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知らないうちに
パンがふくらんでいる

予言者が記したごとく
町の胃袋を満たすため

欲望は時に静かで
時に神聖だ
あの日の津波で
何万のペンが
流されたことだろう

たった一本
生き残ったペンは
誰かの胸のポケットに
しがみついていた

ペンはまもなく
もとの暮らしに

書くものは以前と同 ....
ドーナツ一つあれば
生きていける

午前に半分
午後に半分
   
真夜中に
真ん中を
   
あることと
ないことは
何がちがう

考えているうちに
眠ってしまった
この石の中では
絶えず雨が降っている

そう言って一粒の小石を
娘の手のひらに載せた
その人は叔父だった
いつでも青いマントを着ていた

血の繋がりはないけれど
とある出来事があって ....
初めて知った
深夜には誰でも
猫の姿に戻るらしいと
どんな旅行者も
どんな政治家も
どんな偽善者も
どんな異教徒も
眠りに落ちれば
本性を現すらしい
しなやかなその背中
つやのある ....
      僕は途方に暮れている
      渡したいものがあるけれど
      今日は誕生日でも
      記念日でもない
      項垂れるむこうに
      ぽっかり浮かぶ
 ....
いつも何かを
思い出しそうになっている男がいた
道を歩いていても
仕事をしていても
本を読んでいても
酒を飲んでいても
時折手を止めて
思い当たるふしのある
顔をする
そして結局思い ....
46Uさんのやまうちあつしさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜のパン- やまうち ...自由詩123-2-1
This_is_a_pen- やまうち ...自由詩9*21-11-16
ミスタードーナツ- やまうち ...自由詩319-2-6
アメジスト- やまうち ...自由詩517-12-4
真夜猫- やまうち ...自由詩3*16-8-23
贈り狼- やまうち ...自由詩216-8-16
わすれんぼ- やまうち ...自由詩1*16-8-6

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