波打つ草原、
白い途 男二人行く

黒々、糸杉 聳え立ち

渦巻く律動の星月夜、
静かさの内に自らを差し出す。










*ゴッホ 『星と糸杉』を見入りなが ....
木々の根元、広がる薄暗がりの光景
浮かび上がり

律動し呼応し合う天と大地に静かさ在りと

言葉、
透明な呪いに充ちる声のヒビキ
意味の向こうに突き抜け静かさ司る。
うっすらと
満遍なく
広がる
絹糸のような
感触、

言祝ぎ斜光の橙に染まり

凝集する眼差し
光の瞬きの瞬間、

一つ思考の生動 感じる。
この漆黒の湾曲する造形の果て、
霊的力動 感じ観る 私は誰?

同じ白い小部屋にて
何度も何度も粉砕していく
光芒欠いた月の下、
躍り律動刻みながら

しずか 過ぎていく時間、横目に
 ....
白いマスク付け
白い空見上げ
しずしすと
雨、降り続け
白いマスク外し
地に目をやれば、

路傍に咲く花
色とりどりの草花
アスファルトの隙間から
生え育ち花開く
この雨に濡れる ....
かしずく女達の微笑み
中央を目指し
いたるところに花は在り
初夏の雨降りに己を見失う

誰か を 心から求め
結局違う他人の手を握る

かしずく女達の微笑み
真ん中で均衡とりながら
 ....
独りの魂の
高い壁が
うねっている

青を含み
空は曇天
渦を巻き
唸っている、
叫んでいる、

糸杉は色濃く戦慄き

野性の風 吹き荒れ
灼熱の太陽、消える星


意 ....
あまだれ ぽつぽつ
落ち続け
貴女はいったい何処いった?

白い途、水の空
在るもの造形の力、
浮き上がり
岸辺の貴女 逃れゆく

絶えず絶えず逃れゆき
坂道 夜の暗闇に 
落ち ....
あなたが甘やかに眠る夜明け
誰かの肉体破壊され消えゆく

あなたの肉体が破壊され消えゆく夜明け
誰かは熱に満ちた母体から産み落とされる

破壊され創造され
私たちの命、
続いていく
 ....
地球という巨大な力、
姿を浮き彫りにする瞬間
早朝に、
ドーンというヒビキ
大地、揺れ動き
私の、目醒める
我々の住み着く地球という星に
その星の上に自分は在るという事実に

人の営 ....
漆黒の闇に浮き上がる
開かれた聖書の過剰な静謐、

言葉に意味に犯されていきながら

この資本物質社会の一室、
一つのノイズ異和を発し続ける

それは透明な呪いの声だ。
世の光に照らされ
新緑の濃密、鮮烈照り輝き

意識、呑み込む季節のどよめき

世の光に葉脈浮き立ち
緑の揺らぎ、今や無限の流浪

わたし、この世の一つの眼に成る
深緑は私の祖、

収縮と拡張
繰り返す
私たちの命、

源たどれば皆 同一。
砂漠抜け
砂漠の一軒家抜け
街中へ
街中のこの白い小部屋へ

この熱持つ静謐な地にて
底 探り感じ割っていく
底無し宇宙の底のヒビキ
それは普遍の聖なる何か

人は誰しもそれを持ち ....
斜光の残響のなか
自由に躍る
漆黒の闇の切迫
予感しながら
夢はみない、
希望はない、
絶望はない、
ただ此処に留まり
この光と闇の均衡のなか、


自由に躍る


真夜中 ....
庭のツツジは黄白く色褪せ枯れ萎み
私の肉体は滅び死につつ在る過程

ホントの愛、
無条件に貴女に委ね帰依すること、

わたしは忘れている
きっとチーズケーキ
食べながら取り戻す

 ....
外陽 入れよ

僕ら 光と愛の実体、
闇と交わり塗り込められ

嘆きの壁、泣いている
嘆きの壁、囁いている

日々の反復で得る熱、
日々の努めで得る魂、

宝石箱ひっくり返し
 ....
雨上がり
空は明るみ
歩く人、
ふわり
吹き抜ける
風の精霊、
キッスして
包み込む愛、
感じるか

雨上がり
広がる
空の青み、
繋がって
一面の青
ただ嬉しく、
仰 ....
色ひろがり
色とりどり
遊ぼうよ、
遊ぼうぜ、

戯れの官能、
真実の愛と
勘違い溺れ
費やした日々

私は何処へ行って居た のダロウ?

