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(1)

あなたにはじめて出逢ったのは
この廃屋が未だ駅舎として機能していた頃のこと
夏草の浸食に怯える赤錆びた鉄路と
剥がれかけた青森ねぶた祭りのポスターが一枚

この駅を訪れるひとと ....
地上が息苦しくなってきたので
えら呼吸に切り替えて川に潜る
存分に泳ぎ回る
懐かしい開放感に浸っていると
おなかが空いてくる
視界に入ってきた獲物に喰らいつく
と同時に上へ上へと引き上げら ....
生まれた時から存在するものは
当たり前にあると感じてしまう
あおあおと茂る緑の大地も
いつまでも続くと思ってしまう

だけど激しい雨が降り
容赦なく花を枯らすだろう
だから忘 ....
蓮の葉ベットの上 雨水が風に合わせコロコロ遊んでる

水玉が転がる やわらかさで 落ちる闇の雫 揺れる花

心情も背景もモノクロで 
理屈ばかり浮かんでる

疲労の蓄積に心も肩も背中も凝 ....
飛びたった時には
もう
崩壊は始まっている



風鈴が揺れる
背の高い向日葵が咲く
そう、夏になったら

命の灯火が少しづつ消えるんだ
外に出た瞬間から、ホラ

崩壊は始ま ....
世界って、かなしいね
無理して笑った女は言った
彼女は最近、死を知ったらしい
雨が止まないね
呟いた言葉は雫に溶けていった

冷たいね、冷たいね
雨って、冷たいね
冷たいね、冷たいね
 ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、

静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
さかなになって
星を見つめる夢を見る
波打つ界面のもっと上に
潜る深海を見る

手をのばすと
満たされない世界を掴む
息苦しい自由と屈折率
さかなのうちゅうに
虹はない

夜 ....
さしすせ空には茜雲
まみむめもうすぐ日が暮れる

あいうえお空にお月さま
やゐゆゑようやく夜になる

たちつて遠くにお星さま
なにぬねのんびりおかあさま

かきくけこちらは変わり無く ....
凪いだ湖面は穹
白色の羊雲に
そうっとつまさきを乗せる
溶け出した肌色
ペティキュアの赤色が
波紋に引きずられるように
湖岸に打ち上げられるのを
静かに見つめながら
わ ....
                080628



明日は大雨ですから
透明なビニール傘ではなくて
しっかりした傘でお出かけ下さい
天気予報が告げる大雨の予測
雨が降るから傘をさす
 ....
その喫茶店には
時計の音がいつも聞こえていた
チクタクという音とは逆に
時代から取り残された様な
ぼやけたオレンジの明かりの店だった

その喫茶店のテーブルには
温泉の記事の切り抜きが
 ....
街路のはてに
遠吠えの声がたつ
土と風
空が放つ夜のにおい
わたしは月に
月がわたしになる
精霊がつかのまに
生をみせて消える
いまだ
途上なのだ。
眠る前心が不安になるのは
無意識に闇を恐れているから
このまま夜に取り残されれば
僕の世界の時間は止まる

今日まで大きな怪我も無く
平穏な日々を繋いでこれたけど
神様は時に ....
キャラメルが食べたい 苺のシロップがけも
それから、たまにはコーヒージェリーもいいな

こう毎日毎日マクロビばかりではたまらないよ
お菓子の中に埋もれて眠りたい

タイトでひらひらのL'E ....
冷たく触りきったあと
あなたの身体には何か遺るだろうか
私が夢見た痕跡は
のこるだろうか
青く澄んだ月の光のように
彼方のくぼみに 廃墟のように


(先に看取られ ....
枯葉

風に抜け落ちたその羽を一枚一枚引き裂いて
枯葉で紡いだその色は一体どんな景色を描くのだろう

知りたいような知ってはいけないような
たまにはそんな背徳的な感慨にふけるのも悪くは無い ....
生きるのをやめてみようかな、と思った
ずいぶん前、絶望の淵で

そんなに大事ではない
ただ少し、休みたかっただけ

それから今まで生きてきた
生きることを選択したわけではなく
死ぬのを ....
人生に空想はたくさんだ
くたくたになるまで働いて
よれよれになるまで歩き続け
家に帰り着けば誰もいない

