あけるよる
べろんとかがやくたいようの
まなざしにとけ
のまれゆく
ししゃふるししゃふるひかりのうみ
およいでおぼれてすっぽんぽん
むきみでうちゅうをわたっていく
さいはてのちにていみう ....
白い巨人、大股で
光の天空、過ります
ゆっくり流れ
両手を開き
夢の形象、生動し

この世界は形象で充ち溢れ
僕らはそれらを嬉々と読み取る
この世の未知なる顕れに
次々時の輪郭、浮き ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々

わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る


人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という

意識失い
光 ....
とおくのびていく
声、
ういういしくかなしい

静かさの相貌を帯び

わたしは失なわれた
ふるさとを想う

ふるえながらふるえながら

明日のことは
誰にもわからないから

 ....
冷える肉にて開けた朝、
青い空はまた初々しく

哀し、

雨降り夕に待ち続けた人
今最果ての地にて生きる
肉の苦痛に、薬飲み続け
意識の乱れに、酒呑み続け

ええい、ええい!

すべては消え去っていく
すべては過ぎていく

無常を貫く一本の矢、
それだけを掴みたいのだ
そのための日々の ....
荒々しい
牙、剥き出す
夜の闇に

わたしは待っている、
再び閃光走るその時を
たましいに沸き立つ、
イメージを

竣立し輝く岩峰を

荒々しい
牙、剥き出す
この夜の闇に
 ....
肉体の滅びに
生きれる時間、限られて
意識進化にやれること
日々、持続し忍耐し
内面深く未知を掘る

物、在り
静か鮮明に
漆黒の闇に浮き上がり
何か絶えず語りながら
認識される瞬 ....
あこがれ、
朝に目覚めて
濡れ光るアスファルト、
無数の影、映し
進む時間

傘、さしたり ささなかったり
遠い山並み、蒼く連なり
冷たい風吹くなか
人、忙しい営みに生き
傘、さし ....
意味が剥離して
淫靡な亀裂、
多淫な破裂、
花咲く陽光の丘に
記憶の忘れ物
じぶん、行方不明

深い眠りに
意識は跳躍し
眠りのなかに
覚醒する
聖なる次元、
巌の輝き、
直 ....
頑なな寒さ、訪れ
肉の冷徹、巌の如く

今日は曇天にて
その裸体を曝す一本の立ち木、
通り沿いに在り
擦れ違う人、背を丸め
街の電飾、青く一層輝き

私の意識は今、明晰にして
季節 ....
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す

荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る

ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ....
青みがかった朝の空

毅然と独り、浜辺に立つ

群れる者達、エゴイズム

逃れ、打ち寄せるイメージの波

浮かぶ宇宙の漆黒は

思考の光に照らされて

眩む映像、生動の渦

 ....
久々に晴れた夕、
庭先に赤々と
一筋の光跡伸び

沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
落とす燃える死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
鬩ぎ合う剥がれ始めた境の残像、
闇と光の配 ....
光の朝に天高く
突き抜けた青をトンビが舞う

東京郊外にトンビ、飛ぶ!

あの、
高々と大きくのんびりと
旋回しながら舞い飛ぶ姿、
記憶の底から間違いなく

朝の輝きを光源を
よ ....
冷たい風、
心を吹き抜ける

ミッキーマウス、
笑ってら

過ぎ去る時の感傷と苦痛、
年の瀬に乗せ

今夜は暖ったまるんだ、
あなたの声に包まれ

優しく激しく、
熱は肉を抱 ....
おじいさんの毛糸帽子、
先っちょの球が揺れ
寒さに震える頭が傾ぎ
白い髭に霜降り模様
時の最中を彷徨って

十二月の一日、

青く瞬く街の電飾、

帰郷するには早すぎる
哀悼する ....
夕べに小雨、
待ち人あらわれず

肉は冷え切り
床に伏し

深い眠りに
底は抜け

聖なる宇宙の
内よりぽっかり

今宵限りと
銀河をわたり

輝く恒星のうた
耳澄まし ....
朝に雨、やみ
空気、冷気を孕み
熱持つ体、気だるい一歩

人々は駅へと集積し
多淫な花々は身を隠し

岬の断崖に打ち寄せる高波、
泡立つ潮の激したうねり、

通勤快速内の無言の厚化 ....
雨が
少しばかり
降った夕、

庭の裏手から
ぬっと現れる
太陽、

凝視する

私を笑う
海、

青に黄金に

風は吹き
雑木林の木々から
ひらひらはらはら
葉が舞い落ちる
もう次から次に
舞い落ちる

病院からの帰り道、
バス停に立つ
僕の頭上を

ひらひらはらはら

黄色い群れ、高曇りの空
 ....
ぬぬぬ
塗壁
宇宙の思考に
生の感触確かめて
光の閃き意味喪失
明るむ明るむ意識の地平
ぽっとイメージすっとぽっと
水晶の海に
安らいで
生の世界
宏大な開け

