ざらめと水を鍋に入れ
山盛りスライス新生姜
ライム、シナモン、鷹の爪
ドライな気分を最後に入れて
10分茹でたら出来上がり
市販ものなんかじゃ絶対出せない後引く辛さ
水割り、お湯割 ....
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ではなくて
ごめんなさい
せめて日英共同開発のあんぱん機関車トーマス号で
春野を親子で車窓の旅のどかなひととき
まさかこの写真じゃ
お ....
東京は避暑地のような涼しさだった
朝は黄昏れのようだった
夕暮れは朝のようだった
避暑地・東京
季節のひかりしかそこにはなかった
記憶の主役はいつも
温度ではなくてひかりなのだ
勘のい ....
日差しだけが強くて涼しげだった
まだ朝のような夕方
木々の緑は身を揺らせて
一日じゅう空は青のままだった
ぼくは泣きたいほど懐かしかった
ひかりがひかりだけになっていた
それいがい
僕等 ....
手許に冬のひかり
太陽と向き合えた日日
の証し
が
遠慮がちに
問いかけてくる
忘れたの?
やっとそれだけ
本当に
遠慮がちに
*
応えなくっちゃ
、裏腹に
半年後の陽光に
背を向ける
オーガンジー越しに
陽光が燦燦と
なすすべなく
靴はあまりに遠く
緩慢なる自殺行為
と
たとえられたわたしの
日日
*
ブルー
君なら寄り添ってくれるかい
今夜会いにゆくよ
闇にあおく
あ ....
風の運ぶ
時間のキットは
風景を組み立て
それは
留まることがない
ただしく
いつもただしく
移ろって
移ろってまた
帰ってくる
そんな、
キット
来年を知らない花が
風と遊んでいた
、ふっと凪いで
花は戸惑う
それでも無心に
凛とある
いつかのまたの
友だちを
信じて無心に
凛とある
*
花には
....
ふとん
′2012・6・24Night
ぼくのたいせつなピンナップは
可愛いおんなのこでもなく
こころを満たす風景でもなく
人間たちという
お芋の写真
肉じゃがになったり
カレーに入ったりして
みんなおいしく生きてます
いも堀りっ ....
静寂の中に落ちる 一滴の夢を
両の手ですくいあげる 私たち
温まって行く互いの胸の何かを
言葉に写すことの出来ない
このもどかしさを
愛という祭壇に捧げる朝
目の前に起きるすべ ....
ひらがな泳ぎみたい睡眠をころ(が)してはいけないの
by my手彫り版画
黙々と拙く空を飛ぶ練習をする僕を
不安そうに 君が見てる
羽根を持たない この体と
翼を授かった君と
交われる世界があるならば そこだけを目指して
僕は飛び続けるだろう
心地よく 想いを遮る夜毎の ....
1年前の今日は
てっちゃんと
スタートした日
傷心しきっていた私に
てっちゃんの存在と毎日
伝え続けてくれる
【愛の詞】に感謝します
1年記念に
サプライズで
"似顔絵こけし"を注文
あまりにも似 ....
まるで雲のような人だった
すぐ 傍にいるのに
影も形もない その人を
それでも無心に愛し始めていた
まるで妖精を呼び寄せる儀式のような
冷ややかで優しいくちづけを交わした後のふたりは
際限なく 容 ....
きみは あまいよ
けれど きみの人生が きみに期待しているのは
すべての雨の音を聞いて
すべての風に こころを寄せて
甘く実らせることさ
-------------------- ....
それは冬のひどく雨の降る日の夕方
雲に隠されて夕日なんて見えなかった
私は独り車内に残されて
しわくちゃの一万円札を持たされていた
夜になる ....
気が付けば10年
愛する人に
ゴハンを作っていた
沢山の手料理を覚えて
最近はレシピノートを
つけてます
休日はお菓子作り♪
お仕事帰りの疲れた君に
食後のデザートは
焼きプリン
レシピノート ....
闇へと続く水脈が
君の涙で溢れ出す
その中に
一滴の僕を滲ませる
得たいの知れない揺らぎが訪れ
光の預言が放たれる
その中で 二人は寝乱れながら
散乱する無数の軌道を束ね始めた
....
「バナナツリー」
少しでも腐らないように
バナナツリー
立ちっぱなしが
程好く深呼吸
いつも立ち止まり
溜め息混じりで深呼吸
腐らないよう心がけしてみるが
格好悪さは相変わらずの僕
遠く南国か ....
渇いて行くあなたを見ていられなかった
この部屋で涸れて行くあなたを
一人放っておくことなど…
同時に指輪を外すふたり
合鍵はとっくに外れていたから
呼ばれるまま 流されるまま
だけど予定通りに恋が ....
ひとつのこころからからまり
う、ま(み)れる
金魚草咲いて揺れてあなたが笑う
金魚草震えて怯えて雨が降る
私そんな花になりたかった
あなたを癒す花になりたかった
金魚草金魚草
いつか枯れゆくその身としても
紫陽花は雨が似合うね
そう言ったのはあの人だったかしら
そう聞いたのはいつだったかしら
晴れた日の紫陽花は、それはそれで美しいけれど
やっぱり雨が似合う
紫陽花は晴れた日 ....
ひとは 絶望に 道を譲り
うなだれて 夜道を行く
けど
踏み潰しそうな
希望があるかもしれない
ひとつの生身である
わたしは
いま
海の声を欲する
この星を覆う
巨大な潮力によって
なんどもなんども
運ばれていく
その声が
遠いきみに
いつか
とどくように
....
ひまでもないのにひまつぶし
忙しくもないのに忙しいふり
死にたいのに生きのびたくて
ぎりぎりなのに余裕あるふり
星を見て涙するほどでもないのに
夜空には涙みたいなもんが流れた
ひまでも ....
雨屋で
ちいさな
雨を
ひとつ
買いました
机の上に
おいた
ビンの
なかで
ちいさな
雨雲が
元気に
雨を
ふらせています
アカルイミライトつくったら
つきはなれて
み、はなすときがくる
by Atelier
富士山には白い雪のしわがあった
中腹には芝生のような濃い緑
登山しているひとが
下山しているひとが
こちらを見遣る朝のひととき
富士山には白い雪のしわがあった
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