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桜の花が満開だと聞くとこう思う
あとはもう枯れるだけ
悲観的な訳ではない
これが事実だと思う
永遠に咲き続けることなど
ないのだもの
力の限りに開かれた花弁は
咲き誇る姿を見せつけるよう ....
春だというのに肌寒く
しとしとと降る雨が桜を散らす
まだ咲き誇る姿を見てはいないのに
水分を含んだ枝は俯いている
薄紅色の花弁が川面を流れてゆく
灰色の空に月の姿はあらず
寒さが益々感じら ....
腹の立つことがあんまり多いと
もうただ笑って過ごそうと思う

怒りに任せて喚いて怒って泣いて
それでもなんにも解決しないから
もうただ笑うしかないんだよね

笑ったからってなんにも解決し ....
いつからだろう
わたしは
目的をもつことを止めた
ただ気ままに
気の向くままに
いきてゆきたい
そんなことができるものだろうか
そんな風にさえ思ったこともあるけれど
まあまあなんとか
 ....
雨が降る夜は
孤独に苛まれる
遠い記憶が寂しさを
呼び起こすのだろうか
訳もなく涙がこぼれる
胸がしめつけられる
月も星も光りを灯さず
暗い空から地面へ向けて
放たれる雨の雫が
悲し ....
ゆで卵が欲しい
ツルンとした
楕円のあれ
固く茹でられて
固い皮が剥かれて
白がむき出しにされた
楕円のあれ
爪の跡も歯型も
まだ付けられていない
楕円のあれ
真夜中のこんな時間だ ....
イチゴの匂いがする
甘い優しい匂いがする
どこからするのか
誰からするのか
分からないけれど
イチゴの匂いがする
振り向いてみても
ポケットの中を探ってみても
イチゴは見つからないけれ ....
脱げそうな靴下が
いつまでたっても脱げなくて
その中途半端な布が
土踏まずの辺りで
心地良いことこの上なく
もう少しこのままにしておこうと
いやいっそ脱いでしまいたいと
そんなことを感じ ....
それと知らずにいたほうが幸せだった
そんなこと知りたくなかった
そんなこと言って
知りたがりのくせに
行ったり来たりする気持ちの間で
どっちつかずに揺れ動く
世の中には知らなくていいことだ ....
むせ返るような
苦しさから逃げ出したくて
走り出してしまった
方向はいつも左
迷ったときにはいつも左
曲がり角ではいつも左
とにかく左へ左へと曲がって
走り続けた
苦しくって息が切れて ....
裸足で
冷たさを感じて
磨かれた床の上に
横たわりたくなる
衝動を抑え
素足で
熱を覚えた
水を含んだ砂の中に
埋もれてしまう
夢に溺れて
微動だにせず
もはやまばたきさえ忘れ
 ....
俺のことなんて忘れてやるさ
だって俺なんてどうでもいいんだ
しょせんちっぽけな俺さ
俺様様だけどな
どうせなんてこたぁない俺なんて
人様には見向きもしてもらえない俺だけど
だけれどもさぁ俺 ....
逃れることのできない
煩わしさなど
忘れてしまえばいい
ほんの束の間でも
忘れたふりをする
それだけでもいい
そうでもしなければ
やっていけないから
愛想笑いまでは
しなくていいから ....
澄んだ空が
撒き散らす冷たさは
この上なくて
春はまだ遠いと
思い知らされる

夕焼けは赤く燃え
異様さを見せつけて
闇夜の訪れを
阻もうと試みるほど
夢を見る

白い月が昇る ....
いけないんだ
名前を間違えたりしちゃあ
分かっているんだ
だから気をつけてはいたんだ
だけど間違えるときだってあるんだよね
無意識だからこそ間違えてしまうって
あるじゃんか
気持ちがない ....
柔らかい
それだけでいい
安心するから
石鹸の匂いとか
なくても我慢する
陽射しがあると
なおいいけれど
温かいと
なおのこといいけれど
柔らかいのだけで
じゅうぶんだから
空が青い
空気は冷たいけれど
雲が見当たらない
軒下に張り巡らされた蜘蛛の巣が廃れて
時間の経過どころか
時代さえ感じる

