この疼痛
なんぼのもんじゃい
と、

掻き乱す

肩までも
降りてきた
この痛み
布団、はねのけ
肉は震える

ハッキリと
苦なら苦と
言い、
切る
勇気

明日 ....
眠たげな空、
わたしは滑り落ちて
ひかりの大洋へ
雨降り
ひたすら泳ぐ
ひかりの大洋へ

大空、裂ける
青空、割れる
遥か臨む、
谺のウチュウ

熱い魂と熱い魂のぶつかり合い
 ....
近藤さんちの広い庭の半分は
辺り一面緑の草原だった

 君には僕がみえないの?
 綺麗な君、
 僕には君が見える、
 僕には君が視える、

近藤さんちは鍛冶屋だった
溶けて黒ずんだ坪 ....
へんてこりんへんてこりん
きづけばそとはザンザンあめふり
なんて望みのない夜だろう

)夜底では
)悪魔がほくそ笑み踊っている
)真っ赤なリンゴを食べろよと
)悪魔がたましいに取り憑いて ....
薔薇色に燃える桜の血飛沫

まだ生き切ってない、
まだ息切れてない、
「ハッピーエンドは
レベル、高い」*

ふかく、もっと深く
今一度引き寄せられ
ループを描くように
ゆっくり沈 ....
世界が暗くなっている
車が通る、人が過ぎる
どんより曇った空模様、
細かい雨が降り始め

道にてアパートの隣人と出会います
彼女は親しげな笑顔浮かべ
手と手を宙で打ち合わせ
互いに挨拶 ....
いきなり
雨にたたられ
いきなり
太陽に眼差され

いつものこと

痛む脳髄を携え
痛む目を抱え
花が庭に開くその瞬間を
間違いなく捉える

  *

私たち人間は大自然か ....
ナマコのお化けが
くらやみからやって来るとき
人はただ、その場に立ち尽くすのみ

ばくはつするたいようにとけて
ばくはつするたいようにひざまづき

暗黒の窪みに安らいで
すべてを放擲し ....
夕闇、迫るなか
戯れる

子供たちは
歓声の余韻に

時を味方につけ
突き抜けてゆく

大人たちの影を
遥か超え

開かれていくこの世界へ
その輝きに震える心で

  * ....
たましいの揺らぎ

眼を開いて
冷えていく愛

今夜は、今夜は

深みへと沈む
純粋な孤独と静謐のうち

ほっておいて
ほっておいて

これがリアルなら
これが生々しいなら ....
夏休み、小学生の兄と僕、二人きり

瀬戸号は待っていた
東京駅、夜八時
宇野へ向かい出発する
夜闇をひた走る寝台列車

車窓の外に規則的に現れる
闇に明滅する踏切の赤い光
限りなく底 ....
空の青が
わたしの中に
きっとあって
それは静かな眼差しで
わたしの心を視ている

宇宙の漆黒が
わたしの中に
きっとあって
それは渦巻く混沌で
わたしの心を喰っている

 * ....
ただいちめん、空の青

天上の光を宿し

今、わたしの意識に降り注ぐ

肉の病を内包し
わたしはどこまでいけるだろう?

確かな、こと
今、私はここにいる
今、私はここに生きる
 ....
濃密な青を流し込み
暮れゆく空を
眼差し見つめながら
僕は想う

この夕べに舞う天使たちを
この世界の奥深く躍動する神々を

でも、僕は
貴女たちに達していない
未だ全く
ただそ ....
えと、
うんと
だらしなく
恥をさらし

今は
真ん中で、真ん中で
均衡を取りながら

ひたむきな思いを抱いて
鋭く閃く思考を鳴らして
肉の苦痛に日々耐えて

  *

 ....
内部から

現れ溢れる

言葉たち

色とりどりの
増殖する円の群れ

熱を帯びている、燃えている

交わり結び
捉えられ

ひとつのおおきな詩に溶ける
ひとつにひび ....
この秋晴れに、階段を
一段飛びで
上る

ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る

すると、

涼やかな風に舞い
白々と透明な綿毛が
無数、数知れず
飛び交って来る
 ....
すべてから
解放され
すべてを
開放し
広大な大地に
遊ぶ

  *

気分は沈み
気分は盛り上がり
まるで大海原のうねり

自我は佇みひたすら静観し

天空に銀河の帯、 ....
訳もなく
わきあがりうきたつ
午前のこの時間、この一時

わたしはひたすら
しずかなよろこびに貫かれ
無言でひろがる青空をみる

いつか、
この空の青みに
雷鳴が轟き
亀裂が走る ....
土手の
草木が揺れている
熱い風が吹き
彼岸花はまだ咲かない

夏の後ろ背を追いやったはずの
秋が
今日一日、夏の再来に追いやられ
せめぎあい渦を巻く
木霊が
生来の不安と恐怖と孤 ....
躍動するこの魂は
年若くして老いた魂を後にし
悦楽に浸った青い春を
遥か飛び越え
美しさと残酷のセカイの深みへと
闇に包まれ入っていく

