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その
メロディラインに
沿って
冷え冷えと
目覚めていく

忘れてしまった
過去のことは
ただたましいだけ
降りしきる
雨に濡れ
あつく
波打って

渦巻く声の嵐
硬質に ....
夜のとばりをバリバリとかじり
新しい鳥が生まれる
生まれながらにして重要
で不確かな自由を継承
ピカピカの街の看板に降り立つ
翼で指図する
お前はあっちでお前はあそこ
立っていればそのう ....
二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。
 ....
旧い友だちが訪ねてきた気がして
俺はうっかり夜の扉に手をかけた
友だちは俺を素通りして
何食わぬ顔をしてこう言った
やあ、初めまして気分はどうだい?
お前のおかげで、最悪さ
夜に意味を求め ....
めくるめく不在、滲む涙
雨は計り知れない高みから降り
沈黙のうち叫んでいる
外へ外へ

踊る陽の光に歓喜して
揺れて、揺れ動いて
弾けてゆく、
属する場所を探し
踊る陽の光に彷徨う
 ....
ウクライナってさ
すげえイケメンの大統領が
ダイオキシンかなんか飲まされて
別人みたいになっちゃった国だよな
確か
ロシアが暗殺しようとしたって
話だったっけ?
「ねえプーチン、こっち向 ....
市から二度目の特別定額給付金の申し込み通知書が届いた

ちゃんと自分の銀行の口座番号が記入されていた

やっと着いたかと思い、ほっと一息ついた

これでなんとか溜まっている一月分の赤字をう ....
スマホの小さな画面を
指で開く 
今日もSNSの文字は、告げる
「〇〇さんの誕生日です」

まぶたを閉じる
――今・世界の何処かで
東京都内の病院からは、赤子の産声が聴こえ
カルカッタ ....
{引用=水辺の仮庵}
月は閉じ
口琴の瞑る仕草に川の声
白むように羽ばたく肌の{ルビ音=ね}の
ふくらみこぼれる光は隠れ
ふれて乱れたこころの火の香
探る手をとり結んだ息に
ふりつむ{ル ....
空が青い
空気は冷たいけれど
雲が見当たらない
軒下に張り巡らされた蜘蛛の巣が廃れて
時間の経過どころか
時代さえ感じる

思い知らされる
ときは過ぎゆくことを
風が吹いても
景色 ....
  

 かたり。音がするから置き場を探して、そこじゃない、そこじゃない、と帰る場所が消えてゆく。昨日までいた場所に、君がいないのならば、もう。


 雨降り。夜の八百屋、メロンとむきだしの ....
君の可愛い顔が微笑んで
青空が密やかに開けていくと
もう隣のお爺さんはくたばって
透き通る清風を浴びている

いつ果てるとも知れない
この肉身を背負いつつ
若き魂に祈っている

生活 ....
霧のなかで死を捕える

異郷に目覚めて
寒風吹きすさぶ
荒れた大地に身を竦め
無に帰るのか
永遠へ還るのか
遠い地平に灯はともり
君の帰還を待っている

)もうどうしようもなくなっ ....
冷たく未熟な言葉でなら 孤独は演算できる


あまりにあなたという人が数の埒外からはじまり 繰り返す落陽が朝焼けを見つけに来るために ( わたし )から始まる文法は両生類の戦争を回避しえない ) ....
五冠を手にしても

いまだ
森林限界の手前とは

一冠も持たない棋士は

さしずめ
冨士のすそ野にひろがる
樹海をさまよう人か

森林限界とは5合目付近

即ち
八冠すべて ....
  くろい函に
  颱風がつまっている
  ガラス製の 記憶より小さな、
  そのよるがふるえるのをわかると
  これは宝ものなのかもしれないとおもう
  血液の、くろい川の
   ....
  捜すこと
  幻視すること
  かんがえることが
  小虫の群れになり壁を走る
  たんに叫びだった声に甦れよ、
  すべてのおちぶれた動詞たちよ
  学生寮のそばに
  ワゴンRが停めてあって
  夜 街灯のしたで光っている
  そう 言う
  架空の口蓋や歯茎などで

  蕎麦を手繰りながら
  昔おそわった担任の口癖を ....
あなたのかわいい
おくれがちな相槌
寒すぎて ちょっと笑ったよね
愛してたけど
愛じゃなくてもべつによかった