思い知らされる
ときは過ぎゆくことを
風が吹いても
景色 ....
パステルがはじてける
ピンクやペパーミントグリーンが
春を告げようとしている
子供の頃に食べた
チョコレートのおかしみたい
ボタンみたいなパステルの
ラベンダーや淡いグレー
ポップんちょ ....
味方になろうと思った
あんまり君が弱そうだから
そんな言い訳はしないけれど
守ってあげたいって
思ったわけでもないけれど
なんだろう
どう言い表したらいいのか
どういうのが正確なのか
 ....
分不相応とは思えども
スキなものはスキだから
どうしようもない

年齢とか都合とか時間とか
場にそぐわないこともあるけれど
着たいお洋服を身に着けたいし
食べたいものを食したい

言 ....
ゆで玉子さえうまく作れない
ゆで玉子だって立派な料理だ
レシピ集にだって掲載されてる
玉子を殻のままとはいえ茹でるのだから
料理にほかならない
茹でるだけなのにうまくできないって
どうゆう ....
水を入れ替えるのを忘れた
花瓶だったろうか
金魚鉢だったろうか
お仏壇の茶湯器だったかもしれない

いずれにしても罪深く
自己嫌悪を覚える

最近はこんなことばかり
やることなすこと ....
もう二月だとか
まだ二月だとか
思ってしまう

寒くって
春はまだ遠くって
だのに花粉症の症状が出始める

なにかが始まりそうで
終わりそうでもあって
このままでいたいのにと言いた ....
心が塞がれた
そんな風に感じたあの日は
もう遠い昔
だけれどとても寂しかった
孤独というのはこうゆうことかと
味わった
温もりを感じることができず
誰をも信じることを忘れ
笑顔をなくし ....
たかがなんて言ってくれるな
そんな精悍な横顔で
辛辣な眼差しを向けてくれる方が
まだこの心は救われる
いがみ合うことで
扉は少しでも開かれるだろうか
この居心地の悪い空間は
なににつなが ....
マークアーモンドさんの坂本瞳子さんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そのような季節- 坂本瞳子自由詩1*23-3-23
身の程知らず- 坂本瞳子自由詩2*23-3-18
笑ってねぇ- 坂本瞳子自由詩1*23-2-21
のらりくらりか- 坂本瞳子自由詩3*22-9-17
雨降る夜更けに- 坂本瞳子自由詩1*22-6-6
ゆで卵- 坂本瞳子自由詩2*22-5-20
イチゴの匂い- 坂本瞳子自由詩1*22-5-17
はじまりに- 坂本瞳子自由詩1*22-5-13
知る- 坂本瞳子自由詩2*22-4-18
走り続け- 坂本瞳子自由詩1*22-4-15
からまって- 坂本瞳子自由詩1*22-4-4
俺様のブルース- 坂本瞳子自由詩1*22-3-22
そこにいるのならば- 坂本瞳子自由詩2*22-3-13
自堕落な- 坂本瞳子自由詩3*22-3-8
許されざる- 坂本瞳子自由詩1*22-2-24
いま欲しいもの- 坂本瞳子自由詩1*22-2-23
それはとても不確かな- 坂本瞳子自由詩3*22-2-18
パステル- 坂本瞳子自由詩2*22-2-12
味方だよ- 坂本瞳子自由詩1*22-2-8
とりあえずかな- 坂本瞳子自由詩1*22-2-8
たかがゆで玉子なんだろうか- 坂本瞳子自由詩3*22-2-5
明日への約束- 坂本瞳子自由詩3*22-2-3
二月か- 坂本瞳子自由詩2*22-2-1
存在困難- 坂本瞳子自由詩1*22-1-28
かげろうだったろうか- 坂本瞳子自由詩2*22-1-24

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