吠える犬吠えられる人夕桜
コトコトと里芋煮る
青い木を数え旅する
厚揚げ色の猫がゆく
花の中ボブとマイクと巻く歌仙
花曇りドライアイスのけむりかな
夕桜抱っこした子が重くなる
花だけが見送るバンドワゴンかな
夢ひとつ星に願うや大桜
花吹雪涙隠して笑うフリ
花明り見えないところだけオシャレ
花の散る音が奏でるセレナーデ
帰らない日が遠くなる花筏
体温を桜にわけている女
夕桜同じ目線の君と居る
姐さんのチャック開けたら朝桜
十字路で思う天地創造を
花の咲くほうへほうへと初デート
花の中いいですかって訊いちゃダメ
セーラー服でダンス桜爛漫
ヴィーナスのマリッジブルー花の昼
君だってわかる長髪花明り
花曇り口に広がる鉄の味
さくら散る見果てぬ夢は見続ける
桜より母を大きく描く理屈
フィアンセがいるなら言えよ姥桜
親友の浮気調査や夕ざくら
E.YAZAWAタオル一枚花の宴
女性型ロボットの髪花明り
声は呼ぶ幻のようなその秩序
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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