咲くゆめを
みどりと土の色の混じる
薄暗いさなか
ちいさなとかげが
わたしのひふを すべる


魂が
つまっていたという
どうして うえつけ ....
ほら、あの窓から記憶を
覗いてごらんなさい。
風が吹いてカーテンが
まだ、朝早すぎてだれにもふれられていない ひかり を孕んで揺れている。

そこにはかつてあなたの( )があった、と、重たく ....
誰かとの約束でもある
見える指輪
誰かからの束縛でもある
見えない首輪

自由になりたければ
外せる指輪
自由になると餌が貰えない
外せない首輪

誰かと繋がりたくて
探す指輪
 ....
あかるい蝶々のみちにひかれてまだ見ぬ息子がゆれていた
いとけない息子の息をわたしはきいていた

突堤のテトラポッドで男は根魚を釣っていた
その側で片耳の三毛猫がひなたを掘っていた

夏 ....
つのる想いを 夜風にさらす 祭囃子に 涙雨 五時に目覚めた。
やはり、痛む。

連休前に宮本先生にもらった錠剤は四日分だから、昨日の朝に一錠飲んでなくなってしまった。
五月一日だった。連休のど真ん中だから宮本先生には診てもらえない。
 ....
もしも 三人が しゃれこうべになったら
三人は親子だと すぐにわかる 
なぜなら 同じ頭の形してる。 と、言われ
ハチマキ姿のタコの絵のような 立派な おでこを
三つ つきあわせて
婆さんと ....
ドーナツ一つあれば
生きていける

午前に半分
午後に半分
   
真夜中に
真ん中を
   
あることと
ないことは
何がちがう

考えているうちに
眠ってしまった
名も歳も 無く
鋭く 無垢な筆勢で
通り過ぎる ものみな
書きとめる 少年

姉妹に 恋をした
密かな 罪を燻らせ
拙い 経験を統べ
生き死にに 眼を馳せる

葉と石を 神とし
 ....
砂嵐
まさかの街に吹き荒れる
そうかこの名を砂漠も嫌うか


マフラーの
手編みにこだわるわけではない
言葉にできれば、それで良いのに


どんぐりも
黄昏の森哀しみも
 ....
お人柄は良好です

評価しています
こたきさんは良い人です
とてもやさしくて
思いやりのある方です

なのでわたしにはもったいないです
わたしはこたきさんが思うような女ではありません ....
知らないよもうあのTシャツ、パジャマだし、忘れていった君が悪いし 母のことを
嫌いだと打ち明けたとき

とてつもなく心が晴れて

そして
私は

その安堵の中で死んだ

言ってはいけない言葉だったのか
わからない

ただ解き放たれた自分が
 ....
秋のせいなのか・・・
もちろんそうではなく、年のせいで、
抜け毛がすごい。
髪の毛は細くなり、力なく頭の形にペッタリと貼り付くよう
安い美容院で、白髪染めのカラーリングをしている影響も、
 ....
  けだもの


ひとの声がする

空がなく
土もない
紙の色の月がうすく照らす
このわづかな世界に

やさしく
神々しく
いつくしみ深く
ひとの声がする

《祈りなさい ....
残酷に思える詩と、優しさを感じる詩が、僕にはあって、
僕は優しい詩が好きだ。
戦闘機より、パンケーキが出てくる詩を読んで、楽しい気持ちになりたい。

怒りや悲しみを、表現しないと駄目なときがあ ....
初めて

心が死んでしまうと 思った

初めて

ずっと ずっと 泣き続けた

初めて

気が狂ってしまうと 思った

自分から 振りほどいた手は

とてつもなく 痛かった ....
 もとは華美だったとわかるうつくしい布切れを纏い、にぶく輝く金の鎖をつけた骸骨が、足を引きずりながら、ま白い日の照りつける、荒涼とした砂漠をよろめき歩いております。
 透きとおるような薄青い空に、白 ....
46Uさんのおすすめリスト(511)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お母さんは壊れています- もとこ自由詩9+*20-2-9
三つの約束- 殿上 童自由詩7*20-2-2
唐田えりか- はだいろ自由詩120-2-1
雪がふらないから- 殿上 童自由詩4*20-1-27
光を嗅ぐ- たま自由詩819-12-9
なにが良いやら悪いやら_【都々逸】- ただのみ ...伝統定型各 ...3*19-11-30
もう冬でいいでしょう_【都々逸】- ただのみ ...伝統定型各 ...7*19-11-9
老若男女恋愛事情_【都々逸】- ただのみ ...伝統定型各 ...6*19-11-2
引退宣言- はだいろ自由詩519-9-27
羅紗バサミ- もちはる自由詩219-9-2
反照- 梅昆布茶自由詩1619-9-1
クロコダイル- はだいろ自由詩319-8-14
竹花- すいせい自由詩13*19-8-11
だいどころ- 田中修子自由詩9*19-7-1
指輪と首輪とそれは- イオン自由詩1+*19-6-22
夏の夢- DFW 自由詩20*19-6-22
つのる想いを【都都逸】- 高林 光伝統定型各 ...119-6-5
たまです。- たま散文(批評 ...5*19-5-4
ほね- るるりら自由詩15*19-3-22
ミスタードーナツ- やまうち ...自由詩319-2-6
少年- ルラ自由詩2*19-1-31
毒愛- 秋葉竹短歌1019-1-8
男性失格- こたきひ ...自由詩618-12-28
百合短歌- 凍湖(と ...短歌518-12-28
籠女- ガト自由詩8*18-12-27
49ばんめの秋- はだいろ自由詩1+18-11-3
けだもの・部屋- 石村自由詩29*18-10-29
パンケーキ- 水宮うみ散文(批評 ...13*18-9-27
それほど君が好きだった- 赤椿自由詩318-9-10
透明なナメクジと金の飾りに、骸骨のお姫さま- 田中修子散文(批評 ...3*18-8-19

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