貴女は歩み入り遠去かる
貴女は遠去かり歩み入る
あたたかなほのかな熱おびる私に
夜陰に響く遥かな声 大切なんだ
(闇に暮れゆく空、眺めては
既に別離しあなたを想い)
綴られて行 ....
空飛ぶフライパン
殺人者の群れ追い立て炒め
上方を眼差し浮かんだ黄色い三角
天の青み肯定し在るものと確信し観入り
地上の自らの鏡像粉砕し丸焦げになった殺人者の群れ
天の青み在るものの無関心な ....
ひっくり返ってしまった
大洋のど真ん中
転覆したみたい
浮かんでいる 太陽の ど真ん中
)天体、句点、微粒子、円
)秩序、混沌、倫理、異様
波のうねりに身を任せ
浮 ....
青い空が水晶の塊となり浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
水晶のクレヴァスに紡がれる物語
深い意識のどよめきを抱え
帰港すべき場所を探す
クレヴァスを突き抜け
漆黒の宇宙を見い出すとき
....
太陽の下に立ち
自らの影を踏む
踏んでは離れ
太陽の下に立ち
また自らの影を踏み、
無数無限の直線 伸び交わり錯綜し
僕は蠢く蟻塚の中に堕ち昇り
燃える円 形創りながら眺めて
....
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間の瞬間、
貴女のふっと微笑み
希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
在る永遠は
光と ....
光の中に在りながら闇を引き摺り、
眩めく暗い情動響かせ
粗くザラツキ激しく
その律動波打ち
赤ん坊のように安らか眠る
夜明け前に誰かが自殺し
光の中に在りながら闇を受け容れ、
....
他者へと導く、
アリアドネの糸 切れ
この熱波の夏、
天空の青 広大に
うねり鳴り響くグルーヴ
己れを自らの手で救えと
(未だ肉の豊潤な黒髪掻き上げ)
私は懐かしい私と一 ....
ああ 満月、真っ正面に輝いて
カーテン開け窓辺に佇めば
白く白く白銀に生き在り、
そして遥か昔から
言祝ぐように
向かいの家に灯った橙の明かり
観てる私は誰?
思考停止し詩想する ....
宙空を見つめていると
無音の内ざわめき刻まれ
意識の奥行き、浮遊する声
沸き立つ力動が私を捕らえる
均衡は保たれ静かさ充ちるこの時、
私はこの力動に導かれ私の内に沈み込む
意識の奥 ....
蜘蛛 小さな柔らかな足取り
はったハッタと白紙を這って、
殺そうかと一瞬想ったが
なぜか指先 取り留めた
その姿立ち振舞い 繊細に伸びやか大胆に
透明な瞬間 捉えた眼差し視覚 私に語り
....
夏空青く太陽を欲望し
ギラギラ輝き熱す
燃える光の円球、
爆発し続け
眩む意識、
堕ちる
堕ち続け
深みへ深みに
燃える情動の流出し
開く、魂という無限に
異様な意識の階層 ....
熱風に吹かれ
太り始めた半月、
夜闇に浮かんでます
白く白く白銀 空
なんだろう?この感覚
助けて! と、
落ち着き払い
誰かに 誰でもないダレカに
叫んでいるのです、 ....
その
無名の深み
見つめ聴き入る、
歴史的平面的に辿らず
個体的立体的に観入り
巨大な細やかなもの 突然頭もたげる
歌詞カードは要らない ただ響かせて
脳髄から濃密に魂に ....
不動の時、
伸び広がる瞬間
掴み取り 委ね揺蕩い
濃密に青の空、
響き奏で
なぜ僕ら生きているのか
忘れてしまう
いつも
声、あなたの
起伏のない温かな
包み ....
半月、宙空に白々ぽつんと輝いている
この宵の空 窓から顔突き出し眺め
現の不思議な関係、ふと想い至る
月も太陽も この地球に世界に私に関わり
何か発し命の力動与えている と、
向かい ....
一瞬の煌めき伸び開き
遠い浜辺を舞っていた
青白く輝き揺れ動き
打ち寄せる波に曝されて
遠い浜辺を舞っていた
*
永遠の循環を切断し
内なる自由に躍りながら
滅びる先を見つ ....
雷鳴轟き
飛び跳ねる、
熱風に揉まれ
おっと 新生、
〈この世とあの世〉
架け渡される意志橋に
神様ほっと吐息つく
粗くささくれだった
無数の粒子躍る感触、
ざらつきむさぼり荒れ狂う
快の感情どうしようもなく
俺はいつからか狼に育てられた
しずかな夜の闇中に
明かりはふと灯るもの、
あらゆる策略弄 ....
あの日から
降り止まない雨が
心の奥底から言葉を溢れさせ
顕れる魂の穿つ隙間に
零れ落ちるような光滴たち
無数に煌めき散逸する
終わらない旅路の最中
訪れるもの一つさえ
未だ想い描けな ....
微妙に丸く円形保ち
輝く白銀、月か陽か
熱のもんわり夜に流れ溢れ、
私は窓辺に響きの感触 聴き取り
眠る未来の意志に霊性 納める
ぽっかりひろがる
無限の手触り
虹の根元を逃げていき
あの世と繋がり
あの世に入って
平坦になった魂、
もわんとゆれつつむ
夏の熱気に曝され
夢見がちに目覚め
自らの輪郭整え
....
無音の
白い小部屋に
太陽の昇り、
どす黒く萎びた
紫陽花と
みんみん蝉の
執拗な鳴き声と
燃える夏の熱気に
憂鬱な梅雨蒸発し
無音の
白い小部屋
白いまま
昇 ....
ぽかんと浮いてるじゃん
ぽかんと輝いてるじゃん
不思議な太陽、
一つの恒星、
絶対の否定のその後にも
墓碑銘刻んだその跡にも
うっすらと時を生き抜き
信じられない過去の堆積
....
潮騒の浜辺に無数の小蟹の赤々と横走り
懐かしい原初の磯の香に包まれ、
聖なるもの 降って来る
異様なもの 降って来る
独りの人 思い出の予感に打ち震え
記憶の奥から取り出され ....
白月、輝く果て
何が在るのか
混沌に呑み込まれ
現 仮の住まい、
間借り人
私は此処に佇み
静か激しながら
激しながら静か
一時に滞在する、
この世界の一位相
壊しなが ....
ふわっと風、
吹いて来て
わたしを洗う
わたしは笑う
この慎ましい空の息吹き、
ふわっとふいて
わたしをあらう
わたしをわらう
そして消えて この時にこの朝に
....
孤独という実体、
実体としての孤独、
いつのまにか確固と在り
*
真夜中 両脇に眠る
父親と母親に挟まれ
僕は突然目覚めた
豆電球に照らされ
薄暗闇のなか
浮かび ....
この世界という
永遠の力動
両眼を開く今、
私は私の他者と成り
世界へと注ぎ込まれ
私の中で世界が躍る
蠢動する思考、イメージに充たされ
なにものか 入って来る、
わたしの内に
蠢動含霊、宙に飛び立つクラゲの自在
王様に導かれていた民たちの狂乱、
感覚印象から遠く離れ
異様に ....
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