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朝よ
朝露よ
異国の万華鏡よ
熟しきった永遠よ
露は葉を忘れ気化せよ
昼は夜は六月に無窮
を土中で悟れ
なみだは泉川を遡り
辿り着いた源泉
に致死量のヒ素を
さて枯れたふるさと
 ....
{引用=あなたのやさしさは
七日後の月の白い夜に
粉雪のように降ってくる}

あなたはいかがですか
東京の部屋は大丈夫です
あなたへの先日の暴言
はずかしく 項垂れるばかりです

明 ....
東の 海辺の桟橋からは見えない 孤島の白い砂浜
そこに蹲って少しだけ 泣いてみたことがある
二月の 私がまだ 一人のあたしだった頃
夢みるように

泣いてみたことがあるよ
という実話を念入 ....
{引用=なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから

なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから

なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから

な ....
そとのあかるさは
風のように部屋を訪れる
異国の布の隙間からのエトランゼ
誘うように歌いながら

もう春のワルツでなく
初夏、その一歩だけ手前の
ひと時だけの静けさへの{ルビ招待状=いざ ....
自由を持たないおまえを踏みつけて
人は好き勝手に泣き笑い嘆く
おまえの心は如何許りか
見上げるばかりでさ たとえば
人はおまえを道と呼ぶ
やい 石っころ
足元の砕け痩せこけたおまえくらいな ....
殺されるかもしれない
死にたくはない
じいちゃんにもそう言ったばかり
自殺と見せかけて

殺されるかもしれない
死にたくはない
いま神さまにもお祈りします
わたしだけの神さまにも

 ....
私を紙飛行機に折って窓から飛ばす未明
要らなくなった 嬉しい や 楽しい も
それから 負のなみだの源泉 あれやこれや
みんな闇に溶けて
さようなら
けれど朝陽が昇ってそして見る
いく ....
泣きたいほど優しいひとがいて
あるいは いま たったいま
しばらくこのままでいたい
神さまに祈る 明かすと

思春期も反抗期もなかった
そのせいか ふいによぎっても
いつも掴めずに未知の ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
扉のそとの明るい闇に
つっかけ一つで飛び出すと

石焼きいも屋さんがいた
おいちゃん、わたし千円持ってる
三つあげよう 特に美味しいのを選ぶからね
家には人間は一人しか待っていなかったけれ ....
(こういうときに)
いつも見得てくるのは
石っころばかりが転がってる原野
曇っていて 夜ではなくて
怖さやさびしさは ない
色彩の灰色な単調さのなかに唯一
そよぐ一輪のあおい花があって
 ....
鳥は 空を飛ぶ時に
これが自由、って歌うかな
あるいは「不測」と呟きながら?


鳥は 空を飛ぶ時に
羽ばたく権利、って云うかな
あるいは「仕事」と鳴きながら?


淡淡と ぬくか ....
なぜこんな……
そう鳴いて(とても驚いて)
どこかの彼方に隠れに行った鴉が一羽
鏡過ぎるガラスの前でつい美味いもんみつけて
さてしあわせいっぱいで首を伸ばしたら
真っ黒で歪なこれが自分なのか ....
花野の無垢なそよぎに打たれ
綴じることができなかった
ごめんね雪が降ってきた
埋もれてゆくよつめたさに
みえなくなってほんとは
それは隠したかったかなしみ
信じ続けたい透明な愚か わたしの ....
いつか(あした)ミカってひとと
お友達になるかもしれない
電話番号を
交換し合うかもしれない
そしたら正直に
わたしお友達がすくなくて
だから携帯がうれしいなって
そこまでは言う、あとも ....
きみは見ているよね
たぶんその瞳はすみれいろをしている
ずっと追いかけていた きっとこれからも
忘れられない日日があって
忘れない日日があって
見つけたのは私 運が悪かったときみ、諦めて
 ....
白濁の空
忌ま忌ましい朝
奪ってくれこの一人称
風よ吹き消せ
命の{ルビ灯=ともしび}
なにしろ好ましくない
すべてが、
現実なんだということだ

村野四郎は村田四郎で
司書たちに ....
{引用=つらくて泣いてて半日潰した}

十一月の町を歩いてみると路傍はすっかり秋の色をしている
みあげる余裕を持てなかったつい先日
すこしだけ{ルビ跛=びっこ}のわたしはせっかく下を向いていた ....
かなしいさびしいでは
最大公約数としてしか判らない
と言われたって
余裕あるわけないじゃない
さらにポエジーも忘れずになんて
がんばったけど
リサイクルショップから着払いで戻ってきて
咄 ....
つらい

