見つめる壺に潜むとろみは
触れてみずにはわからない と唱える

これはただ 頭の裏を回る塗り箸が
キリンの模様に塗られていくのと
同じ速度に揃えるだけだと 
何度言ったらわかる

好き ....
蜂が飛びすぎるダイニングを
沖のほうまで突き出したら四駆が買えなくなった

注射器におっかなびっくり触ったときの気持ちで
トレイを持って並ぶ列に詰め寄るけど

転がし方によって点き方の違う ....
風車の展開図を見てがっかりした心で
悩んでみせる
石垣の山折り谷折りについて

たぶらかされた巾着のひだひだは
喜んでプールを埋めようとするかも
流れ着いても誰もいないなら

こぼれな ....
ざる蕎麦の麺を一つ一つ取り上げてギザギザにしたら
それだけでそれらはきっとノコギリになってしまうんだ

甲羅も飛ばないような霞んだ浜辺へ
脱いだばかりのひも靴なら飛ばせる

口にしない ス ....
爪楊枝が太陽と泥を仕切るとき
音波がグラグラ揺れながら引っ張られてゆくのと
同じような見え方で覗き込みたい

滝と沖が縦だったとき引いた線とずれてるのに
肘の筋はここからよく見えて
定規を ....
かさばらないように トゲトゲしないように
そう言い聞かされた綿が覆いの向こうで体を

折っている
毎日同じ国旗を並べても忘れるならこうだ、
と言って どの顔も長方形で隠すことにしたら

 ....
始まってから後の受け皿は
銀色の物を溜めるよりも炊飯してしまう

プロペラの風がいつまでも心地いい場所じゃないから
まな板で転がした消しゴムを描くのなら
画板を垂直に掛けるのもよしとして
 ....
血の気の引いたホットドッグは鉛筆になるから
肘で挟めるんだそうだ

