夢のように貴方がやってきて
夢のように恋がはじまって
だけどそれが夢ならどんな夢も私に傷を残さないわ
ナイフを持った男が走ってきても
パンプスのかかとを折ってしまっても
未明のベッド ....
もちろん私は自由ではないわ
でもそんなことどうだっていいのよ
生まれ落ちたそのとき
私の首には何重にも鎖だの糸だの手錠だの指輪だの
たくさんたくさんからまって
私は私の身体を自由にするこ ....
詩で食ってゆく、とは、必ずしも詩集を売ることじゃない。俳句で食ってるヒトは詩で食ってるヒトより多いけれども、それは、句集を売って食ってるんじゃなくて、たいていは俳句を教えてお金にしている。たとえば老人 ....
私は、子どものころからTVの自然ドキュメンタリーが好きだった。民放なら「野生の王国」、NHKなら「自然のアルバム」、「生きもの地球紀行」、「地球!ふしぎ大自然」、たった30分しかなくて不満な現在放映中 ....
『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/
シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
正直な話、私は、もう、どこかから活字の詩集を出したり、詩の賞を狙ったり、ということをやる気がなくなった。もちろん、どこぞが、お願い本だして、とか、お願い賞もらって、と言ってきたら、やぶさかではない(笑 ....
そんなに遠くない
あの脚が
空から下がる繰り糸で
奇妙なダンスをさせられる日は
とても近い
あの指が
地下から響く呼び声に共振して
読めない文字を綴り出す日は
きのうわたしを過 ....
ストーブのうえで
かたかたと音をたててお湯が沸く
カルキ臭は抜けたけど元をたどれば水道水
だったそのお湯で
インスタントコーヒーを入れる
(特価980円のエクセラ)
明日の朝は8時から仕事 ....
―ほしかった、
―わたしも、
―何がほしかったの、
―あなたが、
―俺の何が、
―あなたの指も、手も、舌も、それから、
―それから?
―いま入ってるもの、
―入ったり出たりしてるよ、
....
1珈琲
2バニラ
3ミント
4チーズ
5スパイス全般
6緑茶
7メンソール煙草
8杉に近い種の木を焼く匂い
9雨が近いときの匂い
10森の土の匂い
11灯油の匂 ....
これだけ名指しされたらレス嫌いの私ですらレスせざるを得ないなと思い、仲仲治さんの散文を古いのから連続して読んだ。必死に読んだ。しかし半分も意味がわからない。私があほーなのか、それとも書き手の仲仲治さん ....
9号室のミズノさんの指は、
ときどき奇妙に震える。
登山中の滑落事故で全身麻痺、
凍傷に損なわれた右手は人差し指だけを残して。
そのまま数十年を経て皺んだ指、
その指が何かを書いてるよう ....
ねえ、あなた、
あたしの世界は紙でできているのです。
うすっぺらな、もろい、紙、
吹けば飛ぶ、濡れれば融ける、紙、
古くなったらほろり崩れる、紙、
紙、
もちろんあなたも紙でできている ....
何度も書いてきたのですりきれて穴が開きそうになってきたが、私は悪人になりたいのだ。それも大嘘つきの大偽善家の大悪人に、である。できれば新興宗教の教祖みたいなのがよろしい。しかしたぶん私にそこまでの才能 ....
もしかしたら「私は詩人ではない」とおっしゃる方もおられましょうから、「詩人かもしれない」と書きました。詩人でも、詩人でなくてもどっちでもいいんですけどね。そんなの単なる言葉ですから。詩だかなんだかよく ....
私の読書傾向は、しっちゃかめっちゃかで統一性皆無だ。手当たり次第に何でも読む。なんでも、だ。薬の説明書でも、ものみの塔のパンフでも、そこに字がありゃいい。「なぜ本を読むのか?」と訊かれたら、私はきっ ....
トシを隠す習慣は私にないのでちゃんと書くが、私は1968年生まれ。だから私が16歳だったのは1984年のこと。ジョージ・オーウェルの年。そのころ、静岡の片田舎にコンビニはない。ファミレスもない。モス ....
あなたはわたしのものではない
わたしはあなたのものではない
うそぶく唇にくわえる煙草はバージニアスリム
煙草を吸うやつは口唇期から抜けてないんだぞと
嘲笑ってはみたが
おれも喫煙者だから薮蛇 ....
睡眠薬服んだのに朝になってしまった。眠るの大好き、夜の夢大好きな人なので不満である。眠れぬ夜は本を読む習慣だが、眠れぬ朝はどうしたものか。私の枕元の本はみなホラーで、朝の光に似つかわしくない。悩んだ挙 ....
きみの首はしろくてほそくて
手折られるのを待ってる野菊の茎
だなんて
心底バカ丸出しな手紙を見つけて
真夜中にひとり
わたしはけらけらわらった
ああそうなのねそうなんだ
だからあのひとは ....
