銀行員は、銀行員は、きっと詩人
だってあんなに恐い顔で
必死に電卓叩いてる

 八百屋さんは、八百屋さんは、きっと詩人
 だってあんなに大きな声で
 今日もお歌を歌ってる

  ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
今日で空が終わる
明日からは
もう何もない
ただの闇

そうしたら
そうしたら
僕は君のこと
覚えているだろうか

レンゲ畑になびく髪
瞳に映る白い雲
でもあの日
君はイヤリ ....
いま僕の
肩に降るこの雨が

いま君の

心を潤していたら
いいな


もし君が
いまこの雨に
渇くなら

僕はカタチを失くして
君を真っ赤にしたいのに

そん ....
街から海まで
飛びました


ポチャンと海へ
落ちました


底まで
潜っていきました


底には
空がありました


ボクは
空に浮かびます


それは
 ....
どんなにくるしいときも
ぐっとたえて
かたときもはなさなかったけれど
とうとういっぽもすすめなくなったので
しかたなく
きもちをぜんぶてばなすことにした
あかるいきもちはとおりがかりの ....
どこにもやれない想いは

小指に結んだ 見えない糸に

そっとつないで

たとえば、遠い日の風船のように

いつもいつも 一緒に歩きましょう


大切すぎて 苦い思い出
 ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
 佐藤君は思います。

 たまには西田君みたいに
 晒されたり裏返されたり、
 そんな生き方もいいかも知れない。

 いくつもの賞をもらっても、
 皮を剥がれ焼かれ煮詰まり
 透明な堅 ....
    紙に書いて 
    この暑さの理由を考えてみる

    一向に涼しくならないので
    風鈴を軒下につけてみた
    
    乾いた鈴の音は 
    涼しさの ....
これきりにしようと云って
飲み込んだ言葉は届かない誓い
夜の闇にも 朝の光にも
世界が終わる兆しはなくて
いつだって同じ毎日だ


  朝顔が咲いています。
  緑色の葉は光を蓄え ....
箱の中には
何も、入ってなかった


でも

箱が無ければ
思い出なんて、なかった
ぐおん
と唸りをあげて
自動販売機が震え出す夏
電車のゆれる空間で
ヘッドフォンの君を見る

ひどく 暑い
冷房が壊れているとか何とか
聞き取りにくい声でアナウンスしていた
ような気 ....
 宇宙はぷつん、と収束するのか、ぽつん、と拡散するのかを考えていた。ところで、私の専攻は心理学である。だからとは言い切れないが、宇宙のこれからを考えてやらねばならない義理はない。なので、地球民の自覚を .... 右曲がりの坂道を
30歩のぼったところ


雨上がりには
アジサイが
酸性やアルカリ性に色づくので
それならば涙は、と
通りすがりのにわか雨を
ふたたび


つま先に 
ひと ....
いるのは煙草で
はちみつオーレ
犬の絵の
木目喫茶店を見つけたら
帰っていい気がしたが
育ったのは
他の人を話す
回数が増す
男の人を前に
白くなって
立って目線で荷物をまとめられ ....
うだうだ うだってんなよ
うだ うだだ。

水、やりすぎてやしないかい?

根腐れには 
注意しろよな、おい。

自分。
みんなが意味が 必要だというから

私も意味をさがして とぼとぼと

下を向いて歩いてみたけど

あれこれと拾ってみても

大切な意味なんて ひとつもない。

だから意味なんて い ....
アフリカでうまれたはずが
からつけたまま
シベリアにあるき
こおりをわたって
このしまにたどりついた。

にまんねん
おどろくほどみじかいあいだに
このしまのじゅうにんたちは
虚飾を ....
銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです

澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のよ ....
手で輪っか、手の輪っかで
望遠鏡を作って見ても、見えるものは悠然とした今日で
やってくるのは漠然とした今日だ

何十年未来の雲は、何処で生まれた雲だろう
僕と同じ日に生まれた雲は、いつ僕 ....
夏の夜午後8時

まだわずかに空が青いのを見て

お日さまはなにやってんだって呆れた

ずっと天の川だと思ってたのは

どうやら飛行機雲だったようだ

     
まつげ の隙間
に からから 

閉じた 指
そっと 痛いくらい ひろげて

輝く どんな 言葉 よりも
たゆとう どんな 海よりも

この 指 の谷間 に吹く 風よ
 ....
扇風機がこわいという。

そのうち夜な夜な
耳元でしつこく「回りながら旋回」したあげく、
冷蔵庫を開けて、
冷えた発泡酒と枝豆で晩酌などするという。

しかも冷蔵庫は、
扇風機に少し気 ....
いちにちじゅう
いつもここにたっている
へんなやつがいるんだ。

なにをするでもなく
ただぽつねんと
くうきみたいに。

やつは
あのころの
おれかもしれない
これからの
きみ ....
エントランスを抜けると
私はいつも空を見上げる

たった今
日本が沈没すればいい

唐突に
私は願う

病院の
窓という窓
壁という壁が
崩れて

途方に暮れる私の喉を
 ....
匂やかな雨は上がった
あと少しもう少しだけそばにいよう

この恋は長雨だった
そしてまた、乾ききらないこの道を行く

またふたり同じ{ルビ所=とこ}へともどる雨 
同じ海から
同じ空か ....
毎日、毎日ケーキを作る

おとといはマコトくん

  マコトくんは今年で小学5年生
  去年まではお母さんと一緒に来ていたのに今年はお父さんと

きのうはフミさん

  毎年、旦那さ ....
 夫と出かけると、いつもこうだ。レストランでバカ笑いをし、電車で大きなゲップをする。昔からまったく変わらない。本人が気にしていない分、横にいる私が余計にはずかしさを感じなければならない。だから復讐して ....    
    ちらつきながら水平に下り
    疲労の渦を抱いて
    硝子瓶の粒輪が昇る 
    ミネラルの刺激
    風鈴でうすまる
    ソーダ水



    ....
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