雪国で暮らすものにとって
春の訪れの
このうきうきとした高揚感は
何とも言い表し難い
特別な喜びであると
つくづく思う

春はお祭り
なんにもない大地に寝転んで

耳をつけて目を閉じてみたい

風のおとひとつしない大地に

耳をつけて目を閉じてみたい


水の流れるのが聞こえる

流れるおとを嗅いでみる

肩のちからが抜けてゆく

 ....
わたくし獰猛な檸檬 チューニングするチュー      リップ
 いいかげんの はちゃめちゃさで
 いい加減をさがしてる


わたくし球体ですの 
清潔な球体の切り口 ビタミン ....
とある雑貨屋さんで
綺麗にディスプレイされていた
マトリョーシカを見たの

凄く可愛くて連れて帰ろうか
迷った…

興奮した私は一旦、店を出て
深呼吸

自分で作ったら
きっと、もっと愛着が湧くなと
 ....
星を 造る

真っ赤がほしいと思ったのは別にあなたが好きだからじゃなくて

きっと子供たちに分かりやすいから

まじないの よう

なにも変わらない距離と

なにも変わらない距離と

なにも変わらな ....
俺はまだこうして生きているのに
じいさん!
なんで、あんたの方が先に!
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。

ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。

ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。

ぼくの仕事は介護福祉士 ....
命は大切ではない

肉や魚を植物を

食い散らかして

なにをいまさら

体罰が照射して

自殺がこだまする


どう使おうか

この命ちゃん

なあんにも答えなくていい

どう貫こうか

この命ちゃ ....
ことばなんて

無用なときが、あるね。
俺とのことのせいだ

それがいちばん悲しかった

ことのせいなのがいちばん悲しかった


まるになりたかった

だれも傷めない

まるになりたかった


俺とのことのせいだ

それがいちばん悲しかった ....
きょうたまたま昔のともだちに会った

まえ会ってから何ヶ月か後に

家で暴れて四ヶ月ほど病院にはいっていたそうだ

それから四年くらい外に出れず

最近また外に出はじめた

ぼくはなんでか謙虚な気持ち ....
2012年 秋
職場のイベントで
とある作家さんに出会えた私は
生まれて初めてテディベアを作った

洋裁が苦手だ、嫌いだと
思っていたのは嘘みたいに
ひと針ずつ丁寧に縫っていたよ

 ....
やわらかくて数学てきで

魔術てきで優しくて

木洩れ日ぐらい明るくて

モーツァルト369

だれにでもある光みたい


いじめも体罰もなくならないのだ

なくそうとするからふたをするのだ

峯岸み ....
所有すると場所をとる

永遠の愛であろうと

無償の奉仕であろうと


約束して会わないことが

いちばん別れられるのだ

所有しなければ良いのだ


所有すると場所をとる

永遠の愛であろうと

無 ....
柔らかなおんなのかたちだ

優しくて美しいおんなのかたちだ

たったひとつしかない曲線

飯野山というのが本名のこの小さな山は

さぬき富士と呼ばれている

愛したおんなの乳首のよ ....
人間にしっぽがなくてよかったなって思うよ

だってもし
僕にしっぽがあったなら
君が笑うたび
ちぎれてどっかにいっちゃうもん
出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
理性では理解できないことを