ヒビキのウナリ
装う秩序
普遍の ....
ぽつぽつと
点 穿つように
静かな夜
魂 次元の扉開き
奥へ奥へ入っていき

白い月の光跡、
キリストの足洗う
ヒビキの渦巻き、
イエスを去らせ
虚空間に
原像 彫り込む

 ....
降り続ける雨、
外の 街道の
アスファルト濡れ
気付けば夕暮れ、
雨に濡れる街

そしてシズク
カラコロロ
転がり広がり
水溜まりの輪、
私は今日は何処にもいかなかった
私は今日 ....
夜闇に
明るく点す灯のように
緑の街路樹 揺れに揺れ
街灯に照らされ鮮やか
波打ち唸って叫んで

なんて孤独なんだろう

宿命だよ、孤独は
欺瞞に満ちたこの社会で
孤立だけ 回避し ....
大きな大きな弧を描き
重ね弧を描き太陽、宙空
円描く雲に包まれ輝きながら
地上のすべてすべて 照らし出す

  * 

悪魔と天使に引き裂かれ
僕たち、歩み進む
求めても求め得切れな ....
巨大なもの 落っこちて来る
深い沈黙に入っていきながら
巨大なもの 落っこちて来る

錯綜する現実、
カオス私を殺す
暴威のシャウト
響きの音、絡み
現の根懐かしむ

意識 微睡み ....
滴り落ちる哀しみ
満月、白く輪郭 
浮き立たせる夜に
揺らぐ風 吹き抜け

わたし 裸になり くずおれ
剥き出しの現に 向かい合う

揺らぐ風、街道沿い緑の並木 波立たせ

滴り落 ....
ひなたぼこ、
光の海を泳いでる
私の心はふわふわり

さっき夢に見たよ、
あけっぴろげのあなたを
初めて立ち上がるあなたを
珍しそうに言葉に触れるあなたを

僕ら、光の向こうからやっ ....
この白い小部屋にて、
宙空から貸し与えられた
わたしという寂寥と憧憬、
凍り付いた滝の流れのように
ただひとり街から取り残される

  *

霊性帯びた老婆の像、
荒野に打ち付けられ ....
このしずかな慈しみの流れ、
今日もあおいあおい街並み
浸しながら伸びてゆく包んでゆく

かつての子が
ヒメジョオン咲き生い茂る野原を駆け廻った時、
世界はこの子を慈しみの流れに浸しただろう ....
あらゆる叶えられなかった思い
置き去りにしわたしは進む
哀しみの滴、溢しながら
さらにわたしはすすむ
円環の街を後にして
わたしはすすむ
歌声の確かさ
霊性の思考
導かれて

円環 ....
ゆったりゆたり
あくまで澄んだ
世界を歩く
大気に透過し
冷気に凝集し

接吻する

あなた

なんでもある
なんにもない
もはやただ
ゆったりゆたり
あくまで澄んだ
せ ....
ひだかたけし(2429)
タイトル カテゴリ Point 日付
星月夜*自由詩5*23/5/14 21:17
言葉の光景自由詩623/5/14 18:23
一つ思考自由詩423/5/14 16:32
歩み進める人自由詩423/5/13 19:51
聖なる瞬間自由詩7*23/5/13 16:33
白昼夢自由詩5*23/5/12 19:31
痕跡(改訂)自由詩523/5/12 16:52
あまだれ一夜自由詩9*23/5/11 22:22
夜想54自由詩3*23/5/11 18:40
地震と私自由詩4*23/5/11 15:25
ノイズ自由詩423/5/10 19:41
新緑の眼自由詩4*23/5/10 16:46
夜想53〇深緑自由詩5*23/5/9 22:42
点火自由詩523/5/9 19:33
独りと自由(改訂)自由詩4*23/5/9 16:39
ツツジ、生きなやむ自由詩6*23/5/8 22:38
夜想52自由詩523/5/8 19:29
雨上がりのうた自由詩823/5/8 16:35
死んでこそ花と成る自由詩5*23/5/7 22:33
静夜自由詩523/5/7 18:34
雨降りの夕暮れに自由詩823/5/7 16:30
夜闇の孤独自由詩5*23/5/6 22:28
進化4自由詩423/5/6 17:46
接触自由詩423/5/6 15:52
哀しみ自由詩523/5/5 21:45
ひなたぼこ自由詩9*23/5/5 16:31
この白い小部屋にて自由詩4*23/5/4 18:30
春の光に芽吹く自由詩8*23/5/4 16:01
進化3自由詩6*23/5/3 20:45
接吻する(改訂)自由詩523/5/3 16:10

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