花冷えのゴリラと手話で話しけり 雨が降り砂浜の砂泥になり

火のついた煙草が路上で虫の息

朝専用缶コーヒーを昼に飲む

朝専用缶コーヒーを夜に飲む

梅雨明けの半袖へ打つ注射針

六月に心臓発作で死亡する

 ....
葱刻み納豆をねる

煮干しの眼が俺をみる

出汁巻きで妻を慰めるわれ

水茄子おもい西ながめ

鮭を焼き今日を占う

目玉焼の難しさ息を吐く

立ち食いのかき揚げ蕎麦は総崩れ
 ....
お母さん
ぼくは何故イワシ焼く

味噌汁
納豆
生玉子

時計みて
かきこむ立ち食い蕎麦

辛口の紅鮭
玉子かけごはん

昨夜のカレー
椀に盛る母
フランスの銅鍋を購うという我 (喧嘩する)

妻の棒々鶏はステーキのような

サクラマスを食む季節

ポテトサラダは夏の味

トマトに塩ふり母想う

幼き頃のカレーはいま何処

 ....
雪降る夕日を背にする哀しみ

晴れ晴れと真澄の空ゆく

花びら咲く木蓮の風

小指でそっと紅ひく

刹那の輝きアンドロメダに隠れて
肉斬られ
花が咲く

火が走り
血潮吹く

さらさらと
河原は静か

変わらぬ風景
鳥がさえずり

南無妙法蓮華経
せめての涙
塩をなめ
酒精をすする

宵闇に
浮かぶ大きな
青蛾かな

墨流れ
さがす褥は
花埋み
空が鳴り
紅いダリア咲く

水茄子の
届く季節は
時めいて

ゴーヤ
噛みつぶすほろ苦さ

スイカ食む
種の多さに
笑い呼ぶ

素麺を
ゆでる汗拭く

食べられぬ
 ....
会う度に己れを捻る桜かな



葉の下の葉から陽を見る冬双子



斜めには斜めの息吹はたく初夏



冠に冠かさね見える冬



雨が降る自堕落な ....
蕎麦をすすり
息をつく
腹を裂く
いわしのまなこ
可愛らし
 ....  .... 山桜天狗の鼻はキスに邪魔 浴衣姿 わたあめ片手に 花火見る  .... ひまわりが 空一面の 星のよう 誰もみな忘れた杉よ藤の花

紅の花弁を滲ます皐月雨

稲苗の月になりけり祖母の爪

花もない山も追い越し泳ぐ鯉

石垣の闇から延びる赤い薔薇

色水を吸って枯れゆく母の花
 
月夜かな

宴の後の

八重桜



 
 
高い空

花に 宴に

ホーホケキョ



 
花種蒔く世界を変えるために蒔く 花種を蒔く確率は気にしない 花種を蒔いておかんに怒られる 花種を蒔きたる指や金平糖 乳母車押したる父や水草生う 水草生う駆けっこ終えて唄う子ら 三月の燃える名刺の手品かな 三月の窓際の席求めけり 三月の糸電話から恋の歌
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
花冷えのゴリラと手話で話しけり北大路京介215/6/12 22:25
俳句1山犬切015/6/10 23:41
明日の朝レタス015/6/10 23:32
朝めし015/6/9 23:44
食指115/6/6 1:27
徒然に015/6/3 0:32
処刑場015/6/3 0:22
酔い闇015/5/29 19:16
真夏の期待015/5/28 22:38
重奏木立 悟115/5/28 10:53
夏日レタス115/5/26 22:15
指先115/5/24 19:15
無題TAT015/5/24 0:13
はぐれメタル115/5/18 1:57
山桜天狗の鼻はキスに邪魔北大路京介215/5/15 10:19
花火大会じまさん015/5/13 18:16
無題TAT015/5/12 22:04
夏の夜空じまさん015/5/12 7:19
誰もみな亜樹115/4/29 22:23
八重桜殿上 童6*15/4/19 23:56
花見5*15/4/12 23:30
花種蒔く世界を変えるために蒔く北大路京介215/4/12 21:38
花種を蒔く確率は気にしない315/4/12 21:37
花種を蒔いておかんに怒られる015/4/12 21:37
花種を蒔きたる指や金平糖115/4/11 21:35
乳母車押したる父や水草生う015/4/11 21:34
水草生う駆けっこ終えて唄う子ら015/4/11 21:34
三月の燃える名刺の手品かな015/4/10 20:32
三月の窓際の席求めけり015/4/10 20:32
三月の糸電話から恋の歌415/4/10 20:32

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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