隣りあう洗濯物
使いふるされた工具
石ころ
乾いたスポンジ
 ....
霧が晴れて
青空が広がる
奇跡のように
(優しい石鹸の匂い
ほんのり漂い)
駆け回る
子供たちの笑顔が弾け
木漏れ日のなかで踊る

原色の広がりが渦を巻き

還っていく 
僕た ....
単発の鉄風で
装填された朝
君は
この世に残された
たった一つの貴重な卵を
お割りに、なられる

ベーコンエッグの
湯気の立ちのぼる向こう側
肥満児の群れが
対空ロケットランチャー ....
思い出は
こころを流れる
逝川です
人は生きる
思い出と共に




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。

※【逝川(セイセン)】とは、
 ....
星新一のスマートさよりも
「最後の喫煙者」になろうと
真剣に思っていた程
筒井康隆に傾倒し全集を読み
ドタバタが好きだった

だったはずが

老眼が酷くなるのと同じく
10とか12p ....
人生の目的を見失った私は

こころの闇に耳を澄ます

すると
「ほほ笑み合うために生きる」という一つの答が、闇の奥で仄かに
光り出す
宇宙の魂は
私の魂という命とつながっている

 ....
ぼくはちっちゃくて
やせっぽちで
ひとりふるえているよ

それは
青白い蝋燭の炎
風に吹かれ
常に揺らいでいる
その様を晒し
澄んだ歌声を響かせる

荒野に、この荒野に

ぼ ....
今きみのいる
ちっぽけな世界なんかに
固執する必要はないんだよ
さあ、一歩踏み出してごらん
きっともっと素晴らしい世界が
広がっているから

そんなキレイごとは
カーリングの女子選手に ....
二〇一九年六月一日 「揚子江」


 40代初頭までよく行ってた大阪の梅田の発展場に、北欧館というゲイ・サウナがあった。いまでもあるらしいけれど、北欧館に行くときには、北欧館の近くの揚子江という ....
○「今日も独り言」
年を取ると
独り言が増える
だれも聞いてくれないから
だれも聞いてくれないからといって
一日黙っているのは寂しさつのる

○「オリンピック」
「メダル、メダル」と
 ....
『風人に捧ぐ』
ふと口ずさむ歌に思い出した君は遠い過去
口癖のように語った夢は歳に不似合い笑いの的
耳をふさいで眼をつぶり がむしゃらに生きて
そして

学生時代の幼馴染と語る思い出はいつ ....
風に吹かれて
混沌とした現実に曝され
絶えずもう絶えず
風に吹かれて
唸ってリアルは唸って
この混沌に殺されていくよう

)君は月明かりのなか永遠を探している
)あの光に満ちた永遠を
 ....
マークアーモンドさんの自由詩おすすめリスト(663)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そのメロディラインに沿って- ひだかた ...自由詩822-2-21
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Lithium- ちぇりこ ...自由詩10*22-2-20
高みのうた- ひだかた ...自由詩522-2-19
ウクライナは本当は明るいな?- 花形新次自由詩122-2-19
岸田さんありがとう- ジム・プ ...自由詩3*22-2-19
祝辞- 服部 剛自由詩422-2-19
ノクターン- ただのみ ...自由詩4*22-2-19
それはとても不確かな- 坂本瞳子自由詩3*22-2-18
魚の頭_2- AB(な ...自由詩9*22-2-18
清風- ひだかた ...自由詩522-2-17
Light_Of_Home_- ひだかた ...自由詩722-2-16
パイプライン- 末下りょ ...自由詩4*22-2-16
森林限界の手前- st自由詩422-2-16
颱風- 草野春心自由詩822-2-15
虫、動詞たち- 草野春心自由詩522-2-15
言う- 草野春心自由詩322-2-15
洗濯物- はるな自由詩1122-2-15
みつめている- ひだかた ...自由詩722-2-15
ミサイル日和- ちぇりこ ...自由詩822-2-15
※五行歌_「逝川」- こしごえ自由詩7*22-2-15
憧れの誤読の人生- 板谷みき ...自由詩2*22-2-15
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KID_A- ひだかた ...自由詩8*22-2-14
一歩踏み出してみよう!- 花形新次自由詩122-2-14
詩の日めくり_二〇一九年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-2-14
独り言2.14- ホカチャ ...自由詩4*22-2-14
二十二歳に書いた歌詞- 板谷みき ...自由詩1*22-2-13
風に吹かれて- ひだかた ...自由詩622-2-13

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