喜び誇るには

芸術しかなかったのだ

無原罪のお宿り

その絵の喜びと誇りが頼もしかった

理性ではないのだ

ひとは信じきることで

命を輝かせることができるのだ
黒にひかりがまじりだすと青になった

しばらくすると青がうすまり白くなった

ピンクやオレンジに雲は染まった

ただそれだけで互いに好き合っていた


からだひとつ、ただ寒いと感じていた

ぶるぶるぶ ....
哀しみののれんわけ

それが世のため人のため

名もなき愛を看取りし朝

遠くベトナムの沃野には

朝のしずくが藤の花ぶさ

哀しみたちの転生か


あるていどの痛みなら

大腿骨の複雑骨折

彼はな ....
それは無責任さから来るものではなかった

ちあきなおみが黒人霊歌の奈落のとばりに

サマータイム・・すっと立って歌っていた


夏の粒子のような湿度と暗闇

わたしはたましいを遊ばせる

いいことなん ....
裏切りには理由がある

理由のない裏切りには寄り添うが

理由のある裏切りには訣別する

それが自然なことなのだ

すべての裏切りのうえに雪が降る

雪はすぐ汚れてそのまま凍りつく

さあ、滑らぬよう ....
30年まえ観た映画と再会した

30年まえの日本だ

撮影現場の600キロむこうに

ぼくはぼくの轍を探していた

あの頃の湿度

遊園地の風

蝉のしたの日差し

ぼくはあの頃今よりもひどかった

 ....
こんな街の外れの路地裏で
こんな冷たい雨の日に
あの娘(こ)今日も
たった独りで
佇んでいるよ こんな時刻に
学校 どうしたのかな
制服姿で 大丈夫かな
明日までに乾くといいけど
突然 ....
ふたりで街を冷やかしながら歩いていた

幸福というものがあるのなら

そんな時間や音や風のなかにあるようだった

ちいさなものからおおきな景色まで

ふたりに冷やかされるものは無限のようだった

それ ....
あたりまえのように朝があった

朝という名前

朝でひとくくりにしてしまうと

それは陳腐だ

愛とひとくくりにしてしまうと

解釈だらけだ

地方都市の朝にさえ貴女を思う


微熱

腹痛

結婚
 ....
欧州に向かう眼下に

薄くて冷たい鉱物色が広がっていた

女に尋ねると機長に聞いてまいります

しばらくして

シベリアですとのことだった

凍土に冷やされた大気が

そこよりもあたたかな場所を目指す ....
海と空の青がちがうように

ふたりの幸福もちがうでしょう

どちらも青です

どちらも幸福です

それってほんとう?

ふたりの幸福もちがうでしょう

海と空の青がちがうように


パンツ脱ぎなよ

 ....
ちいさな店に強盗が

理不尽にぼくの人生が

粉雪がだれにでも降るような夜

聖なる夜

使徒たちが自覚に柔らかくなる


ぼくは見上げる

花びらがいつまでも降る

それがたとえ刹那であっても

ぼ ....
きょうはなんの日?

誰かにとって

きょうはなんの日?

僕にとっても

きょうはなんの日?


怖くて目をそらせた

ポッケに手を入れた

誰かと見つめている

淋しくて青く見える

悲しくて夜に ....
携帯写真+詩
タイトル 投稿者 Point 日付
小川 葉413/3/1 20:13
耳をつけて目を閉じて吉岡ペペロ513/2/24 23:43
球体の印象[group]るるりら11*13/2/23 18:48
ウチの子ちゃんこ313/2/23 12:50
その夜瑠音213/2/20 18:30
写真を見てひとことvol.39花形新次213/2/17 23:45
看取り(2)吉岡ペペロ1213/2/17 18:00
命ちゃん513/2/17 8:40
誕生。風音313/2/10 19:08
まるになりたかった吉岡ペペロ013/2/9 10:37
謙虚な気持ち313/2/8 22:45
ファーストベアちゃんこ213/2/7 19:29
モーツァルト369吉岡ペペロ513/2/3 17:56
愛の所有313/1/26 22:11
さぬき富士より愛をこめて213/1/26 15:01
しっぽジュリエット3*13/1/25 11:58
病院にて吉岡ペペロ20*13/1/21 15:58
無原罪のお宿り613/1/18 0:55
朝の歌313/1/16 21:49
哀しみののれんわけ113/1/16 21:40
サマータイム413/1/16 21:18
すべての裏切りのうえに413/1/15 0:24
30年まえ313/1/14 13:55
路地裏の娘もっぷ713/1/14 6:16
ひとり吉岡ペペロ113/1/14 0:45
地方都市の朝913/1/14 0:17
シベリアから213/1/13 11:35
青い海313/1/12 10:07
聖なる夜013/1/12 9:50
きょうはなんの日113/1/11 23:05

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