冬の太陽は 孤独だ
冷え澄み渡る蒼天に
ただ一点、燃え盛る

雪 降り積もる北の国から
届いた手紙
毛筆で書かれた文字は黒々、
その実在感に
しばし目を見張り 私は
ゆっくり立ち上が ....
流れる 大白雲
ゆっくりのっそり
奇異なこと
動きそのもの
意志を観る

消えてしまう
流れ白雲、忽然と
ひっそりひろがる
青空に 地球廻る
音すら 聴こえ

空、あかね
日 ....
この夜、この時

鮮明、際立ち
あるもの
ひびくもの
それぞれ
そこここに
在る

名指される以前、

それぞれの位置に
落ち着き静まり
それぞれの
在るという
意味なき ....
たましいの
まえをよこぎる
くろいかげ
こしょうした
にくたい
はやくも
とこにつき
こおり
ぎりぎり
かみくだく

ひとのたましい
いろんないろいろ
それぞれのときを
い ....
溢れる
溢れ出る

溢れ続ける、

はばたく花に
脱落する意味
言葉戸惑い

揺れる幽霊、
河童の踊り、 
走る死人、

波打つ無
懐かしいよ
なんだか
とっても
透 ....
あぁ勝手に
うごめく思考の内
痛む眼 硬直する脳髄

ひたすら氷噛み砕き

溢れ出す
言葉、表し

耐える
今宵この時、

熱 呼び戻せ
熱という実体

固体液体気体の
 ....
叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば
渦巻き喘ぎながら

喉を震わせ吐き出される声に
意味はたじろぎ光に呑まれ
舞い狂う女の
光の庭
時 失う

感覚の光
思い出の ....
過ぎ去りゆくもの
囚われず

力動するもの
捉え

悪魔の手のひらで踊る、
神の懷に入り澄み渡る、

貴女の醸し出す
吹き荒れる熱、

巻き込まれ力みなぎる心魂に

わたし ....
暗闇のなか
戸棚上の天井傍、
わずかに開いた扉から
のぞく闇の奥、
蠢いて蠢いて蠢いて

なんだろう?

暴力的な亀裂、入っていく
白壁は躍り呻き毒を吐き出し
どよめくような粘着質 ....
ひーこら、ひーこら
引いていく
この痛む肉、硬直する肉
千の耳鳴り
あえぎながら嘆息の声漏らしながら

  *

「この病気、眼瞼けいれんですか?神経障害性疼痛ですか?それとも薬の副作 ....
こころの奥底、
眠るふるさとは
誰もがやって来た処
記憶という不思議なもの、
どんどん遡ってふっと浮かぶ
ぼぅとひろがる子宮の向こう
言葉の以前、言葉の以降

緑の草原に赤い花、ぽっと ....
思考せよ、と
言えば
空は思考する

空は私の鏡だ
私は空の鏡だ

心は平穏、
肉は硬直、

今宵、空は濃く青く
木星、揺れかがやき

わたしの思考を紡ぐ なにものか

 ....
かっぱかっぱらった
ふたりかっぱらった
ふたりであいあった
ふたりろまんちっく

夜空、
見上げ
河童
ふたり、
止まった時に
言葉散らし
響き合い
通じ合い
交わり合い
 ....
響き、

光球となり
流れ込む、

わたしに
わたしの内部
なにかナニカ
に、

なつかしく
するどく
あこがれ
覚醒させ、

ソレは最初から鳴り響いていた
気付かなか ....
新年、

天空、一段と青く
街、まばらな人影

しずまりおちついた心に
じんじん苦痛の肉、滲む

わたしはやっぱり相変わらず、

絶望もなく希望もなく
ただ心の志し、貫き
この ....
とてもしずかな夜です
そう感じ取る、
波立たない平静な意識があります

疼痛もしすがに続き
布団のなか、氷を噛み砕き
疼く肉に少しばかり耐えながら
真っ直ぐ進む時間という存在、
今はそ ....
大晦日の夜に
優しく柔らかく
時、過ぎゆく

