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あおく
すみわたっていく
ひかりのだいち
わたしはとどまる
ここがすみか

季節は巡り
春が来て
土中に蠢く命たち
光を求め
飛翔する

あおく
すみわたっていく
ひかりの ....
{引用=転倒者}
氷の上を歩いて行く
遠い人影よ
鴉のようにも文字のようにも見える
視覚より内側でランプが照らした顔
ありきたりな片言の答えをかき混ぜる
ティースプーン 
濁った銀
だ ....
夜の 静けさを
味わうと
キリキリとしてくる
こころの芯の
悲しみよおやすみなさい




白と黒の雪景色の、
灰色の空の、
深く解けてゆく
一日一日の光静かに
春は近づく
 ....
パステルがはじてける
ピンクやペパーミントグリーンが
春を告げようとしている
子供の頃に食べた
チョコレートのおかしみたい
ボタンみたいなパステルの
ラベンダーや淡いグレー
ポップんちょ ....
木製の小さな
お地蔵さんが
ほほ笑んで
手を合わせている
ありがとうさま いつも





今を
思う
お空の
青やかな
魂の歌





忘れっぽい
私だけ ....
トリプルコーク1440という技は
確かに凄い
鳥肌もんだ
雪景色の澄んだ青空に飛び出して
回転する姿は何よりも美しく
素晴らしい

しかし、私には
もっと凄い技がある
トリプルコーク ....
荒涼とした
この地に独り立ち
君の傷ついた足を洗う

地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の灰

君は微笑む
いつまでも微笑んで ....
あなたと砂浜に来ている
夕暮れの赤々さが
顔を赤く染めて面白い

潮騒が夕暮れを表すように
少し疲れたように耳に入ってくる

あなたの話が面白い
笑いが絶えず
時間はあっという間に過 ....
雪が止み
東京はいつもの晴れ
祝日の人々で
駅前は混雑している
駅前を外れ住宅街には
紅梅が満開で
そのしとやかな小さな花の房を
吹き抜ける北風に揺らしている

日常の変わらぬ光景が ....
村上春樹さんの「ドライブ·マイ·カー」を
改めて読んでみた
亡くなった妻の浮気の話だった
読解力の弱い僕にはよくわからない内容だった
外国の映画祭では次々と高い評価を得ているという
日本と欧 ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む

・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける

・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む

・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
昔よりも
後悔を
するようになった
でも今は 後悔の味を
味わえるようになった




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
私の
冴え返る
闇を
聴くと
光る魂




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
「急がば回れ」と
あのひとが
言ってくれた
あの日は
今日につながっている




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
無数の鳥が羽を散らし 冬の花に熔けてゆく


羽音だけを残して



浅瀬に見え隠れする魚は鱗に触れる水を文字のように火で濡らす

揺れる水の傍らで
魚の影は濁り

流され ....
「豚すき丼」とは
豚が好きだから
名が付いた訳ではない

「豚肉のすき焼き丼」だから付いたのも
理解しているつもりなのだ

けれども

「豚すき丼」と聞く度に
犬が好きだったら
 ....
北方舞踏派の根城「海猫屋」に
先輩バンドの演奏を
聴きに行ったのは
いつの頃だったろうか?

髪や眉を剃り上げ
白塗りの舞踏家の名前は
知らなかった

十代後半になっても
不気味で ....
たとえば僕が家で毒づいてる独り言が
いわく、ファックだねとか畜生とか
それらがよそ様の心境に影響など
与えることがあってはならない
と、愚考するのだがしかしだ
オフレコです、知らんがな
と ....
何処までも澄んだ声が響く
この夕暮れ
西の地平にうっすらと
青いシルエットを晒し
富士が佇む

明日は大雪、底冷えする夜

仲良く手を繋ぎ
お眠り、子供たち
さぁ 困る
困ってなおるなら
いくらでも困るけどね
ひらきなおって
あちゃらぺぱー




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
思い直してみると
思い出って
大事ね
私は忘れっぽいけど
大事ね




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
詩を通じて
たましいの交流を
してくれる
みんなへ
ありがとうさま




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
味方になろうと思った
あんまり君が弱そうだから
そんな言い訳はしないけれど
守ってあげたいって
思ったわけでもないけれど
なんだろう
どう言い表したらいいのか
どういうのが正確なのか
 ....
糞のこと
尿のこと

それらのことを
考えて飲食せえ
って言われてるみたいやな
ってたまに思わへんか?

知らん
飲んだる
俺は食うていくからな
青みがかった思春期の
あの日の僕に
夢を届けてくれたのは
夭逝の歌手・Oだった

時は流れ
同じくOが好きな友達に
十数年ぶりで
遠い街まで会いにいった

連絡をくれた{ルビ理由= ....
その大きな屋敷にわたしの兄姉はいた
少しだけ血が繋がっていたので
わたしは右手で彼らは左手と思うことにした
左手を使う時彼らを思い出した
出されたデザートの皿は欠けていた

兄はとても器用 ....
赤ワインと睡眠薬
その助けを借りて君の腕の中へと戻る
安っぽいセックスと悲しい映画
その助けを借りて自分の居場所へと帰る
君は頭がどうかしているんだよ、多分
手紙を送り続けるのはやめてくれ
 ....
朝、温めたミルクの上の薄い膜に
ちいさな子どもたちの
つけた足跡を見つけると
その日、いち日中
胸の奥で
ちいさなサーカスが
開演するので

すこしうるさい
おまえは、
おまえ、という
やっかいなやつを
みごもってしまった
孕猫だ。
  
赤ワインをかたむけながら
あいつが、ぼそっと、いった。

うまいこというなぁ
カルボナーラをほおば ....
マークアーモンドさんの自由詩おすすめリスト(663)
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