ふたつの気持ちが重なって
消えてしまうことは
よくあることで
ガロイ先輩の
割れないたまご理論と
チブラさんの
割れるたまご理論と
のあいだで僕は
ふたりのたまごをあたためていた

 ....
月ぬ美しゃ

 十五夜 眩しさ
 十六夜 妖しさ
 うそぶいて
 まだ何にも届かなかった僕らの
 ラグランジュポイントから
 星々を眺めてた頃の声がする

 それが十三夜


 ....
おとなの字じゃないから
と口をとがらせたとき
ルーズリーフに
野花が咲いたのかと思った
息づかいのリズムで
少しだけゆれる髪と
同じようにさらさらと走るペン
の後に花が咲いたのかと
あ ....
雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しから

「  」

って聞こえた


それが
はじまりで
それで
おわりのようだった

結局
きみにとっては
ってつぶやいた
空 ....
肩越しに
LEDがにじんでた

それはやがて
朝焼けに溶けてった

いつの間にか
さよならだった








(即興ゴルコンダより)
あのときのあこがれが
いつの間にか
ふりかえる場所にいる

今年も何事もなく
君の季節が
通り過ぎてゆく


知らずに
とは
言ってられない国になってゆくから
少しだけでも
 ....
はじめは
まとわりつくなにものもなかったのに
いみのないような
おしゃべりを
くりかえしくりかえし
しているうちに
からみついてほどけなくなって
しまう
そんなことを
えん 
 ....
ありふれた新月も満月も
見上げることもなく家路に急ぐ僕ら

ただいま
とは言うものの
おかえりとは言うものの
すぐにテレビやモニタの光に飲み込まれ


朝の目玉焼き
月みたいだね ....
さくら祭り 1

ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます



 ....
白木蓮の花が
まだ冷たい空に向かって
ふくらんで

忘れていたつもりの
いくつものことが
いくつもの夢が
何人ものひとたちが
咲いてきそうで
立ち止まっている

こころがにじん ....
落ちた

りんごを拾うように

貝殻を拾うように

首を少しかしげてから

すくめるように

泣きながら寝るように

紅いほっぺたのように



文学なんてなかったころ ....
ここにはもういなくなってしまった

ひとたちが

ときどき浮かんでくる


そのたんびに僕は

夕焼け 夕焼け

って詩を書き始める




いないいないばぁ
 ....
夜中に書いた手紙の上澄みを掬って
今朝も
君に会える場所へ行く
伝えたいこと
いつ伝えることができるのか

もう伝えたのかもしれない
もう伝わらないかもしれない
おはようが
いつ ....
十年経って
ようやくわかった
窓はない
最初からなかった


{引用=向こうのひと
と思っていた
向こうの世界だと
思っていた
よくわからないまま
手を振った
まだ会ってもいな ....
遂げられなかった
君の夢は
星になった

その光は
誰かの夢につながっている
はず

そんなことさえも
守ってやれない僕らが

ときどき
泣いている






 ....
東方ぬ島ん       あがりがたぬしまん   東方の島も
西方ぬ島ん       いりぬがたぬしまん   西方の島も
見ゅるばる見ゆん    いんじゅるばるいゆん  見ようとするから見える
雨 ....
 今日(2017年2月23日)、Googleトップのアニメーションにあるように、地球と似てると推定された星が七つあるとのこと。ニュースでも好感もって伝えている。死ぬほど頭脳とか神経とか使ってそんなロマ .... おじさんになりかかった頃
生まれた日を猫の日にされた
猫は好きだが
ニャーと哭いて生まれたわけでもなく

思春期でなくてよかった
いきなり猫の日ですと通達されると
より戸惑ったかと思う
 ....
北へ

 南へ行こうと思う
 さよならと
 背を向けて



        梅林

         もう一度振り返ると
         梅の花にも似合わぬ
        ....
ホッピー飲みながら、どうでもいい話ばかりしてる みっちゃんが珍しく家に誘ってくれたのだが、
出してくれたものが
チェレンコフ放射
グラフェンの電気-光変換
ディラックフェルミオン
シリセン ....
こたつ こたつ
ぽぅ
言いながら
マイケルはんが
みかん持って来はった
ぽぅ
もうそんな季節かいな
どおりで
街中あべっくだらけに
なるんやな