とおい、とおい
遠いよ
澄んで湧き出る泉の底 ....
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け

わたしの心は静まり
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する

歩き過ぎる若者、ひらいた本
咲き誇る花、杖つく老人

みんなみんな ....
美しい巻物をゆっくり
開くように
声の響きに
耳を澄ます

この肉身を揺らしながら
この肉身を溶かしながら

  *

ジョンレノンのロックンロール

ジョンの声が、魂が、直観 ....
外はざんざん
降りしきる雨
みるみるひろがる
水溜まりの輪
テールランプの赤い帯
街道沿いに伸びゆきます

音楽を聴き入り約二時間
カーテン引いて窓開けたら
いきなり雨降り、赤い帯
 ....
ぽつりぽつりと
雨のふる
道の両側には
花が咲き
鮮やかなその色彩が
浮き立つように躍っいる
自転車で街道を過ぎる
女子高生の
肩口の黒髪が艶やかに揺れ

涼やかな空気に包まれて
 ....
この無常と永遠が重なり合う
不断の退屈な日常で
私の両眼は
ひたすら痛い

今日、病院帰りに突然開けた
雲間の青、

それは哀しいほど青かった
それは嬉しいほど空だった


  ....
夏の後ろ背を
蹴り落としたように
唐突にやって来たこの秋日、
あなたはあの長い坂道を
予告もなく遠く
落ちていった

あなたはあの坂道が好きだった
よく途中まで下っては
そこにある岩 ....
なんだか急に秋が来た
なんだかほんとうの秋が来た
透き通った涼風が
曇り空のもと街を吹き抜ける

久々着た長袖シャツ
朝から重い俺のこころ
午前中具合が良い間は
なるべく外を歩くよう
 ....
波打ち際で戯れる子供たち
一時を美しく花開く少女たち
燃え上がり離れていく男女は独り

レンブラントの母の像
老いた女の静かな炎
老いた女の確かな実在

私の顔に
浮き始めた染みの点 ....
さっきから
雨が降ったり止んだり
強風が吹いたり止んだり

台風の渦が東京に接近する

私は痛む両眼を指先で押さえる
この静謐な心を壊さぬよう
私は痛む両眼をそっと

クール宅急便 ....
ひだかたけし(2433)
タイトル カテゴリ Point 日付
五行歌・雨、降りしきる深夜に自由詩422/10/8 17:44
ホノオ自由詩5*22/10/7 21:06
近藤さんち自由詩422/10/7 17:16
無窮の歌自由詩322/10/6 17:51
分裂詩自由詩322/10/5 18:12
容器自由詩722/10/5 10:55
進化・ヤマイに躍り自由詩2*22/10/4 18:46
please・傷口自由詩4*22/10/3 20:30
光の、子供たち自由詩722/10/3 17:33
冷たい夜に自由詩222/10/2 22:18
土佐の夏・記憶を突き抜け立ち上がる光景自由詩322/10/2 17:30
シンカ/通底音として鳴っているモノ自由詩322/10/1 17:58
このいちめんの青へと自由詩322/10/1 10:03
天使たちよ、神々よ~この夕べに自由詩4*22/9/30 18:32
底無しの口自由詩322/9/29 18:53
ひとつのおおきな詩自由詩822/9/29 10:37
この秋晴れに、階段を自由詩622/9/28 17:19
夢の遊戯自由詩4*22/9/27 19:04
空の青み自由詩5*22/9/27 11:02
夏の後ろ背を蹴る自由詩4*22/9/26 19:48
魂のプロセス自由詩522/9/25 20:08
みんなみんな、自由詩222/9/25 10:30
ジョンレノンのロックンロール・ 「おまえにオレをつかまえるこ ...自由詩5*22/9/24 19:52
降りしきる雨、赤いテールランプ自由詩222/9/23 19:38
新しい朝自由詩522/9/23 10:06
意志のうた自由詩2*22/9/22 20:04
闇の奥自由詩222/9/21 18:55
なんでもない朝自由詩222/9/21 10:27
音楽と君自由詩222/9/20 19:12
戦う必要はない、ただ光を眼差し自由詩422/9/20 12:21

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