時の響きに耳澄まし
包み込む心の平安に
遠い街の灯を想う

雪降る、雨降る、晴れ渡る
北の国、南の国、西の国、東の国
この夜、等しく深 ....
内から溢れ出る力動、統御され

貫く、

信じるチカラ

鳴り響く音声の降誕、

私たち、深海に沈み進化の途、
純白の認識の未知 行く生く

流出する熱、悟性を焼き尽くし
思考 ....
包み込まれた熱、
柔らかに放射され
愛、
どすんと降って来る

わたしのなかには
悪魔と神様、住み込み
哀しく焦がれた眼をした
少年がその均衡を保ってる

ずっと深みへずっと高みへ ....
色褪せた
夏の恋
後退する
波風

響き生きて
響き息づき

傷づき
生きて
荒れ狂い
生きて
混沌
混濁
紅い旗に
揺れ歪み

世界は響き
世界は破壊
貫かれる ....
向かいの家の
瓦屋根は光の帯、

女の真白い背中の
剥き出しの肌は芽生えの筋、 

死んだ宇宙が新しい宇宙へと開かれ

地球の営み、
星々の営み、

太陽は死者たちの力にみなぎり ....
哀しみの野獣、叫んでいる
巨大に赤く染まった富士山に

ひらひら はらはら 舞う想い
貴女はあの日、遠い坂道を落ちていった

深まる夜に 肉は冷え切り苦痛、波打ち

哀しみの野獣、鋭利 ....
あなたの空に
雨は降り
震えながら
明日はない
と、
今宵だけ
あなたの胸から
流れ出る、
遡る時間
失われた記憶

寝台列車が発車する
カンカン鳴る踏切警報機、
幾つも幾つ ....
銀の街灯、
セブンイレブン、
真夜中
おでん買いに
ちくわぶ、
こんにゃく、
はんぺん、
しらたき、

天使たち
大地を蹴る
午前三時、 

わたしとあなた
銀の街灯の下、 ....
西陽射す
放課後の校門の前
茜に染まりながら
歌、うたっている
あの子はほんとは誰だっけ?

  *

思考し感情し意志する
この私という存在は
いったい何処からやって来たのか
 ....
夕焼け朝焼け、
重なるように空を領し
今、朝なのか暮れなのか
分からなくなる、 
一時の眠りから目覚め

夕暮れに
感覚の光、
遠い思い出のように
余韻を響かせ
心、理念に充たされ ....
生、次々溢れ
死、粛々と席譲る

いずれ、
私の肉体は破壊され
鉱物界に還る

この清澄な空の青に
苦痛を逃れ清明な意識、保ち

たましい、次なる過程をタドル

こと想い、
 ....
夜が更けると
くしゃみする、
わたしが居る
満ち足りて

今夜は降誕祭、
クリスマス
キリストの受肉を
祝う時、
光の神霊が語りかける

)残り少ない人生の時間を
)わたしに賭 ....
柔らかな猫の温もりが
ぽっかり浮かんだ白雲に溶け

それは蒼い痛みを知った人、
路地裏を徘徊し
暴力と破壊の痕跡を辿る

揺れる無数の猫じゃらしは色褪せ
銀の光彩躍る外界、

舞い ....
宇宙が口を開く
大きく
海原、うねり

私は知らない、

雪降る冬の闇を。
ひだかたけし(2433)
タイトル カテゴリ Point 日付
燃える、燃える自由詩4*23/1/10 20:46
五行歌、推移自由詩423/1/10 18:32
夜想8自由詩423/1/8 21:21
たましいのうた自由詩4*23/1/7 18:20
うちゅうむちゅう自由詩223/1/6 20:15
夜想7自由詩423/1/5 23:41
狂女自由詩823/1/5 18:12
夜想6自由詩4*23/1/4 21:22
潜むもの自由詩5*23/1/4 17:59
リアル、今の僕の自由詩423/1/3 22:59
ツラヌカレ自由詩423/1/3 18:47
訪ねる夜自由詩423/1/2 20:45
かっぱらったかっぱ自由詩323/1/2 18:59
ロック、流入し流出するもの自由詩3*23/1/1 19:33
新年に自由詩5*23/1/1 11:29
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この大晦日の夜に自由詩322/12/31 19:29
チカラ自由詩4*22/12/30 21:53
貫いて、ひたすら青を自由詩522/12/30 19:21
夜想5自由詩522/12/29 20:31
種蒔く人自由詩622/12/29 18:18
夜想4・吉井和哉/『VOLT 』より自由詩422/12/28 21:35
かさ自由詩7*22/12/28 17:43
おでんのうた自由詩7*22/12/28 1:38
五行歌、夢中の星界にて(改訂)自由詩522/12/27 19:10
五行歌、響きの時自由詩522/12/26 20:03
包む空の青に自由詩622/12/26 11:25
夜想3自由詩422/12/25 23:49
路地裏と街自由詩322/12/25 17:10
夜想2自由詩422/12/24 22:59

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