ながされたらあかん
 ....
今日も今日とて

気にせぬこと也




開脚前転するは良

見るは逆効果也



忘れようなんて

思わぬこと也




詩に託すなどとはもっての他
 ....
あたしゃ生涯ストリッパー

って言う彼女を

誰が止められるんだろか


白浜温泉の神様にお願い






{引用=即興ゴルコンダより}
始まりの終わりと
終わりの始まりの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

ささくれの
あとさきの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

言葉は完全なものではな ....
山学校(やまがっこう)

ずいぶん昔の話
親戚中が集まって酒が入ると
何人かの酔ったおじさんたちが
「我や山学校どぅ卒業さんど」
と言い始める

小学校・中学校へはどうも足が向かず
 ....
そちらは
いかがですか

まだ

旅は続いていますか




{引用=物は言いようで

あれからもう七回か



そろそろかな


昨日の
今日の
明 ....
ふっ

って
知らないうちに
ほら

君のにおいがする



そんなの気のせい
って
ほら

君の声がする


忘れましょ
って


通りすぎてく
 ....
  
そんな風にときどき
ためいきをつきたがっている
ぐらいなのに
そんなところへ
Mさんのお話なんかされるものだから

まっ
    しろ

になってしまって



いつ ....
さよなら



どっかに忘れっぱなしで

鰯雲









{引用=もう少し削ってあげれば一句になるのに}


って空のどっかから声がする

 ....
先週末のやまびこの車窓
もうほとんど終わってしまったんじゃないかと思っていた
金色の風景が流れていた

一関のねじりはさがけはモリゾーみたいなのに
山を越えた千厩ではよく知ってる横一線
 ....
AB(なかほど)(631)
タイトル カテゴリ Point 日付
あい自由詩117/5/11 7:48
月美しや自由詩317/5/7 20:32
帰る(五月雨降られ)4自由詩6*17/5/5 16:02
雲雀[group]自由詩817/4/30 21:00
ひだり肩越しに見る夜自由詩317/4/26 20:11
50自由詩5*17/4/21 22:23
ぽりまー自由詩317/4/16 22:52
見えない満月 自由詩217/4/12 20:40
フラグメンツ はなびら自由詩4*17/4/9 17:45
自由詩4*17/3/28 9:30
落ちたりんごを拾うように自由詩5*17/3/25 18:07
いないいないばあ自由詩7*17/3/18 19:03
夜のうわずみ/朝のしたづみ自由詩017/3/14 18:03
窓はない、最初からなかった自由詩4*17/3/11 19:51
はじまりとおわり(3と4)自由詩117/3/5 22:39
八番目の地球: 見ゅるばる見ゆん自由詩317/2/28 18:55
Google 先生散文(批評 ...2*17/2/23 21:11
さんわのあひるよんわのあひる自由詩4*17/2/23 20:35
フラグメンツ  雪どけ自由詩617/2/20 23:39
フォトニックマッハコーンの食卓自由詩217/2/10 19:56
ぽぅ自由詩217/2/5 10:11
今日の治療指針自由詩2*17/2/4 21:28
天然ストリッパー自由詩117/2/3 23:56
1行足りないソネット自由詩117/2/3 23:45
山学校と学惚りぃ自由詩217/1/31 23:10
これから旅に行って来ます。自由詩2*17/1/24 20:34
自由詩317/1/20 18:33
生まれながらの血の不足[group]自由詩15*17/1/16 22:50
秋のそら帰りみち拾いものする少年のメリーバッドエンド自由詩316/10/14 22:01
のぎへん自由詩316/10/2 15:58

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 
0.42sec.