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在ることさえも忘れられた本
うたのように閉じてはひらき
曇のかたちの息をまわし
変わりつづける風と花房
捉えきれない色に微笑む


手はあたたかく
目は寒く
光の流れに疎 ....
この感じ
血が降りてくる
この感じ
嫌な熱さと
嫌じゃない熱さが
混じり合い
わたしの考えを
奪う
そして
血の塊と一緒に
流してゆく
どぷ
どぷ
どぷ
この調子で
その ....
弟が居間で音読をしている
小学五年生
勉強もそろそろ難しくなってきた
何度も何度もつまづきながら
大きい声で読んでいる

教科書には
四匹の生き物がいた
にわとりコケッコッコー
犬ワ ....
日曜日の
スーパーマーケット
おれは鼻歌で
きみの国の歌

ねえ
この国には
アルプス乙女って
りんごがあるよ

宇宙食にも味があるんだぜ
きっと味が大切なんだ、
宇宙で
気 ....
詳細は

きみの感じやすさ

詳細は

君の声

オクターブ上でキャンキャン言って遊ぼうよ

夜中にいっぱい歌って

隣人を全員追い出しちゃおう
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
なまぬるく
なまめかしい
春の夜風の底 へ
わたしは
指を溜める

纏わりつくのは
すこしはなれたところでざわめく
緑と水の匂い
だろうか

やがて下弦の月がのぼって
ちいさな ....
 
 
 

心臓は
夜の快音には
同化せずに
二回、呼吸停止
一回、微笑


フルボリュームの
オーディオ。
音浴しても
注がれずに
ちりちりと星がくだける
冷音域
 ....
彼女が病院に運ばれたのは
もちろん、1度や2度ではなかった。

家族からの虐待や、いじめや、不和
あまりに多くの出来事が
幼かった彼女の神経細胞を傷つけ、
その後の日常生活を困難なものとし ....
たえず流れゆく虚飾で彩られた十字路たちの、
過去の足音が、夜明けのしじまを、
気まずそうに囁いている。
燃え上がる水仙の咲き誇る彼岸は、
すでに、水底の夢の中に葬ってある。
落下する時を ....
苦労は買ってでもしろ
そんなことを
偉そうに平気で言う
お前は
一生苦労してればいい
胸の痛みが 海のふかい場所に
沈んでいる
目のない魚が こらえきれない
痛みの上を
ヒラヒラと 泳ぎ回っている


痛みの底には
もうひとつの
痛みが
かならずみつかるはず

 ....
綺麗ね、とならんで毎日歩いた
これが、あの子の世界

キレーネがゆれて
キレーネがキレーネの蜜を吸い
キレーネに囲まれた
キレーネを歩き
キレーネを眺めると
キレーネがのぼり
キレー ....
開店時刻の前
Cafeのマスターは
カウンターでワイングラスを拭きながら
時々壁に掛けられた一枚の水彩画を見ては
遠い昔の旅の風景を歩く 


 *


セーヌ川は静かに流れている ....
いつも疲れて帰ってくるあなた
ご飯を食べて
お風呂に入って
ベッドに休まる頃には
ぐったりと死んだように眠るあなた
家に一日中居た私には
まだ眠りにつくのは早い
でもあなたを起こさぬよう ....
噴水が作り出す虹を
半開きの口で眺めながら
大人たちは
頬を伝う涙を
不器用に指先で拭う

地面に残る無数の弾痕
それを
無数の直線で結びながら
星座の形を踏んでゆく
子どもたち
 ....
四つの脚をたて
温度の低い床に
椅子が停泊している
いつまでも出航しないのは
その方法を忘れてしまったから
ではなく
航行すべき海が
椅子の内に広がっているからだ
水が溢れ出さ ....
重い空気の層を
深く静かに潜っていく
透明なダイバー
海草のように
太陽の光を反射して
揺れるブラインド

妻が突然
勢いよく窓を開けると
マシンガンのように
降り注ぐ光の粒
撃 ....
「おれ死ぬね」ねで終わる死にはなんとなく潔さがかんじられずただのお休みメールだとおもい絵文字をかえすと
泣きながら電話がかかってきた


「死ぬな」といわれ目が覚める
全くそういう気分じゃな ....
蝶のように舞うのか蜂のように刺すのか
黒板消しを片手に、
アルファベットの「b」を脅す少女。
ハンディカムの
デジカメの
そして携帯の画面の中で

君は微笑みながらも
なんだか窮屈そうだ

僕は君の眼を見てるつもりで
君にはレンズを見せていた

写った君の数だけ
みつめ合 ....
遠くへ行ってはいけませんか?

