糸
こむ
どこにもやれない想いは
小指に結んだ 見えない糸に
そっとつないで
たとえば、遠い日の風船のように
いつもいつも 一緒に歩きましょう
大切すぎて 苦い思い出
美しすぎて 痛い光景
もう 遅すぎて 切ない言葉
みんなみんな 詰め込んで
冷たい風に 吹き飛ばされないように
そっと 小指に 結んでおきましょう
自由詩
糸
Copyright
こむ
2004-07-09 23:38:55