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今年もまた 原っぱに
レンゲ草が一面に咲きましたよ

レンゲ草は
その真っ白なすべらかな姿を
揺らしています

中華料理店のトラックが
止まりました
レンゲ草をごっそりとっていきまし ....
軽快な彼女だ
これがまた肉体は
なかなか形式的だった
彼女の重い頭を
両手に抱え
彼はその息吹さえ感じなかった

若い絵筆は
束縛を解こうと
青石の上で跳ね回っている

笛の音は ....
   {ルビ異花=ことはな}の{ルビ雲夜=くもよ}にしんわりんと咲き


翼よ
きみはなぜ
はたたくのか
熱く青くはためくからだ
その空間を根幹となし
風の性霊を動力とするためか
花 ....
いのちなんてもんを
語るのは
牧師だけでいいさ、と

彼は語る。

だが
彼は牧師ではない。

植物は土から生えて

僕らは膣から生える。
厳密には違うけれどね。

僕らは ....
死が芽生える時刻は
まよなかだけではない
少年の空想の内でも

子を産むこともまだ知らない
子宮の中に 細胞
は もう芽ぶいていた
医者が論文を書いている間に、
家族が茶漬けを食ってい ....
勝ち目の無い夜を手に
牛乳ばかり飲んでいたら
壊れていくお腹の夢を見て
コーヒーと蜂蜜を加え
一本の旗を立てる


そんな朝を
僕たちは
飛び込むと
その先には砂漠が広がっていた
課長がいて
砂粒をひとつひとつ数えていた
課長
声をかけてみた
砂漠では名前で呼んでください
と言われたけれど
課長は課長だったので
知 ....
「打ち解ける」とよく云うが
溶けた氷は何処へ行くのだろう?

隔てが解けたら
緊張感は何処へ行くのだろう?

もしもう一度
それらが欲しくなったら?


掬えるものは
持っている ....
夜に、時々の夜に
震えるほどに凍えてしまう私なので
留まるために何度か
君を殺したことがある
深い深い、寝息
子守唄はいつもどこから来て
どこへ行くのだろう

私たちは何が怖くて
寄 ....
一. 

潮風が
子らの顔を
歓迎す

優しい匂いは
どこか懐かしく
私の心を
浮き立たす

楽しい思い出は
何年たっても
色あせぬ

わたしも
むかし
子供だった
 ....
ひいじいさんあんたは確かにくたばった
あんたが何歳でなにが原因でどんなふうに死んだかなんて
おれは知らないし興味もないし知りたくもないけど
あんたの生きてたころの話しがこめつぶみたいに
じいさ ....
投げ網のようなものを
過敏に かわしている
どこへも組織されないから
居場所をもたぬ そういう
たましいの 種類である 
うつくしいものが見たい。

見せてください。わたしに。

身に余るしあわせ。

取りこぼす歌。

たくさんの世界を見せてください。

ただ、うつくしいものが見たい。

なにかう ....
僕らもいつか禿げて来る

禿げてくるから光るんだ

僕らはいつか禿げて来る

だからこんなに悲しいんだ

毛の艶を太陽に 掲げてみれば

見事にパサパサ 僕のキューティクル

 ....
酩酊した 太陽の 落ちるべき 場所
女の 渦中へ
やせ細った 女の あばら骨の 中で
酒瓶が 転がり落ちては
女は 旗を 掲げる
世界は 女の 腕の中にあり
女は 台風と なる
世界は  ....
右手と左手は私を庇った 老人が時代のブームに乗っかって 変な名前の喫茶店を開いた
老人は寂しかった 妻に先立たれ 一人ぼっち
喫茶店には人が集まる 活気に満ち溢れる店内
そのざわめきが 老人の心を癒し 笑顔を取り戻す要 ....
もろもろの ゆめの
尾をひいて ひろがる
きずぐちを 
つぶさに なめながら
たち去って ゆく 
引越をした日は、
青空だった。
近所の空き地の、
壁に、ボールをぶつけ、
グローブで受けとる。
ひとりで遊ぶわたしに、
アキラとリョウが、
笑みを浮かべ、声をかけてきた。