こちらへ倒れて来そうな灯台も
前歯で押し止めながら
挟む

喋り言葉の中に
こめかみの内側を上ってゆく汗が
自然に ....
カーペットの厚さだけが氷を渡って
郵便箱に届くけど
ハム詰め

大したことないエンジンにばかり
間接を押し付けすぎて
タープの色に染まった

そう思っていたのに 
豚毛の毛羽立ちは最 ....
洗濯板の上で転がる飴玉が
ある時間 止まって見える

土を固めることができる赤い薬で
米俵を三角に切り裂き
屋根の上と 自分の頭の上で 同じ形をとらせたら

湧いて来る点と点を結べるのは ....
旅立ったパンツの形を思い出しながら
肘をつかえさせて
そうしてできた環の向こうに置き引き犯を見たい

パンフレットだけで身を隠すよりも
中身を覗けないポップコーンの容器を投げ合って

か ....
鏡だけが上から迫って来るより
下敷きをはめ込んだ鏡が降りて来るほうが
そりゃあ怖いさ

頬を伸ばして
いつか窓辺に並ぶって知っていても
湿らせずにいられない折り紙

きちんと折ったやつ ....
タイガーさん、計算機の分厚さは
そこまで皮算用するほどにはならないって
塀伝いに伝えて来てるのは

夢見が悪くなりそうな果物ばかりを
縄でこすりながら落とした夜の子ども

戻した分だけま ....
くじ引きするのはタイヤの転がりやすい草の上で
ハンカチを猟銃と見間違っても構わない
それは昼だから

何故引き上げてくれるって知ってたかって?
拡声器の後ろに当てる手を見たから


 ....
Yシャツの上の蜂だと思ってたら
発泡スチロールの上のYシャツの上の蜂 だった

飲み込んだふりだけ巧くできて
それでもタイミングは迷うんだろう
ドアの下の隙間から アイスの棒を突き出すのはい ....
斜めに見る丘を独り占めしたくない

膨らみすぎた風船で押し出された奴等だけ
クジラの群れへ戻して

手のひらが足りなくても
登山する子らには
一つ上の倍率の 脇の下で足りるはず

す ....
本棚のそばから窓際に移るときは
下敷きになった光線を襞にして
持って行かれそうになる

首の下が 大事で
いつでも首の下が大事

ドッグリールの向こうにしか見えない橋へ
束になった空を ....
「ちぎりたいの」と言うばかりで
襟元に吸い付くのも顎ばかり

それなら 広がるゴムの下ぎりぎりで
ずっと伏せていよう
潰れ方を選べるマンガを手に

ベンチの裏で回して
ベンチの裏で回し ....
よぼよぼの輪の広がりをせき止めると
その分 細かく染まる

庭の散らかりは
天井が降って来て初めて
薬を飲み込んだだけ と気づくくらいの
戸惑わせ方で

どんな中華料理屋に行っても青い
ワサビを隠すときだけは違う って噂が立ったから
ベッドの足の後ろや
角張った帽子の中から覗いて

それでも どこが最初に鉄棒に触れるか
見極めが難しいくらい均等に
体を均したまま

気 ....
はまぐりが周りへ近づくのを止めようと
頑張ってしまったのかい

代わりに
熊みたいな牛の
黒い鼻先だけが囲むよ

見えなくても 嫌でも 
こっちへ
高らかに目押しのできないふりをした私に和尚が近づいてくる

頭蓋骨からして大きめだって言うなら猫の腹をあてがってやる

涙目で「バスタブの縁に上ってたかどうか教えて」なんて無意味だ

そこ ....
雲の上と下にそれぞれ辿り着いて
心から取り出せない団地を焦ってみても下手だ

見られるのなら車窓から
てっぺんの白いギザギザを右へ右へと詰めて
何かに突き当たったあたりで知らせてほしい
  ....
笑ってやるつもりで夕空になった
そんな時間だから

恐ろしく冷たい態度を取ってしまったって
海岸線を描くのは どうか止めないで

早足で砂を踏む君の息が
斜め後ろから僕の肩に当たるだろう ....
無事故で改革 大化の改新
バラバラに刻む前の貝殻ばかり足の裏に当たってきて冗談みたいだ
砂粒はこれ以上細かくならないって知らない人が
一面を海にして
背中を反らせたから
太陽光はここで乱反射 ....
昨日まで司法書士じゃなかった
から バズーカの砲口が黄色く見えない
同じ毛モジャのバスタオルをかぶせられても
胸が張らないけど

空気圧でブルブルと 振るえてる自分の頬が
どんどん擦れるよ ....
クラマーが向こうへ渡した細麺が途中で白地に置かれてしまう

轍からシド・サクソンを掘り出してポンプ修理が午後までになる

トイバーの潜り込む穴が増えすぎて逆に迷えばつま先伸びる

紫で曇っ ....
あなたは 黒いゴミ袋好きなのに
その黒いゴミ袋に追い回される夢にうなされたりする

林の中を マカロニの湯気探してると
灰皿に乗っかって見つかる
けれどその周りの土が盛り上がってきたりして
 ....
売れないたこ焼き屋をやってる子を好きになった
屋台の前に置いてあるスツールを意味なく動かしたよ
すごくドキドキする

どうかテントの骨組みの重しに
僕のこの空気抜けタイヤを使ってくれないだろ ....
波打ち際歩きながらひとつひとつの砂に名前付けた僕は
とっくにおじいさんになってるはずなのにな

遠くからやって来る大きな文字の群れになら
いくらでも負けてやっていい気持ちなんだ

手の中に ....
合耕(51)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
どこが好きか文書グループ06/4/2
投稿作品
濃縮回廊[group]自由詩4*06/4/3 23:36
20.ブレンダン・フレッチャー[group]自由詩0*06/4/2 20:59
19.ジョン・ハナー[group]自由詩0*06/4/2 20:47
18.ジュード・ロウ[group]自由詩0*06/3/30 22:12
17.山中聡[group]自由詩0*06/3/28 22:29
16.ヒュー・ジャックマン[group]自由詩1*06/3/28 19:52
15.エリック・バナ[group]自由詩1*06/3/26 18:21
14.マシュー・リラード[group]自由詩1*06/3/26 18:04
13.ジェイソン・ビッグス[group]自由詩0*06/3/24 22:55
12.グレッグ・キニア[group]自由詩0*06/3/23 22:28
11.ポール・ウォーカー[group]自由詩1*06/3/23 0:17
10.スティーヴ・カレル[group]自由詩1*06/3/22 0:19
9.ホアキン・フェニックス[group]自由詩1*06/3/21 13:52
8.ヴィンス・ヴォーン[group]自由詩2*06/3/21 0:01
7.相島一之[group]自由詩2*06/3/19 20:41
6.ウィル・フェレル[group]自由詩1*06/3/19 1:49
5.マックス・ミンゲラ[group]自由詩4*06/3/18 10:17
4.ジョシュ・ルーカス[group]自由詩0*06/3/17 23:30
3.ピーター・サースガード[group]自由詩2*06/3/17 18:35
2.トーマス・クレッチマン[group]自由詩0*06/3/16 23:32
1.マーク・ラファロ[group]自由詩4*06/3/16 23:08
【短歌祭参加作品】教えて、エロい人短歌406/3/8 19:50
三日三晩[group]自由詩1*06/2/19 10:29
きろ、つきはなし自由詩2*06/2/10 0:54
いきおくれ自由詩2*06/2/2 8:00
壱秒祭り自由詩3*06/1/29 0:00
非電源系短歌短歌205/7/2 20:42
水玉記念日自由詩2*05/3/22 10:45
リサイクル自由詩6*05/3/18 21:31
出土自由詩305/3/1 21:24

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