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あの……おれ、夢見るんですよね、海の。ときどき夢のなかに海がでてきて、おれはサーフィンやってるんです。でっかい波にのってると、そのままヒューッて空に飛んでっちゃったり……あと……パイプ・ラインのなか ....
真夜中、夜の川
川面に突き出た瀬岩を
{ルビ躱=かわ}しかわしながら
ぼくの死体が流れていく
足裏をくすぐる魚たち
手に、肩に、脇に、背に、尻に
触れては離れ、触れては離 ....
横断歩道の上の白線は
決して真っ白であったためしがありません。
必ず、幾多の轍が、靴の踏み跡が刻印されています。
もしも、真っ白な白線がひかれていたなら
ぼくは、その上を這って渡りましょ ....
いますこし
あなたのかたわらで
あなたのつくる木陰に
わたしをやすめさせてください
かつて
あなたから遠く
遠くはなれていったわたしを
あなたの幹にもたげさせてくだ ....
順番がきて
名前を呼ばれて立ちあがったけれど
なんて言えばいいのか、なにを言えばいいのか
わからなくって、ぼくはだまったまま
(だまったまま)うつむいて立っていた。
しばら ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
●マドル●マドラー●マドラスト●子供たちは●頭をマドラーのようにぐるぐる回している●マドラーは●肩の上でぐるぐる回っている●ぐちゃぐちゃと●血と肉と骨をこねくりまわしている●そうして●子供たちは●真っ ....
●ぼくの金魚鉢になってくれる●草原の上の●ビチグソ●しかもクリスチャン●笑●それでいいのかもね●そだね●行けなさそうな顔をしてる●道路の上の赤い円錐がジャマだ●百の赤い円錐●スイ●きのう●ジミーちゃん ....
●それでは●明日のあっくんの「意味予報」をお送りいたします●明日は●午前中ずっと意味が明瞭ですが●昼ごろから晦渋となり●午後から夕方にかけて●ときどき意味不明となるでしょう●夜は●明後日の未明まで ....
二〇二二年四月一日 「ホークスビル収容所」
SF傑作選『ホークスビル収容所』を、ヤフオクで、送料込みで760円で落札。これで、しばらく本を買うのをやめるつもりだ。けれど、1冊、別のシリーズ ....
二〇二二年三月一日 「伊藤芳博さん」
伊藤芳博さんから、散文集『考えたこと 1993~2022』を送っていただいた。お齢が近いせいか、共感するところがいくつもありました。 https:// ....
二〇二二年二月一日 「たくさんのぼく」
ぼくはたくさんのぼくからなっていて、なにごとかを言ったりしたりするときには、そのたくさんのぼくの同意のもとで行われており、ときには少数のぼくの見解を ....
二〇二二年一月一日 「多元世界の門」
ロバート・シルヴァーバーグの『多元世界の門』、さいごの245ページまで読んだ。主人公と娘はスパイ容疑から外れて助かった。のちに主人公は死んだと思わ ....
二〇二一年十一月一日 「現代詩年鑑のアンケートへの返答」
現代詩年鑑のアンケートへの返答
詩集5冊
高柳 誠 『フランチェスカのスカート』
荒木時彦 『(Aの一日)』
長田典 ....
二〇二一年九月一日 「加藤思何理さん」
加藤思何理さんから、詩集『おだやかな洪水』を送っていただいた。おしゃれなつくりの詩集だ。さまざまな方向性をもった詩篇が並んでいる。物語性をもった詩篇 ....
二〇二一年七月一日 「バリントン・J・ベイリーの短篇集『ゴッド・ガン』」
@rr0101kt そうですよね。先日、届いた『折りたたみ北京』が完璧なものだったため、よけいに、返品がふさわしいと ....
二〇二一年六月一日 「エイン博士の最後の飛行」
ニーヴンは大好きなSF作家で、翻訳されたものは、すべて読んだけれど、いま、部屋の本棚に残っているのは、カヴァーが好みのものだけで、『ガラ ....
二〇二一年五月一日 「不老不死プロジェクト」
ようやく、ロバート・シルヴァーバーグの『不老不死プロジェクト』を読み終えた。さいごのどんでん返しは、予想もしていなかっただけに、新鮮な印象を持 ....