大切な言葉なんだろう
滅多にゆっちゃいけないんだろう
切り札なんだろう
切符と言えるのかも 愛よ
また遠ざかったらしい
また薄めてしまったらしい
それでもほかに なかったです ....
夕陽はきっと溶けるように
水平線に抱擁されて 海の底
人魚の里で明日を孕むのだと思う
そこでは どんな哲学をさかのぼっても
たどり着けないとわをしる風が
淡水の泉を可愛がっている
つぎつぎ ....
隣りの家の小母さんは
ちいさくて可愛くて
とても珍しい
南の国の生まれだという小鳥を
とても大切にしていた
小母さんの宝物
知っていたけどあたしは
鳥なら空を飛びたいだろう
そう思って ....
家もない、
名前もない女の子になってみたい
食欲の束縛から解放されて
たとえば風になりたいと
だけど記憶は手放したくない
良いことばかりじゃないのは他人とおなじ
そしてわたしだって
ぽか ....
私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして姿があるのか
多分 ....
駅にゆく道すがら
こどもがしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている
泣いているのだとわかった

道行く人を視ていると
みな邪魔そうに避けていく
なかには蹴とばす真似をして
薄ら笑っ ....
三日眠っていない
ほぼ意思の力で
三日眠れなかった
意識を失う勇気がなかった

考え続けたかった
いろいろのことが散らかっていて
整理のつかないままにいま
もうどうしたらよいのかわから ....
一.ほとり
泣きやむことを忘れ
とてもわたしらしくなったと
この夜いつまで居ようか
ここに



二.花占い
そこの{ルビ他人=ひと}は暗がりで
命を摘んでいる
気になって仕方な ....
わたし捨て子だったんだけど
お父さんが拾ってくれたの
生まれる前にみつけてくれて
胎教だとかいって無理して大きな

スピーカーのそういうの揃えて
産まれて出てきたら毎日
愛 愛 愛 降っ ....
石の原野に青い花が咲いた
石っころたちが拍手喝采
泣いているものまでいた

青い花は揺れる
風に愛されて
青い花が揺れる
土地の熱い吐息に

ちっとも淋しくない青い花
本当にしあわ ....
マークアーモンドさんの自由詩おすすめリスト(663)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひそよそよ- もっぷ自由詩317-5-18
七日後の月- もっぷ自由詩317-5-16
きっとキット- もっぷ自由詩417-5-16
「窓辺で春を」_なみだ_A-side- もっぷ自由詩3*17-5-11
ひかりの風- もっぷ自由詩717-5-4
すみれ日記_03.31- もっぷ自由詩217-3-31
生きる- もっぷ自由詩517-3-24
すみれ日記_03.19- もっぷ自由詩417-3-19
Tokyo_Blue- もっぷ自由詩1017-2-20
いたる- もっぷ自由詩1117-2-5
扉のそとの明るい闇に- もっぷ自由詩917-1-2
こういうときに- もっぷ自由詩316-11-20
無知- もっぷ自由詩2*16-11-20
或るポエジー- もっぷ自由詩316-11-18
戦ぎ- もっぷ自由詩316-11-17
ミカ_ver.2- もっぷ自由詩916-11-16
アネモネの想い- もっぷ自由詩316-11-15
村田四郎- もっぷ自由詩316-11-14
すみれ日記- もっぷ自由詩316-11-13
御団子四姉妹- もっぷ自由詩416-11-8
いまも泣いてるもの- もっぷ自由詩416-11-8
みどりごの海- もっぷ自由詩1216-11-7
小母さんの小鳥- もっぷ自由詩7*16-2-27
早春の川- もっぷ自由詩416-1-24
梢が春となる頃に_(「すみれ」習作として)- もっぷ自由詩1016-1-11
ふゆのこども- もっぷ自由詩11*16-1-8
2015.12.02(仮に)- もっぷ自由詩415-12-2
デルフィニウムの線描をください- もっぷ自由詩11*15-12-1
ほしいもの- もっぷ自由詩315-10-30
石の原野に青い花- もっぷ自由詩714-1-16

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