ひんやりと肌刺す冷気に我保つ

何故だろう独り静かに此処に居る

ゴォとまた街の彼方が唸っている
羽釜洗う少し向こう蜘蛛の子跳ねた ピヨピヨと盲人歩く秋空のした 松の枝昇り竜に似て曲がっている ちらほらと柿の葉柿色に染まっている 鯵/秋刀魚 海鰻/甘鯛 団扇海老

沖潤目 鱓/石鯛 尾長黒

鯒/細魚 鮋/島鯵 目近鮪

夕陽焼 鼻福/眼福 鱈腹途
新妻は義母に会いたし秋高し 故郷の見えなくなりて雁来たり 秋晴れや雲なき空の青深し

汝が静か深まる青に吐息つく

秋深まり君なき夜の銀河濃し
鈴木さん花野に一つ椅子がある うっとりと金木犀の秋日かな

込み上げる郷愁の念空高し

群れをなす曼珠沙華と青空と
ここからは金木犀の香の範囲 <枯葉はシャベルで集められる
   思い出も未練もおなじこと
   そして北風はそれらを運び去る
   忘却の冷たい夜のなかへと>

(「枯葉」 ジャック・プレヴェール 高畑勲訳 ....
夜闇に目覚めて迫る闇の奥

闇蠢く無の充溢に襞重ね

襞を折る無名の漆黒生動し
雲上はいつも青空鳥渡る 薔薇抱いてカーテンコール鳴り止まず スイーツは精神安定剤夜長 やはらかく稲穂は風にたくましく 古本に残る傍線秋灯下 秋近く薬師丸ひろ子の歌聴いて泣ける 何者かに肩叩かれて目が覚める

誰も居ない夜闇に腐臭が漂って

布団のなか嫌な汗かき死を拭う
月に行く夢に沈んで死の予感

漆黒に光る波間に浮かぶ声

枯れ葉舞う夏曇りの空の下
夏富士や地球をかるくまわす風


朝顔の蜘蛛を嫌って噛む悲鳴


朔月のみつからない闇 夏の海


迷惑な朝寝坊する半ズボン


向日葵のいちめん世界に止まる息

 ....
あめかぜに暦の色も洗われる


浴衣縫うミシンの音が昼の夢


一枚の紙に刷りたし松林


憂鬱の答えを得たりかすみ草


アイスコーヒーいつも半分信じてる
母の日の花器の義母への赤二輪


父の日の父の名の無い供養塔
交尾したあとは祭りさ蟷螂は
月のない闇にかがんでゲロを吐く
咲いたままいられないよな花吹雪
踏んだかな行きずりに咲く一輪を
針ひとつ氷の辺に立ちつくす



夕暮れに黒の交わる底翳かな



ひたひたと夢の終わりに生える藤



凍る夜と凍らぬ月の影ふたつ



断崖は枯 ....
О

子雀が

路地のミミズに

飛べと説く

О
永年勤続 祝い旅行に 花疲れ
ハムスター わたしのツレだよ 麗らかに
インコちゃん ハムスターとも 春来たる

息子がね 結婚しようかって 春の風
そうなんだ 見れたらいいね あれやこれ
 ....
彗星の 下の田に居る 田螺かな
曇天に 天麩羅を喰い 水を飲む
六月の 一二時限目の プールかな
真っ黒が 真っ白になる 夏の午後
飯ほぐす 杓文字持つ手が 震えたり
パーカーの フード萎ん ....
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
夜陰の傍でひだかたけし318/11/17 23:24
蜘蛛腰国改修2*18/11/3 12:13
ピヨピヨと018/10/29 12:05
松の枝1*18/10/29 12:03
柿の葉018/10/29 12:00
漁港AB(なかほ...2*18/10/18 23:21
すみれ日記 10.15もっぷ118/10/14 21:54
まなうらに218/10/14 20:32
秋空ひだかたけし13*18/10/13 14:08
いたるもっぷ118/10/7 8:28
秋日ひだかたけし1018/9/28 17:45
金木犀chihar...6*18/9/28 9:35
シャンソン三昧st218/9/26 6:56
ひだかたけし518/9/21 13:25
鳥渡るchihar...3*18/9/17 22:03
薔薇3*18/9/12 11:34
夜長2*18/9/9 21:47
稲穂6*18/9/9 7:24
秋灯下5*18/9/8 16:06
心動腰国改修1*18/8/26 11:21
病魔ひだかたけし518/8/22 10:38
夢現6*18/8/20 10:36
夏の五句秋葉竹518/7/31 23:21
◇心模様渚鳥1*18/7/9 14:47
草の想いもっぷ418/5/20 14:52
無限こたきひろし018/5/14 6:38
冬と喪心木立 悟318/5/9 23:43
説教オキ1*18/4/19 15:25
焔俳句 5 永年勤続 十句鵜飼千代子6*18/3/27 22:14
haikuです('_')山犬切018/3/25 0:02

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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