眼球を舐め合う聖夜薄荷飴
昨日から喪服きたままクリスマス
SPに守られているユダ聖夜
トナカイを売って最後のクリスマス
第三の月が照らした嘘聖夜
ゆうぐれに柚子がいつぱい成っている
自分史にひとつも自慢なく聖夜
クリスマス愛してるわで終わる遺書
実家でもホームシックになる聖夜
クリスマス三十枚の銀で売る
クリスマス酸素ボンベが足りません
噂では25日がクリスマス
ポインセチアに和む夜
歳の瀬に松の盆栽飾る
明日の夜寒ブリを焼く
海苔炙り明日を夢見る
栗かぼちゃ煮て母想う
クリスマス新陳代謝の悪い棚
地球儀や深く齧られたる聖夜
背骨だけ大人になってクリスマス
冬の朝珈琲啜りヴィオラダガンバ聞く
夕食後ハープシコードが漂う
パイプオルガン胸を突く
牡丹鍋は花盛り
ポインセチアの紅が眼を突く
我が家のボケが蕾をつけた
寿司桶に百花繚乱
カピパラを焼いて食べずにクリスマス
サンタだけ腹式呼吸できてない
聖夜劇ナンシー関のひとりごと
サンタさん 来ないと言われ 怯えた日
メザシ焼く
母の手のひら
暖かく
目玉焼き
醤油をかけて
飯を頬ばる
祖母の手で
かき混ぜられた
糠はいま
シュウマイに
中華料理の
花をみる
ボルシチの
温 ....
聖夜から聖夜の旅や巡恋歌
サンタとのキスを正義が引き離す
ぬめぬめとしたサンタからプレゼント
クリスマス顔と指紋を乗っ取られ
クリスマス喉の奥よりショットガン
手のひらに聖夜と書いて夢芝居
残業のビルの明かりも聖夜の灯
24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.11sec.