  〇

 ....
薄暮に滲んでいく
空の色、哀しいね

今日、無限の空の青
透き通り




たゆたいながら
のがれていく
あおくすきとおるそら
なにかがいる
さっきからさかんに
よぶこえは ....
煌めきの音響、
コバルトブルーの
空はうねり
貫流する
冷え切った肉に
熱、熱を感じ
意識、開く
死という無限の眼に

ただひたすらな静かさのうち、
雪降る宇宙 あり
ただ落ち着 ....
独り、
たたずむ
ベランダの先

濡れ始めた路面、
開く花の傘たち、

肉は痛んで意識、屈曲
大きく忙しく息、継ぐ

今日は雨降り、日々移り
路面に映る、現の影

透明な雨滴 ....
垂直に打ち降ろす
進行する時の裂け目、
ビートと旋律に剔抉され
あらわとなる、現となる

この瞬間、

ゾーンに入って
意識は舞台
差し出される
漆黒の壁、
開いた聖書、
その ....
無数の形象、踊る心の内

光と闇の交錯に、

夜へ夜へと入っていく 境界にて

紅く輝く花、咲いていた
森の入り口、
貴女はそれを摘み
私の小部屋に飾った

森へ森の奥へと入って ....
厳しくひとり、立って生き
優しくひらき、繋がり生き

この紺碧の空の下、

移り変わる形象に
不安定な心、歯軋りし
突っ張る肉、イラついて
活魚飛び跳ねる浜辺にて
みなぎる命の香を嗅 ....
心泳いで心泳いで
遠い村の浜辺で
銀に飛び跳ねる
無数のビンビ追い

飛び跳ねていたのは
確か、あの娘たち
銀の帯締め
天から舞い降り
浜辺に遊んだ


銀の帯締めあの娘たち
 ....
にく、しずか
いしき、おちつき

しずむ

   たましいの ふかいところ
   ものあることの ないぶへ

たましいとにくの きんこう
わたしはわたしを つかんで
しこうのうちへ ....
ひだかたけし(2433)
タイトル カテゴリ Point 日付
えいち〇叡智自由詩422/12/9 19:01
白い巨人自由詩322/12/9 11:14
マボロシ自由詩322/12/8 23:36
帰郷自由詩422/12/8 18:35
最果ての朝自由詩322/12/8 10:51
在ることの夜自由詩322/12/7 21:24
牙と肢体自由詩3*22/12/7 17:32
五行歌、肉滅ぶまで自由詩3*22/12/6 19:04
未知 鳴る自由詩3*22/12/6 11:22
裂開宇宙自由詩422/12/5 18:43
冬の朝自由詩422/12/5 11:28
五行歌、未知なる深淵自由詩5*22/12/4 18:19
静観の時に自由詩4*22/12/3 19:19
夕に焚べる自由詩5*22/12/2 17:55
トンビと俺と光の朝と(改訂)自由詩5*22/12/2 9:34
到来したこの夜に(改訂)自由詩422/12/1 19:47
十二月の一日自由詩522/12/1 11:21
待ち人自由詩522/11/30 19:43
通勤快速自由詩4*22/11/30 11:29
宇宙の秒針自由詩6*22/11/29 18:20
ひらひら はらはら自由詩5*22/11/29 11:28
ヌリカベ自由詩4*22/11/28 16:30
世界の此処にて自由詩422/11/27 20:44
無限の眼自由詩5*22/11/26 21:29
一日一善、一日一進自由詩4+*22/11/26 11:25
Stage自由詩4*22/11/25 22:35
閃く森自由詩422/11/25 18:53
今日一日という海原を自由詩7*22/11/25 11:24
心溢れて心溢れて自由詩4*22/11/24 19:19
プロセス自由詩422/11/23 21:07

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