初登校の ....
N・Kに





魚がいる
魚についばまれている
ちいさな
魚たちに

僕は部屋 ....
暑い日だった


目覚めのベッドは僕のにおいで湿ってた


喉がカラカラだった

コップの水をかるく舐めたら

少し、ぬるい



鏡に映るはだかのおとこ


汗 ....
#41

 青い瞳からは
 青い涙が
 こぼれるものだと
 思っていました

 

#42

 オリジナルという名のコピー
 コピーとしてのオリジナル
 オリジナルなコピー
 ....
温かい光の中を
二列に並んだ子供たちが
手をつないで歩いていた
先頭の先生は
ときどき振り向いて
おしゃべりしている子や
ちゃんと歩かない子を注意する
注意された子供は
一番う ....
何か採れたか

という声に振り向くと

土手の上にいたのは

夕焼け色の親父であった
苔が吐きだす一千年の時
崩れてゆく胞子嚢が
クラッシックなビールの泡を
吹いて
ぼくの肺を満たしていく
遠い
ひかり
さえぎる
巨人た


あなたが得た
この深刻な自由
じ ....
夏休みになると自転車で旅に出る男の子たちがうらやましかった。
大きな国道沿いの集合住宅から、蝉のぬけがらを轢いて、
日差しに溶けないように黒くなる細っこい脚の駆け出す
立ちこぎの夏を横目に ....
拾ってきた
捨て猫


目を放した隙にじぐそうぱずるを完成してしまいそうになっている
いやしかしどちらかといえば
最後のいっぺんを今まさにはめ込もうとしている
いやしかしどちらかといえ ....
カタカナの文字をでたらめに選んで
並べてみる
見たこともない言葉ができあがる
けれどたいていは
どこか遠い国の言葉を探せば
なにがしかの意味が見つかるだろうし
ネットで検索すれ ....
頂点だ
頂に ある 女達が
私を 突き落とす
頂点へ 這い上がる
暗き 谷間の
野犬に 食われ
肥満の 女達は
渦巻きの中での
栄光
味わうのは きわめて 極端な

そうだ
 ....
あるスピードをもって
街の夜明けをめぐっていると
辻つじを曲がるたび
まあるい月が現れては消え
消えては現れるのだ。
四角い建物の影に、
あるいは影から。
黒い樹樹のあいだに、
あるい ....
THANDER BIRDさんの自由詩おすすめリスト(577)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
レンゲ草- ふるる自由詩11*06-7-18
羚羊- 鏡文字自由詩3*06-7-18
雲路- こしごえ自由詩17*06-7-18
つちつ- 仲本いす ...自由詩206-7-17
鳥とともに- nt自由詩5*06-7-17
『_夢_色_透_明_』- あとら自由詩3*06-7-16
決裁- たもつ自由詩806-7-16
屁理屈- 宙空 心自由詩1*06-7-16
君の河が海に混ざる、その前に- 霜天自由詩606-7-16
三つの海の詩- さくらほ自由詩15*06-7-15
ひいじいさん- 土田自由詩506-7-15
そろもん(レッテルの話)- みつべえ自由詩506-7-14
桃の匂い- ミゼット自由詩4*06-7-14
ケトルマン〜毛の裏を太陽に〜- 仲本いす ...自由詩506-7-14
渦中- 奥津 強自由詩2*06-7-14
泣きまね- ki自由詩4*06-7-14
喫茶店プラネタリウム- 狩心自由詩3*06-7-13
そろもん(彗星の話)- みつべえ自由詩306-7-13
転校生- 光冨郁也自由詩1606-7-13
AUSENCIA- 水在らあ ...自由詩23*06-7-13
暑い日だった- 千波 一 ...自由詩13*06-7-13
フラグメンツ(リプライズ)_#41〜50- 大覚アキ ...自由詩1006-7-13
春の遠足- たもつ自由詩806-7-13
*瓶ビイル- 知風自由詩306-7-12
水茄子- iloha自由詩8+*06-7-12
国道- 河野宏子自由詩15+06-7-12
わんぴーす- かぜきり自由詩2*06-7-12
瓶を割る方法- アンテ自由詩606-7-12
頂点(我が子へ)- 奥津 強自由詩1*06-7-11
- シホ自由詩206-7-11

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