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こどもが
しょくばにやってきた

こんにちはといって
やってきた

このくつのひといますかと
しょくばのひとにきいた

おこさんきてるよと
しょくばのひとがいった

 ....
わたしは男のくせに、何も出来ないのである。これでも妻と息子を食わせているつもりであるのだが、殊、家のことになると別問題である。

先日用事があって、妻が息子を連れて仙台の実家に帰った。 ....
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた

おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに

あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
あるひきみは
ねむらないことにした

さみしくなったら
おいでよ
いつでもきみを
なぐさめてあげるから
と、いって

なぐさめられるりゆうなど
そのときぼくにはなかった ....
ていでんのよる
きみとみていた

あのよぞらを
わすれない

ほしでみたされていく
あのよぞらを

いきのびて
みていたよるを





せいぎのみかたは ....
 
 
都会の暮らしを
母は嫌った
あの時の母の歳に近づくほど
その気持ちが
わかり始めている

わたしは間違っていたのかもしれない
けれどすべては過程なのだ
あるべきところに
 ....
 
 
黄砂の降る甲子園を
選手たちが行進している

選ばれたものだけが
行進している
選ばれなかったものたちは
観客席で選手を見守り
さらに選ばれなかったものたちは

あてもな ....
 
 
立ち食いそば屋で
夕飯を食った

客のほとんどは
お酒を飲んでいて
立てなくなると
ざるそばを食って
次々と去っていった

素数について
話している客がいた

立て ....
 
誰も知らない
丘の上に
時計台があった

誰も知らないから
動いても
止まっても
知らないのに
時計台は
時を刻み続けた

真夜中
僕らが見てる
夢の時を
正確に
 ....
ランナーが痛みを競って
トラックを走ってる
ラスト一周の鐘が鳴り
いよいよ痛みは増していく
最終コーナーで転んだランナーは
痛みといよりむしろ快感に変わった
ゴール前で千分の一秒を争う
 ....
二人が出会ってから
いくつもの電車が通り過ぎた

始発の準備をするあなたが
終電の窓の向こう側に見える

わたしはあなたに
ありがとう
と言った
次の瞬間にはもう
始発に乗っている ....
たらいまわしにされているたらいが
私の家に届いた
底のひび割れから水漏れするので
仕事にありつけないのだと言う
私は気の毒に思いひび割れを修理してやった

翌日たらいの奥さんと息子も届いた ....
朧月さんの小川 葉さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 小川 葉自由詩1213-7-20
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日本- 小川 葉自由詩511-6-24
僕らの失敗- 小川 葉自由詩411-3-30
余震- 小川 葉自由詩1211-3-13
過程- 小川 葉自由詩410-6-17
The_march_in_March- 小川 葉自由詩1*10-4-1
素数- 小川 葉自由詩1110-2-11
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痛覚レセプタ- 小川 葉自由詩1*08-1-22
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