「あ〜!こんないい天気の時は遠くに行ってしまいたいなあ。」

そんな時は頭の中の曖昧MAPで
時には南国のプライベートビーチに椰子の実が
流れ着く場所を想像 ....
たいようが燃えつきるのなら

この胸のいたみは眠れる氷河

熱を知らずに乞う 声



甘美な痛みにおぼれるこの手を

どうかあなたがたぐり寄せて

従順になるよ

その先 ....
あなたのその姿は歳月を経ても色褪せることのない
美しき蒼の薔薇(そうび)
それが幻であると誰がいえようか
こうして目の前に咲いているのだから
麗しい人よ、許して欲しい
この愚かな男 ....
この世界から酸素が消えて
川と水のない地球に
酸素ボンベが取り付けられ
全てが生かされ
全てが許された
そんな末日にも
この部屋の音楽は流れ続けるんだと思う
さらに過呼吸がちな私に
あ ....
灰色の聳え立つそれが黒に沈む

飲み込まれてゆく感情

溶け出してゆく夢想


終わりの始まりに手を触れて
 したり顔で肯く


足元を転がりゆく塵に成り果てた新聞紙の
見出し ....
あなたに感じないもの
それはリアル
あなたが

人形みたいに硬くするから
それは
慎むことだとわかってしまう

入り組んだ住宅の細い路地を
あてもなく曲がって
ここがどこだかわから ....
深夜の浜辺で
青白い顔をした青年は 
{ルビ焚=た}き火の前で{ルビ膝=ひざ}を抱えている 

肩を並べていた親しい友は 
すでに家路に着いた 

胸の内に引き裂かれた恋心 
誰の手に ....
何度飛んで 実りを散らす
爪の赤さは 下の温さは
みんなみんな
その日の為のもの

皮を剥がれてしまえば
身体は本当に白い

その歯でもって傷つけよ
噛め、証が欲しい

種は芽吹 ....
不忍池で坊主頭の老女が
毎朝かかさず平泳ぎをしている

白い八重歯に赤い糸を結びつけ
ゴーグルも付けずに潜水をする姿は
上野界隈では知る人ぞ知る隠れた名物で

池が見渡せる鰻屋の女将に聞 ....
THANDER BIRDさんの自由詩おすすめリスト(577)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午後のめぐり- 木立 悟自由詩306-4-20
この感じ- チアーヌ自由詩506-4-20
にわとりは鳴く、それも、こう鳴くという- まきび自由詩5+*06-4-20
アルプス乙女- k o u j i * ...自由詩6*06-4-19
詳細- 馬野ミキ自由詩406-4-19
そろもん(常夜灯の話)- みつべえ自由詩1106-4-19
余_黒- 塔野夏子自由詩13*06-4-19
ONYOKU- jei自由詩106-4-19
Life_goes_on.....- うめバア自由詩206-4-19
いのちの情景- 前田ふむ ...自由詩14*06-4-19
変心- FUBAR自由詩5*06-4-19
痛みが痛みを捜す- 阿麻自由詩16*06-4-19
ただひとつの言葉- 長谷伸太自由詩306-4-18
セーヌ川の畔で_- 服部 剛自由詩12*06-4-18
呼吸と心臓- 美味自由詩4*06-4-18
行く春や- 大覚アキ ...自由詩306-4-18
その、平穏- たもつ自由詩2306-4-18
image_dive_#1- 大覚アキ ...自由詩306-4-18
_あたししあわせだったとつぶやきながら愛するひとの腕の中で- モリマサ ...自由詩12*06-4-18
Re:- プテラノ ...自由詩4*06-4-18
シャッターチャンス- loveondesk自由詩506-4-18
こっそり、ここだけの話。- mac自由詩2*06-4-18
邪恋- なるせ自由詩106-4-17
【Sonnet】蒼い薔薇のソネット- AKINONA自由詩306-4-17
room- a.u.i.自由詩406-4-17
口笛でブルース- 紫音自由詩3*06-4-17
リアル- umineko自由詩5*06-4-16
幻の太陽_- 服部 剛自由詩15*06-4-16
- ミゼット自由詩1*06-4-16
早朝の朱鷺- よーかん自由詩3*06-4-16

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