二〇二一年三月一日 「生きていた火星人」
ロバート・シルヴァーバーグの『生きていた火星人』を読み終わった。火星人が生きていたことがわかったところで、物語は終わる。主人公の10歳の少年と9歳 ....
二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」
『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」
ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」
きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
二〇二〇年十一月一日 「{ルビ生贄=いけにえ}の王」
『年間SF傑作選3』の6作目は、ポール・アンダースンの「{ルビ生贄=いけにえ}の王」アメリカ人側の宇宙飛行士が生き残り、敵側に捕まった。 ....
二〇二〇年十月一日 「みやうち ふみこさん」
『O・ヘンリー名作集』の2作目は「警官と讃美歌」冬は寒いので、なにか悪さをして刑務所に入ろうと、いろいろ努力するホームレスが主人公。どうしても努 ....
二〇二〇年九月一日 「転移」
『猿の惑星』を書いたピエール・ブールの単行本『ジャングルの耳』が、Amazon で5983円してた。ぼくは、3000円でネット古書店で買った記憶がある。3000 ....
二〇二〇年八月一日 「リハーサル」
ホラー・アンソロジー『999 狂犬の夏』の4つ目は、トマス・F・モンテルオーニの「リハーサル」舞台で起こる怪異談。といっても、芝居がはけてから起こる出来 ....
二〇二〇年七月一日 「『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』」
『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』の再読終了。憶えていたのは、パトリシア・ハイスミスの「かたつむり」だけだったが、繰り返しになるが、シオド ....
二〇二〇年六月一日 「夜のみだらな鳥」
ドノソの『夜のみだらな鳥』を読み終わった。さいごのとこらへんは、修道院に住まう老婆たちの話になっていた。ディートと呼ばれる男が老人なのか赤ん坊なのか ....
二〇二〇年四月一日 「論理詩」
①は②である。
②は③である。
③は①ではない。
二〇二〇年四月二日 「論理詩」
①は②より醜い。
②は③より醜い。
③は①より醜 ....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」
もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
マークアーモンドさんの田中宏輔さんおすすめリスト
(41)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
陽の埋葬
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田中宏輔
自由詩
14*
23-7-10
葵橋。
-
田中宏輔
自由詩
17*
23-5-8
白線。
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田中宏輔
自由詩
13*
23-4-24
いますこし、あなたの木陰に
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田中宏輔
自由詩
23*
23-3-27
四月になると
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田中宏輔
自由詩
17*
23-3-20
高野川
-
田中宏輔
自由詩
17*
23-3-13
LA_LA_MEANS_I_LOVE_YOU。
-
田中宏輔
自由詩
10*
23-3-6
CLOSE_TO_THE_EDGE。
-
田中宏輔
自由詩
9*
23-2-20
WISH_YOU_WERE_HERE。
-
田中宏輔
自由詩
10*
23-2-6
詩の日めくり_二〇二二年四月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-10-31
詩の日めくり_二〇二二年三月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-10-24
詩の日めくり_二〇二二年二月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-10-17
詩の日めくり_二〇二二年一月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-10-10
詩の日めくり_二〇二一年十一月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-9-19
詩の日めくり_二〇二一年九月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-9-5
詩の日めくり_二〇二一年七月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-8-22
詩の日めくり_二〇二一年六月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
12*
22-8-15
詩の日めくり_二〇二一年五月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
12*
22-8-8
詩の日めくり_二〇二一年三月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
11*
22-7-25
詩の日めくり_二〇二一年一月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
12*
22-7-11
詩の日めくり_二〇二〇年十三月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-7-4
詩の日めくり_二〇二〇年十二月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
15*
22-6-27
詩の日めくり_二〇二〇年十一月一日-三十一日
-
田中宏輔
自由詩
16*
22-6-20
詩の日めくり_二〇二〇年十月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
13*
22-6-13
詩の日めくり_二〇二〇年九月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
16*
22-6-6
詩の日めくり_二〇二〇年八月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-5-30
詩の日めくり_二〇二〇年七月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-5-23
詩の日めくり_二〇二〇年六月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
22-5-16
詩の日めくり_二〇二〇年四月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
15*
22-5-2
詩の日めくり_二〇二〇年二月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
12*
22-4-18
1
2
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