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この街を 

この部屋を

この身体を

昏々と

眠らせるのは

夜では無く 

淋しさだ
夜空の下では
月の明かりでさえ
視界を奪う程の
逆光

逆光の中で
浮かびあがる
黒と黒
黒に染まる夜は
怖い
闇にある光は大好きで
暗闇の中に
蛍をばらまいて
自分の夢を数えている

お寺の鐘は
友達に
バイバイを言えという合図
妙に寂しくなる
そんな鐘がなる6時を ....
瞳のおくの
まぶしさ
ぼくもいっしょに
落ちてゆく

はじめての感覚
あたたかくて
ここちいい体温

こんなに涙もろかった
溶かして
浄化する
新しい色がみえるよ
自殺した 友の魂が
あちらこちらで まだ 蠢いている
その


喰ってでも 生きていかねばならぬ
この
修羅


青天が
両手を広げたまま
立ちすくんでいる

どうし ....
粛然として初夏は重なり
カーテンを引く
夏の重さは水面を広げる
わたしたちは口止めをされている
沖の方では服を脱ぐようにして
海の肌が見える
わたしはあなたが好きだっていうことを
莫迦み ....
思い出だけで終わらないために
日々は刻まれて
小さく、はらりと落ちていきそうなものが
私の中で対流している

一番最後の麦藁帽子が
夏の見える丘の、少し西の辺りを
沈んでいった日のことを ....
冷たくして固めた水を氷と呼ばないまま二年が過ぎようとしている無人島で筏を作っては流していた
ある朝砂浜の砂が舞い上がったと思ったら濯がれていてまるでコップの底のようであった砂浜が当然砂浜であり続ける ....
花の名前を覚えた あの日
愛しい人が指差した
ライラック
陰りゆく歩道
いまにも 雨

コンビニの駐車場
一匹の子犬
しきりにしっぽを振りながら
通り過ぎる人を見上げる

その先 ....
かくれんぼうを捜していると
日が暮れ出すばかりか
いつの間にかサラリーマンになっていた
そうして欠勤者の中に彼を見つけた
電話をかけて理由を聞くと
厭きちゃったからという
今度は君が鬼だか ....
無言のまま階段を上がる
放課後。
誰もいない校舎でひっそりと息をしてる僕ら
先生が来るといけないから、と
なるべく音をたてないように
階段を一段一段

手だけを繋いで
まるで心臓がそこ ....
やまびとの散文詩 断片12

わたしたち、やまびとが星々を汚した罪が
償われる日が訪れた。それは二百年の歳月を必要とした。
幾世代にわたる長い期間であった為に、
もはや悲願であった。
青い ....
#01

 心臓が
 とまっちゃうほど
 うれしい
 なんて
 恥ずかしくって
 心臓が
 とまりそうだよ



#02

 いつかはこの魔法が
 解けると思ったら
  ....
望んで、息を止めている
駆け抜けていったのは誰だったのか
その先に生まれない景色を夢見て
地図の見方を覚えていたはずだったのに

信号の変わる瞬間を逃さずに、狙撃する
駅前の海は潮騒を響か ....
額ぶちを
ばさりと
鳥が斜めに横ぎった
びくりと
骨ばった視線の止まる
瞬間

空腹も満腹も
傷口もかさぶたも
窓の光に
照らされる
額ぶちの向こうからの光に

もはやここし ....
通り雨が春の香りを全て洗い流したことを告げた
淡い緑色をしたカーテンを揺らす風が
頬を少しだけ撫でてくれている

そういうふうに風が流れている



男が乗り込んだ電車は
いつもより ....
クレープを たべながら
女の子たちが へらへら
そよかぜに とばされている
男の子たちは ぼろぼろ 
あるきながら こわれている
葉っぱのジョニーは
うそつきジョニー
さよならジョニー
枯れ葉のジョニー

空き地に捨てられた
冷蔵庫にもたれて
ぬるいコーラを飲んでいた
おれたちは明日
銀行強盗にゆくんだって
 ....
打ちひしがれた 女に
睫の 長さに 打たれた
私の 心は 

