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揚げもんが好きなやつは
セミのぬけがらを見て違う意味で高揚しているのだろうか。



セミのぬけがらだけで8時間討論する会に足を踏み入れてみたい。



セミのぬけがらを凝視するエス ....
日当払うからスケッチさせて
と言いたくなる女に出会った
夜なべわらじ編みしながら女を想うとき
浮かんでくるのはパステル・クレヨン・石膏・CG
いろんな手段で空間から切り取られた
彼女の姿 ....
水色は

涼しい色

眠りから覚める瞬間に

見える色

ガラスに頬を寄せた時に

感じる色

貝に耳をあてて

波の音を聴く

君の姿を見た時に

皮膚の下を流れ ....
とべない君の
飛び箱になりたい
夏のあいだの
君の上履きになりたい

君のすくうプリンの
一口目になりたい
君のぬるリップクリームの
真ん中らへんになりたい

君のさくらんぼの種に ....
鬼の葬列とは、
かくも美しいものか。


日の沈む、
餓えた幻野。
果てへと続く、
燐光の列。

櫻草の上、
風に撫ぜられ、
虚ろ漂うは、
鬼の魂 ....
生暖かい夜の隙間に
逃げるように滑りこんで
私は膝を抱えて
じっと息を潜める

爪先のあたりから
半透明の白い繭が
私の躯をゆっくりと
覆っていくさまを思い描く
膝の裏とか
指の間 ....
蒼く枯れるまで傍にいて下さい

たなびく煙に ほそめるひとみは
可憐な強さを{ルビ匿=かくま}って
夜風に つめは うるおいながら
{ルビ狡猾=こうかつ}な よわさに長けてゆきます

そ ....
 絶え間無く続く自然の息吹
 都会の欲望と興奮、喧騒
 蜘蛛の巣のように張り巡らされた
 刺激の果てに人の心は錆びついていく
 道端に咲く花
 いじらしくも可憐な花は
 不満を漏らすこ ....
ぼくは、
よいこなので、
うんこです。

とってもよいこなので、
とってもうんこです。
うんでくれたかあさんも、
そういってぼくを、
たびにながしました ....
虚空を望むと広がる視野
ぎりぎりと絞られているのが嘘のように
《いま》から《いま》へと動いている

かなしみの海原が轟いている
黄昏のしじまの中で
わたしは世界を見ているのだ

浮標は ....
それはそれは奇遇だった
女は白いシャツを着て
新しい職場で熱心に働いていた
髪は赤く、短くなって
かつて応分に満ち満ちていた肉は
適度に削げ落ち
艶のない頬で笑うその女は
相変わらずの長 ....
押入れの中で目覚めると
いつものように優しくなってる
手も足もおもいっきり伸ばして
指先の細かい部品までもが
思いやりに溢れている
感謝の言葉は誰に対しても
正確に発することができ ....
四角い窓から見える蒼穹がどこまで続いているのだろう
そんな事にいろいろ思いを巡らせては外の世界に憧れを抱くんだ
僕はキミみたいに自由にはなれないから
空想で創り上げた硝子の街を歩く事しか出来ない ....
影が私だ


私はようやく
私になれる

薄曇りの中で
私は埋没する
私はへらへらと笑っている
気づかれないように


私はくっきりとあらわれる
私が背伸びする 

 ....
つめのなかに兄さんがいて
たいていは僕は水分がなくて
笑った。

西へ向かうサボテンよ、散れ。
インディゴの似合う女がもうすぐ
市民になるんだ。

兄さんは木曜でも
まあ、レインボウ ....
虫は
しゃくとり虫は
進もうとする頭部と
残されてしまう尾部とを
しっかりと引き連れて進んでいく

木の生長よりも早く
葉脈の先にたどり着いたあとに
なお宙空に伸びようとしたが
 ....
私は白い風の一切れの布
陽に織られた交差のひとつ
あるいは帆として光りの波を漕ぐ
私は白い風の一切れの布
織り込まれた出会いの中に
これからゆく海の広さを知らない
だが私
人に羽織られ
 ....
地獄とは
何も死なねば行けぬ所とは限らない

今日もまた
隣り近所の
ありふれた四畳半の部屋が
救ひの無い無間地獄となる

 食事を与へず衰弱死・・・
 体中に煙草の火を押し付けた跡 ....
水面にゆがむ月よ
滑らかならぬ蒼白い顔は
私を待っていたのでしょうか
それとも見送ってくれるのでしょうか

足を止めると
あなたはきらりと
涙を放ったように見えましたが
驕りだったよう ....
メモを片手に料理上手
冷蔵庫の残りもの
なんでもかんでも炒めよう

卵にレタスに牛肉
小エビにきくらげしいたけ
長ネギかまぼこにんじん

ついでに日頃の鬱憤も
炒めて炒めてご機嫌 ....
三日月を食べた夜は
騒騒と 潮騒が耳鳴りのようで
蹲る僕を灰色の目が見ていた

薄暗い闇の中で浅い海を畏れていた

三日月を呑み込んだまま
灯台の灯りを見続けていたけど
胃の中で、光が ....
乱暴に抱きしめたら
壊れるかもしれない

だけど、
それでも優しくなんかしないのは
きみの目に映る
ぼくの顔が
あまりに醜いからだ

なにも悪くないきみなのに
ぼくは憎たらしい ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
 神秘主義者の武器商人だった 私の指示のもとに、
アンデスの胃袋と呼ばれていた洞窟の中から
ミサイルが運び出される。ミケランジェロが愛してやまなかった
ミサイルのオブジェの 図面を手にしていたの ....
【その1】

 基本は10として
 8 でよい場合
 5 で足りる場合
 いやいや
 0.1に砕く必要もあったりするが
 0.001だともはや諦めたがよさそう
 さらに
 ....
内因性の空虚
の反動としての
輪郭の硬質化 尖鋭化

そのようにして護られた空虚
へ美しく複雑な事象たちがもたらす反響にのみ
研ぎ澄まされる耳
響きの極まる場所を探して浮遊す ....
血まみれでスキップする
お母さんを真似して
とりあえず血まみれになる
その子ども

血まみれの足跡で
コンクリートの上に
楕円を描く
血まみれのお母さん

一定の速度で
キープ
 ....
せんぷうきって

千回
言ってみて

せんぷうき
せんぷうき
せんぷうき
せんぷうき
せんぷうきって

千回いってみて

繰り返し

せんぷうき
せんぷうき
せんぷう ....
夏の
体の
着衣のまわりくどさを
一枚、一枚、可愛がるように
指でしか剥ぎ取れぬ熱を
一枚ずつ剥ぎ取ってきました


あ、
そういえば、
非常階 ....
(でっかいのが、死んだ。)

風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
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