ヘネシーの一気呑みなどとゆー
もったいないことはもう二度としないように
あるいはもいちど
そんな機会に恵まれたら
ぜひともおねーさんを呼ぶことをお忘れなく
それはそれとして
あんまり気張る ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども
すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
捨てたつもりはなかったのです
だってこの国にゴミはないのですから
ええ だから 捨てたつもりは全然なかったのです
あのひとの影を いえ あのひとへの愛を
私はあのひとが残していった家にきち ....
あなたはすっかりひろがってしまって
異常透明のあきぞらを
霞ませるだけの実態すら持たないらしい
昨日のゆうぐれ
おはようございますと挨拶しながら
工場のエアシャワーを浴びたとき
唐突に ....
青黒い、
時と云ふ名の液体に沈み、
我々は進む、
一直線に、
戻ることも、
横切ることも、
かなはず、
唯真つ直ぐに。
流れゆくものは時、
さう思ふのは間違ひだ。
時は一切 ....
(1)
外では血の雨が降っている。誰が死んだわけでもなくて、ただ空が血の雨を降らせている。ねばねばと。あたしはなにがしたいのだろう、あのひとはなにがほしいのだろう、なぜここはこんなにも寒いのだろ ....
{引用=あかちゃんとわたし
フライパンでやかれた
フライパンはすばらしくあつかった}
ちっちゃいころおぼえたはなうた なんかどこかまちがってるかもだけど でも きもちよくはなうた唄いながら ....
ここまで来られるなら来てごらん
あはははは
お酒は要らないし麻薬だって必要ない
強烈な光線が肉体をつらぬく
飛翔 飛揚 昂揚 上昇
墜ちるまでは飛ぶだけさ
遠く眼下でオレン ....
秋の色は白いんだそうで
だから北原のおっちゃんは白秋なんだが
それからどうでもいいんだけど夏は朱色
言うまでもないけど春は青ね
そいでもって冬は黒なわけ
この人生いまきっとまっかっかの朱色に ....
真珠は白くて綺麗に丸いからキライなのだ
かわいげのないそのコドモは
そんなふうに思っていたものだったが
世の中には白くない真珠もあれば
丸くない真珠もある
そのコドモは
真珠そのものよりも ....
佐々宝砂
(921)
タイトル
カテゴリ
Point
日付
夢について
[group]
自由詩
2*
07/1/9 1:18
不自由について
[group]
自由詩
3
07/1/9 1:15
■批評祭不参加作品■ノン・レトリックより■この文章は古いから ...
[group]
散文(批評 ...
6*
07/1/7 0:08
■批評祭参加作品■ WATARIDORI、または視点について ...
[group]
散文(批評 ...
10*
07/1/4 23:58
■批評祭参加作品■ Poor little Joan!または ...
[group]
散文(批評 ...
10*
07/1/4 2:49
詩の携帯性
散文(批評 ...
10*
06/12/30 17:17
未来についてのモノローグ
[group]
自由詩
5
06/12/26 6:57
幸福についてのモノローグ
自由詩
3*
06/12/26 1:28
言葉は重要
自由詩
1*
06/12/24 21:33
すきなもの100、あるいは私の「自分らしさ」
散文(批評 ...
2*
06/12/22 17:12
ツッコミキャラは耐えまくる。−仲仲治さんに
散文(批評 ...
4
06/12/21 22:09
Michaelが来る
[group]
自由詩
9*
06/12/19 23:41
創書日和。紙 【初雪】
[group]
自由詩
7*
06/12/19 20:53
表面以外はみんな嘘
散文(批評 ...
8+
06/12/19 20:12
繊細で心優しい、詩人かもしれないみなさんへ
散文(批評 ...
10+*
06/12/19 0:28
異形の詩歴書 高校編その4
[group]
散文(批評 ...
4
06/12/17 22:29
異形の詩歴書 高校編その3
[group]
散文(批評 ...
2
06/12/17 22:18
口唇期
自由詩
8*
06/12/3 9:05
眠れぬ朝に実験する(親指1000字エッセイ)
[group]
散文(批評 ...
2
06/12/3 8:24
創書日和。白 【ながい首】
[group]
自由詩
12*
06/11/27 23:38
弟へ
自由詩
3*
06/11/20 19:36
汚れたパレットのソネット
自由詩
12
06/11/15 5:53
ゴミのない国で リターンズ
自由詩
9
06/11/15 5:48
White noise
自由詩
6*
06/10/17 19:36
創書日和。流 【Free fall flow, river ...
[group]
自由詩
7
06/10/17 10:49
これは詩ではない。
自由詩
5*
06/9/17 4:58
あかちゃんとわたし
[group]
自由詩
5*
06/9/17 4:40
陽気なイカロス
自由詩
5
06/9/12 20:44
白いノート
自由詩
3
06/9/1 18:18
真珠腫
自由詩
5
06/8/17 0:01
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