そんな話はたくさんだ
疲れたとかつらいとか
悲しいだとか寂しいだとか
眠れば朝 ....
光の中を走っていたら

太陽が消え闇の中

暗闇を宛てもなく歩いてみたけれど

いつまでも続く闇の中

女はいつしか闇に慣れ

もっと痛みを、と闇の中を突き進もうとした

突き ....
息を止める
薄く広がりゆく世界
油膜の浮いた
美しい世界

僕は睡魔と闘いながら
クダラナイ言葉を零している
コポコポと鳴る携帯
水没して窒息して

できれば海の近くに住みたかった ....
静脈を流れていった
幾度かの夏がありまして
網膜に棲みついた
((ただそれだけの))海があります

無人の駅舎―――ああ、思い返せば
入り口でした この仕掛け絵本の


 ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
木漏れ日を、流星だと言う
夜空だけのものではないよと
青空に引く、軌跡を追い
それはいつのまにか笑顔に重なる

視線
漏れ出した輝きは燃え尽きる星じゃない
鍵盤を叩いたときにできる段差が ....
緑に溶けよう
空へ還ろう

小さな蟻の亡骸
土に還るまで
あと、何時間?

緑へ溶けよう
空へ還ろう

緑のお洋服を着て
うつ伏せに寝転べば
土の匂いが身体中を駆け ....
揃いの浴衣 鼻緒の赤
ミルクの河に浮かぶ きっと螢

源氏と平家が 仲よく飛び交うなんて
霊的な 絣の紺みたいです

(アトミックボムのランドマーク
鐘楼流し と間違えた外国人の夫婦の涙 ....
姉は鏡を持って出てきた
お母さんは?
と聞くと
買い物に行った
と言った

彼女は看護士をやっていて
だから、医者とは絶対に結婚しないそうだ
まだ、結婚に可能性のある姉が
希望をひと ....
            080625




(ろくろの革を膨らます)

騰貴マネーが
ブリリアントな
ダイアモンドを
投げるのだとさ
どこでと問えば
とろろとろろと
 ....
それって大した問題じゃないけれど
ピアノが弾けない

ほ の音も ろ の音も知らない私は
いいいー と口ずさんでは
猫を踏んでしまった男の歌が
倍速で流れる

頭の中

やっぱりピ ....
同じフロアの同じ間取り
南西向きの小さなワンルーム
好きなひとの去ったベッドに横たわり
ひとりの男の死を想ってみる

駅前のスーパーで買い物を済ませ
近く有料になるとかのレジ袋をぶら下げ
 ....
beebeeさんの自由詩おすすめリスト(5718)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無人駅のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*08-6-29
逃れられない- ここ自由詩508-6-29
- 1486 106自由詩2*08-6-29
rAindrop- 北大路京 ...自由詩19*08-6-29
- 三奈自由詩5*08-6-29
雨ときどき涙- 緋月 衣 ...自由詩7*08-6-29
静けさを測る- rabbitfighte ...自由詩37*08-6-29
波打ちぎわで眠れない夜に- たりぽん ...自由詩708-6-29
夜と五十音- プル式自由詩4*08-6-29
入水回帰- 朝原 凪 ...自由詩6*08-6-29
_雨の日の庭、傘から聞く風景- あおば自由詩16*08-6-28
喫茶店- プル式自由詩4*08-6-28
- Etuj ...自由詩108-6-28
心臓- 1486 106自由詩2*08-6-28
DIET- 西日 茜自由詩8*08-6-28
0714flau_schmiedt- あすくれ ...自由詩5*08-6-28
birthday- 風見鶏自由詩208-6-28
絶望の谷で_絶望の山で- sekka自由詩4*08-6-28
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私はピアノが弾けない- そらの  ...自由詩11*08-6-25
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