殺される

死とは 半死の 
境界線はなく
生は 母胎だ
恋など 冒涜だ
打ちひしがれた 女よ
死を 楽しめ
男達 ....
 一面緑の草原に囲まれていた、人気のない路上で私は
太っちょの男と一緒に、真っ白な車のボンネットを
ぐいぐい押している。それを車内から美しい娘が見ている。
心配そうとも申し訳なさそうとも、そして ....
私の祖父は今年で八十半ばになった
少しは名の知れた人物だったが今は違う
痴呆を伴い記憶が錯乱している

{引用=
記憶とは大きな水溜りであり
{ルビ情報=いきること}は雨の様に降り続く中を ....
緑色に発火した昼が
わたしたちのまだ柔らかな背を滑り落ちたら
全ての事情が濃紺になる川原にて
音が消えてゆく水音の肌寒さでわたしたち
ちょっと強張って、けれどそのこ ....
雨の日には、少しの香水を纏うのが好い

薫り立つその体温を残しておいで

鼻をくんくんさせて、君を捜しに行くよ 
いつも通る公園の入り口に
いるホームレスのおばちゃんがいなくなっていた
でも
そこにあるマグノリアの木に
真っ白い 大きな花が咲いていた
おばちゃんがその大きな白い花の中から
にこにこ手を ....
右に花束左に手錠
世界が100人の俺だったら
消費税なんて必要無いのに

右に花束左に手錠

蝸牛の歯の様で噛み砕いて押し込む肉片
私は月夜の晩に夢精する
風呂場に沈む幾重もの越中褌
 ....
初夏坂を上りきると
左利きになっている
左利きになれば
スローカーブは美しい

スローカーブは街に流れてゆく
絵のような人々の側で
スローカーブは速度を止める
初夏坂を見上げる

 ....
さようなら
さようなら
もう全てが昨日見た夢

さようなら
さようなら
もう私を思い出さないで
痛みがない生など無いように
痛みがない死などないのだから

見慣れた景色
振り返る ....
いつだって夏は長かった
測量を終えたばかりのヘルメット姿が
今年もだ、とかそんなことを言っていた
確認したがるのは何故だろう
何日と、何時間何分何秒
それを知ったところで
今日も君は
左 ....
あくせくしてると
虹が出る

ものを思うと
消えてゆく
ブナ林を歩いていた
二人で 
おれは少し茸や山菜をさがしながら
おまえはきれいな花や苔に触れながら
ブナ林を歩いていた


木漏れ日が、いいな。
そうおれが言うと
おまえは、そこここ ....
THANDER BIRDさんの自由詩おすすめリスト(577)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠り- 松本 涼自由詩406-6-11
見えない- 小太郎自由詩106-6-11
少年コーラ- ゆうさく自由詩5*06-6-11
瞼の裏には- 蓮見自由詩206-6-11
生きてから_死ね- 第2の地 ...自由詩906-6-11
カーテンを引く- tonpekep自由詩11*06-6-11
曳航- 霜天自由詩1306-6-11
島の自由のひとりのわたしの誰?- 黒川排除 ...自由詩106-6-10
雨だれ- ku-mi自由詩13*06-6-10
鬼ごっこ- tonpekep自由詩9*06-6-9
横になる、夏。- 夕凪ここ ...自由詩11*06-6-9
やまびとの散文詩(四)- 前田ふむ ...自由詩9*06-6-9
フラグメンツ(リプライズ)_#01〜10- 大覚アキ ...自由詩10*06-6-9
ハロン- 霜天自由詩906-6-9
部屋にて- シホ自由詩4*06-6-9
無題- .自由詩206-6-8
そろもん(街角の話)- みつべえ自由詩706-6-7
葉っぱのジョニー- しゃしゃ ...自由詩506-6-7
朝だ_老女よ- 奥津 強自由詩206-6-7
初夏の救出劇- プテラノ ...自由詩3*06-6-7
「記憶の水溜りと祖父の手紙」_海月と雨宮一縷- 海月自由詩4*06-6-7
水性感情- A道化自由詩906-6-7
6/6- エラ自由詩106-6-7
一緒になっちまう- 水在らあ ...自由詩18*06-6-7
薔薇手錠- 虹村 凌自由詩2+*06-6-6
初夏坂- tonpekep自由詩9*06-6-6
死ぬと言う事- 自由詩206-6-6
長期休夏- 霜天自由詩506-6-6
点描- 吉岡孝次自由詩206-6-5
KUKUA(くくあ)- 水在らあ ...自由詩13*06-6-5

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